- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334926014
感想・レビュー・書評
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三崎ワールド全開の短編集。。
「覆面社員」は安部公房のような感じがした。
表題作もなかなか素敵な話(「遠距離恋愛」もよかったなあ。。)
あとは「象さんすべり台のある町」は、なかなか面白い発想だった!
町の人も、?すべり台?として扱うのではなく、?象?として扱うのに…
なぜか運用に関して異議を唱えるものはいないのだ。
非日常なのに、限りなく日常的な空間を作り上げる彼の構成は素敵だと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白いタイトルに惹かれて読みました。最初の「鼓笛隊の襲来」はとても良い話でしたが、他のは少し物足りない感じがしました。ページ数が少ないのと、世界観について行けなかったからでしょうか。。。
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ショートストーリーの詰め合わせ。
鼓笛隊、彼女の痕跡、覆面社員、象さんすべり台、ボタン、「欠陥」住宅、遠距離・恋愛、校庭、同じ夜空を見上げて。
ふと虚無感や孤独感に襲われたときにオススメです。
自分の中の視点が本当に正しいのか、生き方がまちがっていないのか、考えなおすのに、どれもオススメな話でした。 -
9つのちょっぴりコワおもなSF短編集。三崎さんって、不思議な世界を普通の生活の中に盛り込むのが得意なんだな。もともと短編はあまり好きではないのだけど、重い小説の後にさらぁりと読むには丁度いいかも。
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短編集だと知らずに借りてしまいました。
相変わらず現実とちょっと変わった世界を描いています。
ボタンのある女性とか、空中浮遊都市とか。 -
表題作含め、在り得ない日常を描き連ねた短編集。
今を問う、現状を問う。一歩違う現実があったら、ありえないとは言い切れないのがちょっと怖い。
不思議の並んだ一冊でした。 -
読み進んでもよそ様の世界の出来事という感じから抜けられませんでした
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どの短編も共通しているのが、何となく物足りない。
少しの喪失感や焦燥感。
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★…4.5くらい。以前『バスジャック』を読んであんまり合わなかったのでちょと敬遠していたのですが、この一冊はとても好き。全部のお話がお気に入り。
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スーパーシュール。
現実的な非現実。
世にも奇妙な短編集。
表題作ではまるで台風でも来たかのように鼓笛隊が発生する。
どの話もこの作家ならではで面白かった。サイン本でゲットできたのはかなり嬉しい。