- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334912505
感想・レビュー・書評
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あるあるでもあるけど、まぁまぁ心に響く。
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2/3ページくらい読んだあたりで
ドラマ化したら
配役は誰がいいかなと考えてしまった。
私的イメージでは、ハセは賀来賢人さんかなと
思いました。 -
読後感、思いのほか悪くない。
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正しい愛なんてない。
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まったく知らなかった作家さんだが、表紙が気になり手に取った一冊。こういう出会いもあるのがうれしい。
なかなかよかった。ドラマ化できそうな感じ。誰にやってもらおうかと配役を想像しながら読んだ。
「無数の美しくない愛を抱えた人間が、ひしめきあうようにして生きている」
読み終わって、あぁ、よかったなと思える本だった。
他の作品も読もうと思う。 -
32歳のハセと30歳の沖の悪党コンビ。詐欺師。
タイトルからどんな話なんだろうと、読むまでは全く想像できなかった。
悪党コンビなのに、どこかまぬけでどんくさい部分もあって憎めない二人でした。
理想と現実は違う。
高齢者になれば、介護が必要となったり、孤独を寂しく感じたり。
介護をする子は負担を感じたり思い詰めたり。
親が理想とする子、子が理想とする親、家族のあり方。親子、親、子、正しい愛なんてなくて、様々な形がある。
悪はいけないけれど、人の生き方、あり方も様々な形があるんだということを感じた。
サラサラ読めた。
読み終わったあと、とてもだんだんジワジワ来ました。良かった。 -
★3.5
女性や老人を騙して生活するハセと沖。意図的に人を騙そうとする二人に嫌悪感はあるものの、詐欺には不向きなくらい抜けていて憎めない。逆に、今まで無理をして悪事に手を染めてきた感じ。それでも、少なからず被害者は存在するわけで、二人の更生と善一郎さんとの和解を願うばかり。薄幸な環境で育ったハセだけれど、異変を察知してくれる父親、お節介で時に鬱陶しいトクコ、互いを必要とし合える沖が居て、今の彼はそれなりに恵まれていると思う。それはそうと、改めて表紙を見ると、ハセのシャツがわたあめちゃん柄で笑ってしまった。 -
架空の犬と嘘をつく猫に引き続き、べらぼうによかった、寺地さん…。寺地さんの世界観とメッセージが私に必要なものすぎる。
「自分の家族って、一般的にみたら普通の範囲内だけど、なんだか自分にとっては居心地が悪かったな」って人はこの小説で救われると思う。少なくとも私はそう。タイミングもあるけど。
今までがどんなに歪な家族関係だったとしても、「正しい愛」はこれからだって得られるし「理想の息子」にもなれる。だから大丈夫。って、信じてもいいって思えた。