森は知っている

著者 :
  • 幻冬舎
3.60
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本棚登録 : 981
感想 : 169
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344027541

感想・レビュー・書評

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  • 「太陽は動かない」の前日譚。
    こんな世界が現実にあるとしても絶対に関わることがないな(¯―¯٥)
    自分のせいではないにも関わらず社会的に死んだ人間であるが故に裏の世界で生きるしかない鷹野たちが哀しすぎる。
    しかし、、、、戸籍ないのに高校へ行ける不思議(笑)
    組織が用意したのかなあ?

  • 現実にあった事件が織り交ぜてある
    主人公の生い立ちであったり
    政治家がらみの情報取引なんかは
    リアリティがあったのだけど
    胸に爆弾とか、35歳になったら
    一つだけだがなんでも手に入る
    あたりは急にマンガチックに
    なってしまうが、
    それも含めて楽しめた。

    あと、装丁の写真が素晴らしく
    何度も眺めてしまった。

  • 日常と非日常が交錯する。映画を見ているみたいにドキドキした。過酷な話だけど救いもあって読後感もいい。風間さんはかっこいい。おもしろかったー。

    2015.6.10

    引用

    1日だけ生きてみろ!そしてその日を生きられたなら、また1日だけ試してみるんだ。お前が怖くて仕方がないものからは、お前は一生逃げられない。でも1日だけなら、たった1日だけなら、お前にだって耐えられる。お前はこれまでだって、それに耐えてきたんだ。1日だ。たった1日でいいから生きてみろ!

  • 自分の「太陽は動かない」のレビューを見ると、物語に入って行けなかったようだ。ていうか、ほとんど覚えていない。これはサクサク読めた。
    太陽~をも一度読んでみるか。

  • 児童虐待に合った子供が暮らす南の島。子供たちは保護される代わりにスパイになるように育てられている。
    悲しみが通底している。

  • 前作を読んでいませんでしたが、物語が気になって一気に読んでしまいました。
    「俺は守る。お前のことは絶対に守る」などの名言がたくさんあり、光り輝く未来が待っているわけではないけれど、読後感はさわやかです。
    前作というか、これより後の話をこの後読んでみるかな。

  • 17歳、鷹野には、まだなにも分からない。過酷な運命に翻弄されながらも、真っさらな白い地図を胸に抱き、大空へと飛翔した少年の冒険が、いま始まる-。ささやかでも確かな“希望”を明日へと繋ぐ長篇。
    親に捨てられた子供の戸籍を変えて育て産業スパイにする
    35歳まで胸に小型爆弾をしかけられる。35歳になったら外され好きな物をもらえる。
    ダウン症の弟がいる友人が最初の仕事で失踪。水道事業の見積もり情報をもって強豪する企業に売ろうちしている。
    最後に裏切られて、殺されそうになるが、脱出成功。
    裏切った男も殺され、組織は金を取り返した。
    友人は弟と失踪。鷹野は、AN通信の組織の一員になる。
    2ヶ月後、空港で高校時代の女子に偶然あう。貿易の仕事で中国にいくと告げ、別れる。
    キム、若いスパイ。独立系の産業スパイ組織。
    ビルに侵入し、PCからデーターを盗み出す。
    逃げる為には5階から街路樹に向かって飛び降りる。
    フランスでマナーのトレーニングを受けてた時にキムの落書きを発見。

  • とても面白かった前作を読んだから、よりよく楽しめた。この作品単品で見た場合、それほどでも、という気がする。前作の続編が読みたい。

  • ずんずん読みました。
    鷹野は凄いけど、何度死んだかわからないほど、危険にさらされていて、そこがなんだかなぁという気もします。
    「太陽は動かない」は読んだらしいけど、思い出せない\(^o^)/

  • 太陽は動かない の前日譚。
    私このシリーズ大好き!

    鷹野、キム、風間、富美子にまた会えて感激!
    太陽~ ほどのド派手さはないけど、私はすっごく気に入ったわ~♪

    鷹野が風間に引き取られてた頃の話、知子ばあさんや詩織との別れ、瀕死の鷹野を身を挺して救う風間。。。
    いっぱい泣いたとこある。

    太陽~ の続きを楽しみに待つわ!

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著者プロフィール

1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。1997年『最後の息子』で「文學界新人賞」を受賞し、デビュー。2002年『パーク・ライフ』で「芥川賞」を受賞。07年『悪人』で「毎日出版文化賞」、10年『横道世之介』で「柴田錬三郎」、19年『国宝』で「芸術選奨文部科学大臣賞」「中央公論文芸賞」を受賞する。その他著書に、『パレード』『悪人』『さよなら渓谷』『路』『怒り』『森は知っている』『太陽は動かない』『湖の女たち』等がある。

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