- Amazon.co.jp ・本 (450ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334772345
感想・レビュー・書評
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タワマンに暮らすママ友の話。
閉鎖的で狭い空間で織りなす世界は、学校生活に似たものを感じた。
外側(ママ友からの見え方)と内側(家での自分)の境界線が際立って感じられた。
ママ友の世界は、今でもこのような感じなのか。
ラストでは有紗の精神的な成長を感じられ、読了後の気分が良かった。 -
有紗にそんなに共感できないって言うか、なんでこんなに他力本願なんだろうってイライラしてたところもあったんだけど、それは自分の過去に負い目があるからなんだなってわかって、切ないなとも思った。
徐々に変わろうとしていったのはすごいし、実は強いんだなーと。
ママ友付き合いも色々面倒だけど、踏み込みすぎず適度な距離感で付き合うのが1番だなと思うな。
いぶママと美雨ママのバチバチはある意味見ていて楽しい。当事者はたまったもんじゃないけどな。 -
リアルだ
そこら中にあるタワーマンションのなかで日々こんなことがおこっているのではないかと思わずにはいられない…
幸せそうにみえても実は中身はぼろぼろ…
不安定にみえてもそうでもない…
そんなことの詰め込まれた内容にラストまで気が抜けない一冊だった -
高級タワマン+ママ友×桐野夏生…とくればおもしろいのは間違いない!ということで読んでみました。
同年代の子どもを持つ同じタワマンに住む女性たち。
みんなが同レベルの生活水準のように見えて実際は少しずつ違うので、自然とカーストのようなものが発生して虚飾に満ちた感が強い。
こんなところで自身の位置付けに沿った生き方をするの、カーストが上位でも下位でもしんどそう。
平凡な有紗には、地に足がついた最後でよかったなと思う。 -
先日、20代の頃に港区のマンションに暮らしていたことを話したらオススメされて読んでみた1冊。あのまま暮らしていたら、こういうこともあったろうしこういう人たちと接する機会もあったかなと思えた話で、相対的な幸せというか、「他の人たちより幸せな暮らし」に憧れたりステータスを比べるような息の詰まる暮らしにある意味洗脳されていく人たちっているかもしれないなと、自分の嫌になったものを改めて外から見るような気持ちを感じました。ハンデがあったり、思うようにいかないところを抱えた暮らしをみんながしていることを自分も改めて頭に入れておきたいと思った1冊でした。
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タワマンに住むママ友の世界。
私が住む地域にはタワマン自体なく、ママ友の世界もあまりないから、怖い異世界を垣間見たというのが率直な感想。
でも、同じ子を持つ母として、妻として、女性として共感できることが多々あり。
最後まで読んで、この本から得た教訓は「偽りを重ねても何一ついいことはない」でした。笑 -
基本的に女性同士が腹を探り合いながら、何かを秘めてる系な話は好きなので。
主人公の女性に若干イライラするものの、後半にかけて人が変わったように、イキイキしてきた感じ?
もっとグチャグチャしていくのかと思いきや、そうでもなかった。