赫眼 (光文社文庫 み 25-3)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 654
感想 : 94
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334746452

作品紹介・あらすじ

目を奪う美貌と、小学生とは思えぬ色香。転校生の目童たかりは、謎めいた美少女だった。学校を休んだ彼女に届け物をしに、少年が訪れた家の奥-そこには、あまりにも禍々しい何かが横たわっていた…(表題作)。合わせ鏡が作り出す無限に続く映像世界。その魔力に取り憑かれた男を襲う怪異とは(「合わせ鏡の地獄」)。書下ろし掌編を含む、悪夢のような傑作十二編。

感想・レビュー・書評

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  • ココで紹介されてたのを見つけました。
    装丁が怖い。。。
    そういえば夏なのに怖いの読んでないなぁ と。

    なんていうか、すっごく読み辛くて。
    3歩進んで2歩下がる感じで読み進めたのですが、
    そのせいか欲した恐怖が感じられなかった。
    自分の読解力の無さを改めて痛感。

    それでも『赫眼』『合わせ鏡の地獄』『死を以て貴しと為す』は少し怖かった。
    僕も子供のころ、合わせ鏡の不思議で遊んでたけど数えなくて良かった。
    数えてたら今頃この世には居なかったかも。

  • ホラー短編集です。サクッと読めてしっかり怖い。後引く嫌な怖さでとても好みでした。

  • 短編八篇と、書き下ろし掌編四篇が収録された、著者初のホラー短編集。著者の怪奇短編の原点と言うべき作品で、どれもとても怖かった。表題作『赫眼』は、正体不明の怪異だけでなく、最後の台詞でゾクッとした。『灰蛾男の恐怖』は、ミステリ的な謎解き要素のある短編。勿論とても怖い。『後ろ小路の町家』は、背後から迫って来る怪異の描写に戦慄不可避。

  • 雰囲気は好きだけど、なんだかのめり込めない。
    多分私がホラー好きじゃないだけだ。

  • 三津田さん初期の短編集。『そこに無い家に呼ばれる』で言及されていた「よなかのでんわ」が気になって購入。まだきちんと読み比べられていないのですが、両者の類似点がいまいち分からず。そのうち比べてみよう。
    お気に入りは「見下ろす家」です。

  • 2020.09.23スタート
    2020.10.08読了
    2020年の㉓
    ★★★★☆
    このところはほっこり系の作品を読むことが続いたので、今の自分にはこの本の表紙すらも怖すぎて、ずぅーーっとカバーを掛けて読んだ

  • その少女を決して家に招き入れてはいけない。彼女は魔性の物なのだから。一度読んだ本を再読。朧気に覚えていた恐怖感よみがえった。タイトルになっている話より私は「怪奇写真作家」、「後ろ小路の町家」の方が私は恐ろしかった。

  •  三津田先生は私の好きな作家のひとりなのだけど、好きなだけにこの初期の短編集を読むと、違う!先生はこんなもんじゃあないんだ!これを読んで先生の作品を知った気にならないで頂きたい!とか鼻息荒く思ってしまいます。
    いえ、この赫眼も十分面白いですが。
     もし自分が小説家だったら、作品を出すごとにネタが枯渇していきそうな気がするのですが、三津田先生は作品が出るごとに恐怖が洗練されていっているような気がします。メタフィクション要素の差し込み方もこの作品の頃よりもずっと今に近づくほうが「もしかして実話かも」と思ってしまいそうなリアリティのある恐怖を感じます。
    時が経つにつれ表現力が増しているというからというのもありますが、何よりも先生ご自身が本当に怪談がお好きなんだろうなぁと思わせられます

  • 一番最初と最後の話が面白かった。

  • 全て著者自身の実体験である感じで書かれている短編集。どこまで本当なのか分からないんだけど、最初と最後のお話が繋がった時の鳥肌!
    別の「電話」をテーマにしたアンソロジーに入ってためちゃくちゃ怖い奴が収録されてて、それも読み返せて良かった。

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著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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