- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334911515
感想・レビュー・書評
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東野さんの短編小説、私は好きです。
短い中にも、感情の起伏があり、ドキドキしながら読みました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
4年ぶりくらいに読んだ東野圭吾の小説。普通におもしろい。後味の良さが特徴的で、寝る前に1編読むみたいなのが一番合うタイプの短編集。長編小説を読む時間がなかなかとれないので、どんどん短編を読んでいきたい。
最後の『水晶の数珠』はかなりグッときた。 -
東野圭吾(敬称略)考
喰わず嫌いは良くないと思い、初めて東野圭吾作品を読む。
読書好きでも、彼の作品の評価は二分するとは聞いていたが、ナルホドと思った。
人物描写が、良く言えば簡潔、簡潔過ぎて少々物足りなさを感じる。登場人物の心理描写とか、背景とか、脳内の葛藤とか、そういったものを期待すると見事に裏切られる。(これは短編集だからなのか?他作品も読んでみよう。)かと言って、トリックも斬新かと言われると、うーん。(今度は長編を読んでみよう。)
で、私なりの楽しみ方。
まだ、映像化されてない作品は、自分で登場人物に合いそうな俳優を当てはめて、脳内で映像再生。
以下、私の考えたキャスト
【正月の決意】
達之康代夫妻…平泉成、片平なぎさ
【十年目のバレンタイン】
峰岸…長谷川博己、津田知理子…戸田恵梨香、藤村絵美…谷村美月、または井上真央
【今夜は一人で雛祭り】
三郎…小林薫
【君の瞳に乾杯】
内村…松坂桃李
【レンタルベビー】
エリー…吉田羊
【壊れた時計】
「俺」…加瀬亮
【サファイアの奇跡】
未玖…広瀬すず、または杉咲花
【クリスマスミステリ】
黒須…北村一輝、樅木弥生…余貴美子
【水晶の数珠】
度会真一郎…遠藤憲一、度会直樹…林遣都
と、なりましたが、如何でしょうか。
これを某局の「●にも奇妙な〜」的なスペシャルドラマに仕立てたら、高視聴率必至。 -
意外な結末の話が8割くらいで楽しめました
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四季折々の風物を織り込んだ九編は、日本人に馴染みのある慣習やイベントやらがテーマ。だからこのタイトルなのかしら。さらっと読めてさらっと忘れそうなある種の安定感。短編だとより「箇条書き」を読まされてる気になる。
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いやー、さすが東野さんだわーって感じw
ムリくり感はあるけど、うまいことまとめてるもんな~!
ギリギリのところで「うーん、なくもない・・・か」という落としどころに持っていく絶妙さが心地良いわー。
「見当たり捜査員」って、そういえばいるのよねー。
小説ではあまり読んだことないような・・・。
すごい能力と根気だと思うけど、ちょっとコワイね(^_^;) -
「正月の決意」
初詣に老夫婦がいくと、町長が倒れていた
容疑者の目撃者がいない
神社の中に隠れているはずだ
教育長が隠れていた
小料理屋のママをめぐって、老人が喧嘩
神社まで競争する
町長の足が速い ゴールしたが鈴が落ちてきて気絶
刑事の捜査中に酒を飲み
駅で寝ていた男を容疑者にしたてあげようとしていた
老夫婦は工場倒産を免れない
自殺をする予定だったが、いいかげんな人が生きている
自分たちが死ぬことはない
自殺をやめ、いいかげんに生きることにする
「十年目のバレンタインデー」
作家でそこそこ売れた男。別れた恋人から食事に誘われ
食後の何をするのか期待
OB会にきた女子大生とつきあってきた。
元カノが、昔つきあっていた女子大生の親友だった
親友は小説を書いていた。小説家の本とストーリーがにている。部屋のPCからデーターを復元もした。
証拠にはならない、逃げようとした。レストランの客は全員警官だった。
「今夜は一人で雛祭り」
娘が立派な家の娘と結婚することに・・。父親はひな人形を見て、心配は無用かと・・・。
舅の雛祭りの飾り方の間違えを死んだ妻は知っていた
娘には教えていた
地方の大病院に嫁ぐ娘
舅の虐めには耐えすえげがある
「君の瞳に乾杯」
合コンで出会った女の子と意気投合し、付き合うこととなるが、すっぴんになった彼女を見て探していた女だと・・。
合コンで出会った女と交際
個人的な話をしない
コンタクトをとった瞳をみて
指名手配中の女だとわかった
男は見当たり捜査官
「レンタルベビー」
子供のない夫妻にレンタルベビーのサービスがされるが、子供はロボット。しかし子供そっくりなベビーに・・・。
ロボットの赤ちゃんをレンタル
子育てを体験
彼氏ともこの間だけは同棲する
ウンチも臭い
夜泣き
夜に高熱
彼氏は仕事優先で生活
レンタル終了
子育てはできるが、結婚ができない
彼氏はレンタル会社からの派遣
宇宙旅行友人から言われる
「60才なんだから、諦めたら?」
凍結卵子を保存してある
平均寿命は120才
まだ迷っている
「壊れた時計」
奇妙なバイトを請け負ったが、壊れた時計を処理したことでとんでもないことに。
やばい運び屋のバイト
部屋に忍び込み彫像を持ってくる
探していたがない
家主が帰宅
逃げるためにタックル
運悪く殺してしまった
彫像を持っていたので持って帰った
その時に腕時計が壊れて止まっていたの犯行時刻がすぐばれる
アリバイ設定で疑われる?
