まぼろしハワイ (幻冬舎文庫)

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レビュー : 127
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344415294

感想・レビュー・書評

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  • あーー、泣いた泣いた。3つあるうちの、最後の話はすっかり忘れていたので、また読めて良かった。ひとつめの話で、おばさんに再開する場面から、まあ泣きっぱなしですよ。2015年再読。

  • “たとえば人に恋をする、そばにいたいと思う。少しでも一秒でも。それを私は同棲や結婚と結びつけたりしない。特別なこととも思わない。でも、いつも特別なことを待っている人は、きっと違うのだろう。(中略)お金が特別だと思っている人は、お金を手に入れるのが大変になるし、恋をしたり伴侶がいることを特別な状態だと思っている人は、きっとなかなかそういう相手が出てこないだろう。自分にとって特別でない、あたりまえのことならなんでも手に入る、そういうふうに私は思う”一年程前に読んだ作品を再読。印象に残った部分は前と同じ。

  • ハワイにまつわる3つの短編集。
    表題作「まぼろしハワイ」ではパパの再婚によって新たな家族になった義母(とはいえ主人公とそう年はかわらなのだけれど)の描写が目を閉じるといきいきと明確なビジョンとなって浮かんでくる。

    私も(習い始めた当初はハワイにクムフラがいたのだけど)地元のハラウでフラを習っているので、手に取ったこの本。
    著者のあとがきの「ハワイのハの字もなく、みんなうわさばなしをして、踊って、満足して、お金を払って、発表会を楽しみにしていた」のくだりにドキっとしながらも「あとがきを読まなきゃよかったと思ったのは初めてだわ。
    なんか鼻につく(怒)」と心の中で毒づいてみたけれど(笑)。
    でも、あざみさんみたいに踊りだすと空気が変わる、とか踊りそのものが祈り、みたいなフラができるようになりたいなと単純に思った。
    あと、「自分のケツは自分で拭く」というポリシーがあるからこそ人と絶妙な距離感が持てるというところに私はとても惹かれた。

    【生きる】とは・・・
    人間の不変のテーマであり、正解などないものだから人は突き詰めて考えようとするのだけれど、著書の中の

    「日々の雑多なことを繰り返しこなしていくのが生きるということなのだろう」的なところに納得した。

    よしもとばななの本は久しぶりに読んだけれど、セリフひとつひとつが重みがあって、ふいに泣きだしたくなるくらい共鳴する。
    そういえば昔読んだ「キッチン」の中の短編「ムーンライト・シャドウ」でも読みながら泣いたっけ。

  • これまで、過去をひも解くことで、今を生きるための拠り所となる真っ直ぐな法則が見つけられる、そしてその法則を作っては破り更新することが人生なんだと思っていたふしがあるのだけど、読みながら、あー。なんか違うのかな、てか違うんだろうなー・・・と思った。

    むしろ、今この日々の色んな事、それこそ自分の心にヒットするものからボールだよこれ、みたいなものまで、真剣乱れ打ちみたいな出来事の数々、それこそがなんていうか、人生でそうあるべきものなんだろうなと思った。(いつもの、よしもとばななマジックだ・・・。)

    今が全て、と言うけど今起こっていることが全てなんじゃなく、今感じていることが全てなんだと思う。それは、過去に起こったことや未来に起こることを、今のわたしがどう受け止めて感じているかが、生きていく上でとっても大切なんだろう。むろん、今を素敵な気持ちで感じているのがいいに決まってる。

    だって、もし今悲しいことが起こってしまったとしても、そのことによって、過去や未来で体験したりする素敵な思い出は損なわれることはないから。

    過去の積み重ねが今に繋がるのは事実なんだけど、あんまりそこに執着しすぎると、人生は原因と結果なんだ的な発想になってしまう可能性があるなと。

    それよりも、人生は過去でも未来でも色んな面をわたしに見せてくれるけれど、その中の素敵な体験を花束のように抱えて大切に生きていけばいいんじゃないかな。と思った。

    そのための心の持ちようは環境や習慣である程度理想的な状態に持って行くのがいいんだろうな。

  • いちページいちページ、ゆっくり読みたい本。

  • この本を書くのに、よしもとさんは取材に5年かけたという渾身の1冊だったが、読みやすくて、とてもおもしろかった。

  • ハワイの3つの物語

    「まぼろしハワイ」
    ママは自殺してパパは男手ひとつで
    オハナを育ててきた。
    そんなパパが再婚したのが
    いくつか年上のあずみさん。
    パパが病気で亡くなってしまい
    悲しみに暮れた2人はハワイ旅行に行く。

    「姉さんと僕」
    飲酒運転の車に突っ込まれて
    両親を亡くした姉弟。
    姉の存在が偉大すぎて
    ガールフレンドと比べてしまう。
    結婚式でハワイに行く。

    「銀の月の下で」
    両親が離婚をしてお父さんの再婚相手と子供と
    4人でハワイ旅行にきた。
    そこで昔一度だけ会った事のある
    広田さんに偶然出会い惹かれていく。

    ♡♡♡

    特に何かしらの思いはうまれなかったけど
    よしもとばななさんは
    やっぱりとても読みやすい。

    銀の月の下での「ルーチン」
    と言う言葉を辞書で引いた。
    よく携帯の予測変換で出てくるけど
    日課と言う意味だったとは。

  • 2014.8.8

  • ハワイの神秘性に惹かれる…
    ハワイを舞台にした短編だけど、
    それぞれの話にどこか1本同じ筋が
    通ってるような気がした。
    ハワイに惹かれるのはそういう所かな。

  • ハワイ、優しいなぁ。
    今みたいなときに行けたらいいんだろうな。もう一度。

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著者プロフィール

吉本ばなな(本名:吉本 真秀子 よしもと まほこ、旧筆名:よしもと ばなな)
1964年、東京都生まれの作家。日本大学芸術学部文芸学科卒業。卒業制作の「ムーンライト・シャドウ」が日大芸術学部長賞を受賞。また「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞、デビュー作となる。
1989年『TUGUMI』で山本周五郎賞を受賞。1996年イタリアのフェンディッシメ文学賞(35歳以下部門)、1999年イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門を受賞。2000年『不倫と南米』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。その他代表作に、映画化された『アルゼンチンババア』などがある。
海外での評価が高く、著作が多くの国で翻訳されてきた。

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