- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334044015
感想・レビュー・書評
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大学まで野球をやっていた者です。
打者の目線のブレ、再現性、確率論、、、野球を現役でやっていた頃には薄々気づいていたが、なかなか自分では口でうまく説明できなかったところを、言語化して論理的に解説してくれて、思わず相槌を打ちながら読み入ってしまった。
投手の話(変化球の回転など)は難しかったが、また読み返して理解を深めたいと思う。
完全なタラレバだが、現役時代にこの本に出会っていたら多少は考えが変わっていたのかな?まぁ理解が追いつかなくて投げ出しているかもしれないけど(笑)
とにかく今でも極たまにではあるが野球中継を見たりするので、目線を変えて観戦してみたいと思うし、これからも野球のことを深く知りたいと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
メジャーリーグに全く興味のない自分には分からないところが多かった。
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6月のプロ野球開幕が決まり、野球が恋しくなり購入しました。
率直に言って、本が出てすぐ読まなかったのを後悔するぐらい面白かったです。読んだことでOPSやFBRについての理解が進みました。一方でデータを重視しすぎて現実が面白くなくなる危険性も指摘されており、その通りだと感じる点も多くありました。
野球は再現性が低く、選手も球界も変化し続けていくだからこそ面白いと思います。早く球場に足を運べるようになってほしいと改めて感じました。 -
最新の野球に関するデータと球界に蔓延る通説に関して細かく解説していく本。データを突き詰めると正解は見えるが、それがゲームの面白さ(=集客)に繋がるわけではないという点は完全に同意。変化球の章と各ページのおまけの選手紹介が特に面白かった。
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『セイバーメトリクスの落とし穴 マネーボールを超える野球論』/お股ニキ
著書紹介によれば、野球経験は中学の部活動で野球部に所属するも途中で退部。
ただ好きが高じて、様々なデータ分析と膨大な試合を見る中で磨き上げた感性を元に、選手のプレーや監督の采配に関してTwitterでコメントし続けたところ、遂には1万4000人のフォロワーを獲得し、遂には、Twitterを通じて、ダルビッシュ有とも知り合ったとのこと。
そんなプロ素人の初の著書が本書です。ちなみに、著者は大のサッカー好きでもあるとか。。
そもそも、セイバーメトリクスは、野球においてデータを統計学的見地から客観的に分析し、選手の評価や戦略を考える分析手法で、個人的には数学や数字をスポーツに持ち込みすぎるなと毛嫌いするところでもあるのですが、本書はその一つに絞らず、野球の様々な面から、大局的に野球を俯瞰するというのが趣旨となっています。
その道のプロが解く、野球の見方ではなく、その道のプロの素人が贈る野球の見方、楽しみ方が、時にはアカデミックに、時には感情的にまとめれらています。 -
野球の本の中で一番面白いと思う
正直これを超える作品はなかなか来ない気がする -
捕手、監督、球団、文化と後半を興味深く読んだ。
「合成の誤謬」という術語が、なるほどと腑に落ちた。 -
野球の技術論を中心とした名著。
野球ファンなら取り敢えず読め。 -
前書きで「日本の野球は固定観念や先入観、形やイメージに支配され過ぎている。野球は日本社会の縮図であるともいえるし、衰退国家の現状を良く表している。」とあり、読んでみたいと思った。
ピッチング・バッティング・キャッチング理論の他に、采配や球団経営、果ては野球文化までなかなか濃い中身である。
技術論はプレーヤーでないと良く判らないが、フライボール革命や様々な変化球の事とか、丁寧に書かれている。
采配では日本の異常な送りバント信仰を批判しているが、納得できるものであった。
長期戦と短期戦は戦い方が、180度異なり、両方勝ち残れるチームが最強なのであるという話も、その通りだと感じたし、最近多発するCS不要論者(廣岡とか)に読ませたいものだ。あのジーターでさえ、レギュラーシーズンは予選と言っている。
そして最後に「不景気な時こそ、実は積極的な消費が必要だが、誰もが逆をやってしまう。」「おじさん全員の決議を得られるようなアイディアからイノベーションが生まれるはずもない。」真面目系クズばかりが高く評価され、大量増殖していった」「この20年間の日本は大局観を失い、投資や拡大とは真逆の発想で運営を流され沈んでいったと言える。 -
10年以上ほとんど見ていなかった野球というジャンルに引き戻す熱量を感じる一冊。自分の知識もセイバーメトリクス(マネーボール)で止まっていたが、この10年、理論がどのように進化してきたかを知ることが出来た。