とりあえず時計を持ち帰る
時計屋で修理したら動き出した
悩んだあげく、殺した男の腕に戻しにいった
その為に足がつき刑事がやってきて逮捕
「なんで修理したの?」と刑事が不思議そうに聞いた?
「サファイアの奇跡」
野良猫イナリと仲良くなった娘。しかし、交通事故で犬猫病院で亡くなった。娘は成長して犬猫病院の看護師に。そこで、奇妙なサファイア色のペルシャ猫に出会う。
帰り道、神社で懐いた猫
突然いなくなった
近くの道の花束発見
交通事故で死んでいた
近所の獣医を訪ねる
死んだはずの猫が心にうったえてきた
青い毛の猫がいた
青い猫の脳腫瘍だったので工数事故で瀕死の猫の脳を移植
青い猫はブリーダーが青い子猫を産ませようとしていた
失敗していた
少女に飼いならした猫の脳
三毛猫と交配させたら青い子猫を産んだ
50匹交配させて儲かった
「クリスマスミステリー」
イブに年上の女性との関係を清算しようと殺人を考えるが、計画は思わぬことに
女脚本家に付き合い仕事を得て成功した男優
15才年上の老婆
別れるとほされてしまう
若い女優と交際開始
殺すことにした
パーティの直前にすシャンパイで乾杯
毒をいれておいた
そのまま倒れたので指紋を拭き取りグラスをしまい
部屋をでる
パーティ会場に彼女が登場
「ごめんなさい、途中で寝てしまった」
二次会の前に誘われたので、また家にいく
庭から窓越しに携帯で話
別れることになった
翌日、女がワインを飲んで死んだ
ボトルには青酸カリ
部屋には消したばずの指紋が残っていた
クリスマスツリーの場所を変えていた
はめられたのがわかり、警察に正直に說明
「水晶の数珠」
親の反対を押し切り俳優を目指してアメリカに渡ったが父が末期がんで今度の誕生パーティは最後になるだろうと。急いで帰国したが父から携帯で来なくていいと。
代々家業を引き継ぐ地方の名家の息子
役者をめざし渡米
父からは勘当といわれた
7年やってもだめ
姉から父がガン 最後の誕生日だといわれ帰国
成田についたら父から携帯がなる
ダメ出しをされたので、怒ってすぐに米国の戻る
3週間後、父が死んだので帰国
親戚から代々伝わる水晶の数珠の話を聞かされる
父からの遺言は数珠の使い方だった
呪文をとなえると1回だけ1日もどれる
祖父は相場で財産をきずいた
父はいつ?
誕生日に出ていたら、新幹線の事故でアメリカに戻れず
オーディションを受けられていないことがわかった
父は、そのために数珠の力で、自分を怒らせるような電話をして
すぐにアメリカに帰国させていた
ハリウッド俳優の夢をやめようとしたが、
成功するまで日本には戻らないことにした -
2017年10月28日
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◆◇◆東野圭吾の短編は秀逸である◇◆◇
『素敵な日本人』 東野圭吾
最近の作者の長編作品には物足りなさを感じてますがやはり短編はすばらい。ここ数年で面白かった『新参者』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『マスカレードホテル』(個人の感想です)も短編が集合して一つの作品になっていることを考えると短編に力を発揮する作家さんなのかもしれません。
今回もいろんな要素が詰まっていて粒ぞろいの作品群。人間の弱い部分や強い部分を扱いながらも上質なミステリーに仕上げています。個人的には『サファイアの奇跡』がお気にいり。SF的な要素とネコの気まぐれだけど人間好きなところが描かれています。猫好きとしてははずせませんね。他にも母親体験をするために赤ちゃんロボットをレンタルする『レンタルベイビー』などなどさっと読めてどれもとても面白い。ただ一つ難点はタイトル。内容とあっていないし、何故こんなタイトルに…。作者が決めたのかなぁ。 -
何でこのタイトルになったのだろう?読み終わってもわからない。
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最高すぎ!!!
