ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 (光文社文庫 ひ 6-24)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334101176

作品紹介・あらすじ

故郷で父が殺害された。仕事と結婚準備を抱えたまま生家に戻った真世は、何年間も音信不通だった叔父・武史と再会する。元マジシャンの武史は警察を頼らず、自らの手で犯人を見つけるという。かつて教師だった父を殺した犯人は、教え子である真世の同級生の中にいるのか。コロナ禍に苦しむ町を舞台に、新たなヒーロー”黒い魔術師”が手品のように華麗に謎を解く長編ミステリー!

感想・レビュー・書評

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  • 続編が出たと言うことで再読


    っていうのも3年くらい前に読んだんですが
    全く覚えてなくて。苦笑


    なので新鮮な気持ちで楽しめました(^^)



    なんとも魅力的な人物がまた誕生しましたねー
    真世の叔父、神尾武史!


    ちょっとした会話から相手の情報を聞き出すテクニックや、鋭い観察力と推理力でいろんな謎を暴いていく姿はとても痛快です!!

    物語もテンポよく進んでいき、
    とても読みやすかったです(^^)



    それにしても東野圭吾さんは
    本当に頭がいい!!!
    読んでいて感心しました。。


    真世の会話を読みながら
    自分ならどうやって聞き出すか、、
    とか考えてました。笑


    シリーズ化、ドラマ化しやすい物語を
    どんどん作り上げる東野さんは
    いったいどんな頭をしてるのでしょうか。




    前読んだ時のレビューによると
    コロナ禍が舞台になってる作品を読むのは
    これが初めてだったようで。
    また当時とは違う感覚で読んでいました。
    (前レビューによると)
    また数年後に読んだら
    違う感覚で読むことになるのかなと想像しました


    重厚感のある作品が続いていたので
    いい気分転換になりましたー!

    さて続編読むぞー!

  • キレッキレの叔父さんの推理が爽快でした。
    二転三転するラストも楽しめました。
    続編「ブラック・ショーマンと覚醒する女たち」は連作短編とのこと。こちらも楽しみです。

  • 面白いけど、いつものズッシリ感はあまりなく、最後少しモヤつくなーという読後感。
    あまり理解出来なかったところがあり、色んなレビューやネタバレ解説を漁りまくってしまった。

    構成は、元教師の父、娘、婚約者、同級生
    田舎での同窓会にまつわる話から進み、事件を元マジシャンの伯父が解いていく…
    かなり強引な感じもするけど、心理面からの読み解きは面白かった!

    中盤までめっちゃ面白い!
    コロナ禍の物語です、葬式での警察との駆け引きなども面白い。
    これ映像化の方が盛り上がりそうだなと。

    個人的には、この主人公?の娘が、親族殺されたにも関わらず、こんなにドライ?なぜ?が違和感ありで(・・;) 最後の方の気になる人って誰のこと?

    最近読書数が進みません…
    寝ながら読書してたらそのまま寝てしまい。面白くても眠気にまける、昼寝時間は増えてますw
    もう年末、2023も早かった、年間100冊目標今年は届かず、、、、、だなあ。

    • 1Q84O1さん
      『青の炎』からもう一年なんですねヮ(゚д゚)ォ!
      ほんと早っ!w

      私は今のところNo.1は『プロジェクト・ヘイル・メアリー 下』か『ザリガ...
      『青の炎』からもう一年なんですねヮ(゚д゚)ォ!
      ほんと早っ!w

      私は今のところNo.1は『プロジェクト・ヘイル・メアリー 下』か『ザリガニの鳴くところ』です!
      12月中にこの2冊を超える作品に出会えるかな…
      ((o(´∀`)o))ワクワク
      2023/12/03
    • なんなんさん
      1Q84O1さん!!!
      今年265冊も読んでるんですかっ、、、、
      ビックリ、凄すぎます!!!
      265冊の中の1位は希少ですね、作者さん大喜び...
      1Q84O1さん!!!
      今年265冊も読んでるんですかっ、、、、
      ビックリ、凄すぎます!!!
      265冊の中の1位は希少ですね、作者さん大喜びですね\( ˆoˆ )/
      2023/12/03
    • 1Q84O1さん
      私のは絵本や写真集なども結構含まれていますからねw
      残り1ヶ月、読んで!読んで!読みまくりたいです!
      けど、年末は忙しそうだからどーかな…w...
      私のは絵本や写真集なども結構含まれていますからねw
      残り1ヶ月、読んで!読んで!読みまくりたいです!
      けど、年末は忙しそうだからどーかな…w
      頑張ります(๑•̀ㅂ•́)و✧
      2023/12/03
  • 久しぶりのレビューです!

    ブラックショーマン、楽しみにしていました。

    正に、新しいキャラを作ったなという印象。
    誰をイメージして書いたのか気になります。

    常に、答えを焦らされる作風も好きです。

    続編も期待!

