4-2-3-1: サッカ-を戦術から理解する (光文社新書 343)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334034467

感想・レビュー・書評

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  • サッカーにおいて、いわゆるジャイアント・キリングがいかにして起こるか、が布陣という観点から論じられている。

  • おすすめ度:80点

    日韓ワールドカップでの韓国ヒディングの采配、04~05シーズンチャンピオンズリーグ準決勝でのPSV等々、弱者が強者のに勝つ番狂わせが起こったときの奇襲戦法は興味深かった。
    サイド攻撃、横からの攻めを重視すべきという筆者の主張に耳を傾けたい。横を重視して、そして前という考えに共感する。

  • 2011/4/28読了。
    まずはこのようなサッカーの戦術書が、戦術の歴史も踏まえたエッセイのような面ももっているとはいえ、新書になっていることに驚いた。
    サイドでの数的有利をつくる、3バックと4バック、4列でのフォーメーション表記など、内容はとても濃く、面白い。
    しかし、読者と想定しているサッカー観戦者には、いくら図を用いたとしても文章では伝わりきらない部分もあると思われる。

  • [ 内容 ]
    監督目線のサッカーファンへ。
    ついに日本初“布陣の教科書”オシム以後――日本サッカーの進むべき道は、ジャイアントキリング(番狂わせ)にあり。
    これは、ピッチ上に描かれる“デザイン”についての本だ。
    つまり、サッカーゲームの進め方の話であり、戦術の話であり、布陣の話である。
    「やっぱり、4バックより3バックのほうがいいよね」「オレは4-3-3が最強だと思うけど」といったサッカー談義をよく耳にするが、いくら熱っぽく、理屈っぽく、監督目線・評論家目線でその理由を語ったところで、ベースとなる戦術や布陣に対する知識がなければ、まるで説得力はない。
    しかし残念なことにその知識は、欧州では日常的に語られていても、いまの日本では満足に語られるものではない。
    いや、むしろすっぽり抜け落ちていると言ってもいい。
    けっしてまだ、「常識」ではないのだ。
    ――本書では攻撃サッカーを象徴する現在流行の4-2-3-1をはじめ、サッカーの代表的な布陣を戦術的な観点から分かりやすく解説していく。

    [ 目次 ]
    サッカーは布陣でするものか、否か
    番狂わせは、弱者の工夫なしには生まれない
    4列表記の誕生
    アリゴ・サッキの「プレッシングフットボール」
    ブラジルがドイツワールドカップで負けた理由
    攻撃サッカーのルーツ、オランダ
    ファンタジスタは布陣を嫌う
    サッカーは布陣でするもの、ではない?
    そのとき、ジダンは後悔したか?
    4-2-3-1か、3-4-1-2か
    トルシエはなにがしたかったのか?
    ヒディンクコリア
    日本代表、空白の8年間
    布陣が選手を育てる
    敗戦からなにを学ぶべきか
    ジャイアントキリング
    負けるべくして負けたジーコジャパン
    オシムが目指したサッカー

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • サッカーが嫌いな自分がサッカーのことを理解する為に読んだ本。

    戦術やフォーメーションから、サッカーのことを見ると面白く感じられるようになると思った。

    著者の主観(好き嫌い)がめちゃくちゃ入っており、事実は分からないが、何でも絶賛しているマスコミより、受け入れやすい。

    サッカーファンは周りにも多いが、いかに戦術について注目している人が少ないかが感じられる。
    動きの激しいサッカーで監督の役割の大きさがよくわかる。

  • 現代サッカーを、いわゆる“システム”、“フォーメーション”という観点から、歴史に残る代表的な試合をなぞりつつ紐解いてゆく本書。

    正直、スポーツ関連のコラムややサッカー専門サイトではあまりいい評判を聞かない著者氏ではありますが、この本に関しては素直に面白かったと思います。

    偉大なる指導者達が“発明”してきたシステムは過去どのように機能してきたのか、そして「日本のサッカー」が世界標準とどう開きがあったのか、何がダメだったのか、世界最先端のサッカーとはどういう布陣をとって選手がどう動くべきものなのか。

    トルシエ時代に“フラット3”と持てはやされた3-5-2と呼ばれたシステム。
    しかしこれは機能や弱点を考えると、3-4-1-2と言い換えたほうが理解しやすい。
    あの2002年日韓ワールドカップの時点で既に欧州のスタンダードからは『時代遅れ』となりつつあったこのシステムを武器に、如何にして当時の日本代表は戦わなければならなかったのか・・・。

    自分が“監督になったつもりで”読むと面白い一冊。お勧めです。

  •  戦術という面でサッカーを見る面白さを教えてくれた。これからサッカーの試合を見るのが楽しみになってくる。少し偏りのある文章であるので、好き嫌いが分かれる本だとは思うが、個人的にはお勧めできる。

  • サッカーの観始めて、戦術について学びたいなぁ
    と思ったとき、初めて読んだ本です。

    最初は取っつきにくい本でしたが、何回も読むにつれて
    今では、少しぐらいは戦術について語れる自身があります!

    戦術ビギナーにオススメ♪

  • この本に書かれている様なサッカーが世界中で展開されていれば、
    まさにスペクタクルに溢れるサッカーばかりだろうけど、
    勿論弱点もある。そこに触れて欲しかった。

  • 語り口は鼻につくけど、勉強になった。南アフリカW杯での戦い方が最善のものであったことを認識。

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著者プロフィール

スポーツ・ライター

「2015年 『攻撃的サッカー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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