超思考 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344420724

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  • 【読書感想】「超思考」北野武

    北野武が世の中のあれこれについて持論を語る、という本。

    Amazonで割と評判がよかったので読んでみました。

    んー。
    まぁ普通かなぁ。

    時事問題などなどについてある特定の人の意見を読んでるわけですから、
    「へー、この人はこんなふうに考えてるんだねぇ」
    っていうありきたりな感想になっちゃいますわなぁ。

    たけしは照れ屋さんだろうから、たとえ本でも真面目なことはあまり語らなそうだと思っていたので、それが意外でした。
    こんなふうに真面目に意見を言うことを拒否しそうだったので。

    読んでいて共感するところも多かったんですけど、
    「昔」と「今」を比較して、「俺たちの時代はこうだったけど今はこうなってしまった」
    という論調が結構多くてそれが気になりました。
    私もその意見になんとなく納得しそうにもなるし、皮膚感覚として現代の色んな状況に恐怖感とか閉塞感とかあったりするのですごくよくわかるんだけど、
    「昔は良かったなぁ」と言ってても、昔には戻らないわけですし、
    昔はダメで今よくなったこともたくさんあるわけだから昔と単純に比較しててもダメだよなぁと。

    ま、私も古臭い方なので、たけしの言うことひとつひとつにはすごく納得してしまうんですがね、なんかそれじゃダメというか、なんにも解決しないよねーと。
    あ、まぁ本の中でたけしは割と過激な持論を展開してたりもするので、
    昔は良かったといってるだけの人ではないんですけど。。。

    うまく言えないのですが、何かっつうと「昔は良かった」という論調になりがちですけど、「イヤイヤ本当か?」とも問いたいわけです。己に対して。
    いい部分もあったけど昔のダメダメな部分もあったはずだし、
    その比率は今も昔もかわらないと思うんだよね。
    見る角度や視点をかえれば昔がダメで今は改善されてるところもたくさんあるのに、
    いいところは見ずに昔の視点を引きずって物事を見ちゃうから何かっつうと「昔は良かった」といってしまうのではないかと。
    時代の流れ的には昔も今も五十歩百歩かなと。

    いや、まぁそうはいっても、
    何度もいいますが、基本的に私も古臭い方なんでね。
    たけしの言うことには「そうそう、そうだよねー」と共感するところがものすごくたくさんありましたよ。
    歳とったってことかねぇ。

    本当、共感するところは色々あるんだけど、特に、みんなシャレというかユーモアを理解する心がなくなってるよねー。
    それは感じるなぁ。
    ユーモアとか笑いとかシャレとかなくして、なんでも真面目に勤勉にやらないといけない風潮だけど、
    そんな世界、誰が楽しいんだろうね。

  • めちゃくちゃやっているおじさんだが、やはり天才だし,普通の感覚を持っていると思った

  • 北野武にとって母親の存在は相当大きいようで、何度も文中に登場していた。

  • 考え方が好き、共感すること多い。

  • 北野武さんの本
    彼の考え方の基礎は母親の恥の考えからきている。恥はさもしくないようにすること。自身を律する。
    映画監督や絵のこと。監督業はメインの仕事ではないから、絵は売らないから自分の好きなことができる。
    やはり頭の良い方だと思った。他人がどういう思考をしているのか知りたい、参考にしたいと強く思った。また再読しよう。

  • 面白く、物の考え方も勉強になる。
    違う本も読んでみたくなった。

  • 一流の人は賢人が多い

  • 独特の視点からの鋭い切り口の論が展開されている。
    社会・世間・文化の捉え方など参考にできる部分が多かった。

    -以下引用
    若者が夢を見なくなったと嘆くけれど、そうではなくて夢が見られない世の中になっただけの話だ。(中略)彼らの方が社会が固定化されていることを皮膚感覚で知っていて、成り上がりなんてもうあり得ないと諦めている。それがいいとか悪いとかの話では無くて、今の若者は自分に縁のない世界を、この世に存在しないものとして意識から閉め出しにかかっているのだろうと思う。世の中が細分化されたというのは、そういうことの結果でもあって、オタクじゃないけれど、みんなそれぞれ手の届く範囲に籠もり、他の世界を見ないようにしている。

  • ・本当にやりたいことは趣味のままにすべし・気がすすまない方がよく見える・芸術性とは理解者の少なさ・本音は存在しない

  • 若い人にはもうわからないんだろうなぁというフレーズがところどころあるんだけど、割と個人的には共感するところが多かった。20代後半が北野武のいうところの若い人に当てはまるかはわからないけど。

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著者プロフィール

ビートたけし。1947年、東京都足立区生まれ。72年ツービート結成。89年『その男、凶暴につき』で映画監督デビュー。97年『HANA-BI』でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞。著書多数。

「2020年 『浅草迄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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