  • 東野圭吾さんの長編小説。
    ガリレオ・加賀恭一郎・天下一大五郎・マスカレードシリーズと同じ新たなシリーズものでとても面白かったです。今までのシリーズもののキャラクターでは、腹黒くイリーガルなキャラクターだと思いました。マジシャンとしてのテクニック・話術を生かし警察を出し抜いていく姿はダークヒーロー感があるなと思いました。彼がなぜアメリカから帰国したのかなど彼の素性にはまだ謎なところもあるので次の短編集で明かされていくのかなと思います。
    ストーリーも父親の死の真相に迫っていく過程が一つ一つ事実を積み上げて行く過程が東野さんらしく、真相発覚の所がとても納得できるものだと感じました。
    コロナ禍の描写も当時とほぼ変わらず、それによって起きる計画の頓挫や、夫婦関係の変化など、記憶に新しい話題が多く読みやすいと思いました。
    令和に東野先生に生み出されたこのキャラクターの活躍がとても楽しみです。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    神尾武史:津田健次郎
    神尾真世:水瀬いのり
    中條健太:細谷佳正
    原口浩平:杉田智和
    釘宮克樹:内田雄馬
    九重梨々香:内田真礼
    池永桃子:徳井青空
    池永良輔:梅原裕一郎
    柏木広大:小西克幸
    沼川:小野友樹
    牧原:石川界人
    木暮刑事:青山穣
    柿谷刑事:稲田徹
    前田刑事:福島潤
    津久見直也:榎木淳弥
    森脇敦美:石見舞菜香
    杉下:江口拓也
    神尾英一:池田秀一

  • 東野さんの最近の作品です。ちょうど文庫版が出ていたので購入しました。500pのボリュームでしたが、やはりあっという間に読めてしまった。さすが東野さんの作品だな、、、と思います。既に続編が出ているのでおそらくシリーズ化するのでしょう。

    自分の兄の殺人事件に関して、元マジシャンの男が超鋭い推理を様々な検証に基づきながらスピーディに展開していく。殺された男の娘(マジシャンの姪)と共に。ストーリーは常にこの娘の目線で描かれています。

    この元マジシャンの叔父とその姪の実家のある東京近郊の小規模の観光地が「名もなき町」として本作の舞台となり、主に姪の同窓生が事件の謎解きに関わる人々として様々な人間模様を織りなしていく。

    元マジシャンの叔父の推理の根拠は後に明かされます。ストーリーはシンプルで、途中で何となく犯人が分かってしまうようになっていたように思われます。

    最後のネタ明かしについては、少し無理やり感を感じつつも、それ以外に答えは見出しようがない。

    これまでのガリレオシリーズや加賀刑事シリーズと同様の深い感動が得られたのか?という観点では少し物足りないような気がします。(極めて個人的な感想です)

    既に本屋さんに出ている続編を読もうか?そういえば「ラプラスの魔女」の続きはもうないのだろうか?あるいは「クスノキの番人」の続きはもう出たのか?

    どうにも東野さんの手のひらでコロコロと転がされているような?気分になってしまう。

  • 名もなき町で、1人の元教師が殺された
    警察に頼らず、犯人を見つけようとするのは何年も音信不通だった被害者の娘と叔父の元マジシャン
    文庫本の帯の 謎解きのためなら手段を選ばず という
    キャッチコピーの通り、元マジシャンならではの手法
    犯人を含めて、登場人物たちの物語は決して壮大なものではなく、小さくて地味で、でも本人にとっては真剣なことで…という部分が多く胸が苦しくなった

    新しいヒーロー誕生とあるけど
    これはシリーズ化されるのかな?と期待出来る作品でした

  • マジシャン要素バリバリかと思えばそうでもない、結構オーソドックスな探偵ミステリに近い。何故殺されたのかがわからない中で推理を重ねていくんだけど、ミステリ初心者にも優しい親切設計で、ほぼ混乱することなく読み切れる。一方で、登場人物は多いし状況もかなりこんがらがっていくので、そのあたりはミステリ慣れしてる人でも楽しめる。さすがの東野圭吾だと思った。良くも悪くも、500ページ超も読んだかな?と思う程、一気読み出来る読み易さ。

  • 久しぶりの著者です。癖がなくて読みやすい。難しくもない、変な毒もない、純粋に楽しく、労せずして時間が潰せる本です。読んでて疲れないってけっこう大切ですよね。

  • 故郷で父が殺害された娘(真世)の前に突然現れた元マジシャンの叔父・武史
    武史は、警察を頼らず自らの手で犯人を見つけるという。
    ブラック・ショーマン(黒い魔術師)とは、武史に他ならないのだが・・・
    とにかく、面白かった!
    最初の68ページまでは、慎重に注意深く、騙されないぞ!ひっかからないぞ!と自分に言い聞かせながら読んでいた。
    ところが、このページに入った途端、ぶっ飛んだ破天荒の探偵役”神尾武司"の登場である。
    ここから先は、慎重に注意深くなどとは言ってられない位、面白かった。
    帯文にもあったが、「謎解きのためなら手段を選ばず」「新たなヒーロー、誕生」とあるが、東野圭吾氏の小説に慣れ親しんでいる者からすれば、
    〈笑〉シリーズと呼ばれる『怪笑小説』、『歪笑小説』
    探偵・天下一大五郎シリーズの『名探偵の掟』
    又は、学習雑誌に連載された『俺は非情勤』などを思い出してしまい、どこか懐かしい気持ちで読み切ってしまった。
    肉親が殺害されたのに軽いと思わないでもないが、もともと7色の変化球を全て決め球に変えてしまう作家と呼ばれる東野圭吾氏
    紫綬褒章を受けられても、まだまだ一筋縄ではいかないと思い至りました。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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