東野さんの小説はいつも爽快に裏切られる。
その世界に入りやすい文章のせいでアレコレ考えるまえに
ただただ没頭してストーリーを追っていった結果「え!!」と驚かせ、
また読み直すという作業がむしろ快感。 -
可もなく不可もなく
こうじゃない -
さすがの内容でした。特に最後の「水晶の数珠」はホロリと感動しました。
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長編にできそうなプロットを惜しみなく使った短編集ですね。
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東野圭吾のシリーズものじゃない短編ってちょっと久しぶりに読んだ気がする。
最近の東野作品の長編は正直ちょっとパッとしなかった印象があって、なんというか中編くらいのスケールの話を長編にしてるような間延び感があったんですが、今回はとてもまとまりがよくて面白かったです。イヤミスっぽいのがあったりちょっと人情話だったりバラエティに富んでいて飽きさせないような。 -
短編集。主人公は「素敵な日本人」たちではない。どうしてこのタイトルになったのだろう。この短編集を読む日本人及び日本国の環境を「素敵」と言いたかったのではないだろうか。北の問題やトランプの言動に、慌てず騒がず、地道にしっかりと日々の生活を送り、豊穣な短編集を読める人や環境に乾杯。
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9編の短編集
流石、東野圭吾
多種多様!
まるで高級お菓子の詰め合わせのよう・・・
しかし甘いばかりではありません。
決して見た目通りではありません。
そして素材は何?
こちらは夜味わっても
太りません。 -
ノン・シリーズの短編集。『宝石 ザミステリー』に掲載された作品を中心に全9話収録されている。
ミステリも数編あったが、意外な結末に重点を置いた作品が多く、いづれも面白かった。中の一作品をタイトルにしたのでは無くて、総体的に『素敵な日本人』なのだろう。素敵じゃない人も結構登場したが(^^)。
2度驚いた『レンタルベビー』が傑作。でも、つまらない作品が皆無というのは、やはり凄い事だなあ。 -
短編集なのであっさり読めた。最後の話好きかも(^^)
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3.0 短編集。軽い感じで。
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短編集。
ミステリだけでなく、SFやファンタジーの話もある。
感動するオチや、笑ってしまうオチもあり、どれも素敵な話。
先を読めない私には珍しく、一作目は冒頭読んだときに話が読めてしまったのだけど、この文章にそう思わせる何かがあったのだろうか。
先は読めたけど、ストーリーやオチが想像できなかったものだったので、結果的に面白かった。
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東野圭吾の短編集。東野圭吾らしい、最後にオチの付いたミステリー的なお話しが満載。どれも面白くあっという間に読めてしまいます。まぁ、いつも通りだいたいの話で人が死にます。しかしなんで「素敵な日本人」なんてタイトルが付いているのは謎。そんなタイトルの短編はないし。「とりあえず最近は日本人誉めておけば売れますよ」的な編集者の意見で決まったタイトル何だろうか。
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好きなときに好きな話から読めて、粒選りの短編集。ジャンルも読み味も種々取り揃えてあって、おもしろかった。
レンタルベビー、サファイアの奇跡、水晶の数珠が好き。 -
短編集であっさりと読める。
一つ一つの物語に感動があり、流石東野圭吾! -
どの短編もそれなりに面白く、またリズムが良いので読みやすかったのだが、最後の話で涙腺崩壊した。わたし自身祖父を亡くしたばかりだと言うのがあるからかもだけど。
特にすきなのは十年目のバレンタインデー、今夜は一人で雛祭り、壊れた時計。基本的に皮肉な短編集。ラストだけが感動系。短編も東野圭吾は面白い。 -
素敵な日本人という題名となかなか結びつかないかんじですが、、、。さくっと読めました。
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久しぶりに本を読んだ
やっぱ本っていいな
なんか落ち着く
この本は、短編で、読みやすくて、ちょっといい。
刺激的すぎないところが、ちょうどいい。
読書の秋ですなぁ