森は知っている

著者 :
  • 幻冬舎
3.60
  • (52)
  • (166)
  • (161)
  • (24)
  • (2)
本棚登録 : 981
感想 : 169
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344027541

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 前作の主人公の過去編ということで、前作を読んでいないが読んでみた。孤児たちを引き取りスパイとして育てるAN通信。両親から虐待されていた鷹野は、死んだことにされてAN通信に引き取られた。裏切り者を出さないように心臓に爆弾を埋め込むような組織に入るくらいなら、父親に引き取られた方が良かったのでは、と思ってしまう。無条件に愛してくれる人がおらず、一番近しい人からも裏切られることを想定しないといけないなんて、しんどいだろうな。島でののんびりとした高校生活がずっと続いて欲しかった。

  • 戸籍のない子を秘密の諜報員に仕立て上げる、あり得そうなフィクション。
    誰が裏切り者か?組織を裏切ってまでの夢がちょっとしょぼい。

  • 35歳まで拘束された人生。
    孤児施設から預けられ、産業スパイとして育てられ、信じる者は自分だけ。
    そうした主人公がスパイとして育成(訓練)されていく過程での友人・恋人との出会いと別れ・・・
    そしてスパイとしての試練が待ち受ける。
    最後は組織への裏切りとの葛藤がハラハラドキドキで展開。
    面白い1冊でした!

  • しまった!「太陽は動かない」を読んでいませんでした。
    これから読みます。
    子ども時代が辛すぎます…,

  • 孤児が身元を一旦消され、スパイとして働かされる。
    水道の民営化に絡む裏取引を事件に、そのスパイたちが絡む。
    不思議な話だったけど、ひきこまれた。

  • センスを磨くためには、最初に一流のものに触れること。

  • 鷹野の子ども時代を知りたかったので、なるほどと納得の生い立ちだった。それにしても風間さん、言葉通り鷹野を守ったのは凄いけれど、彼ほどの人物がなぜこんなつまらない組織に入ったことの説明が腑に落ちないです。

  • 沖縄、南蘭島の高校生、鷹野、柳と弟の寛太、徳永のもと、AN通信のスパイとして育成中。フランスのマナー教室、転校生の詩織。虐待とネグレクトで保護、死亡工作、富美子と風間。韓国人キム、水メジャー。爆破装置の埋込み。

    これから始まる魅惑的大河ストーリーのお膳だて、感情移入できる生い立ち。それでも、ちゃんと、急転々々のストーリーがありました。

  • 「太陽は動かない」の主人公が少年だった頃の話。太陽のほうはあんまし興味持てず途中で読むのやめちゃったけど(エンタメ寄りだったような記憶)これは心の揺れが感じられて面白かった。

  • 芥川賞作家にしては、世俗的な感じがある本作。少年が主人公で、エンタメ成分たっぷり。詳細でつじつまあわなそうなとこがあるものの、それを補いあまりある逸品。

全169件中 121 - 130件を表示

著者プロフィール

1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。1997年『最後の息子』で「文學界新人賞」を受賞し、デビュー。2002年『パーク・ライフ』で「芥川賞」を受賞。07年『悪人』で「毎日出版文化賞」、10年『横道世之介』で「柴田錬三郎」、19年『国宝』で「芸術選奨文部科学大臣賞」「中央公論文芸賞」を受賞する。その他著書に、『パレード』『悪人』『さよなら渓谷』『路』『怒り』『森は知っている』『太陽は動かない』『湖の女たち』等がある。

吉田修一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
湊 かなえ
西 加奈子
池井戸 潤
朝井リョウ
湊 かなえ
64
横山 秀夫
高野 和明
吉田修一
東山 彰良
吉田 修一
吉田 修一
米澤 穂信
長岡 弘樹
薬丸 岳
奥田 英朗
西川 美和
伊坂 幸太郎
吉田 修一
宮部 みゆき
吉田 修一
湊 かなえ
三浦 しをん
又吉 直樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×