- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344830615
感想・レビュー・書評
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忘れる/思い出す、忘れられない誰か、というのがすごく心に残るテーマでした。欲を言えば再開場面がもうちょっと長めに読みたかった。
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とっても大きい山があるんだけれど、攻視点だからなのか、しっとりと着実に進んでいくっていう感じで、 一気に引き込まれてしまいました。 受がとっても一途で大人しい人なのかと思ったら男らしかったりと、すごく好感が持てました。 のに!何故あんな行動に出ちゃう!とちょっと唖然としちゃいました。 17年という歳月が過ぎちゃう本ってすごいよね~!
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もーいいポイントついてきますよ!
うまい、しっとりした大人なお話なのにあのシーンで思わず涙しちゃいましたよ!花言葉まで調べてしまってまたジーン・・・ 新聞社シリーズ好なのでこの雰囲気のまままた書いて欲しい・・・ -
何の前知識も無く読み始めたのですが、読み進めながら、新聞社のシリーズなんだと気がつきました(遅い)
時間軸17年もすっ飛ばしたので、なんとなく全体的にあっさりした印象。
でも喪ったものや傷ついた心を埋めるには、それ相応の時間も必要なんだろうな、と。
会えない時間があったからこそ、2人は再会出来たわけだし。
冬梧と望の関係は個人的には良かったなと思いましたが、でも小説としてはちょっとズルいというか…ビミョーに消化不良、かな?うん。
生駒さんの奥さまと娘さんがとてもいい人でした。2人とも素敵。 -
やっぱ切ない系がうまいってところでしょうか。
喪服を着て酔っぱらう望に絡まれた新聞記者の和久井。最初の印象とは違い、二度目に会った望は控えめで好印象の男で、それからも何度か食事などを重ねていたが、気持ちをぶつけてきたかと思った翌日、望は姿を消し、和久井にとんでもない情報がもたらされ・・・。
ここからが会いたくても会えないという切ない路線まっしぐらです。もう・・・!!
BLではありますが、ちゃんと読ませる設定になっているし、わざとらしい感じもなくグイグイ引き込まれました。まぁ、最後はんーそういう展開?って気もしましたが。 -
新聞社シリーズ
その日から「もう会えない」人になっていた― の帯。
気持ちのすれ違いや距離的なもので無く、新聞社ならではの理由ですごく納得。
間の17年をサクッと飛ばしているせいかややあっさり、読み終わって短いもっと読みたいと感じた。 -
説得力やリアリティを与えたかったのか…あの年数…私みたいな一般人には逆効果?
でも、なんか自分のすぐ近くで展開されてそうな、人間味のある人物像やストーリーはやっぱさすがだなぁ。言葉のチョイスがそうさせるのかなぁ。馬鹿だからよくわからないけど、楽しいからいいの。 -
新聞社勤務の冬吾×製薬会社研究員の望。新聞社シリーズの4作目。
ひとつひとつはなんてことはないんだけど、それぞれの立場や想いを重ね合わせるとじんわりくる。
冬吾が病室で封筒を開けるシーンは泣けてしまった。 -
物理的な壁による別れってものすごく切ない。
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一穂さんの取材ってどんなだろう?といつも思う。題材の掘り下げ方、取り込み方が絶妙で、過不足なく読み手に伝わってくる。今作はお馴染みの新聞社ものだが、切り口がまたスゴイ。欲を言えばもう少し長い尺で読みたかった。若い頃の静や西口に会えるのもまた一興。そして静の懐の深さは筋金入りだと改めて感服。さすがあの外報部長のパートナーだけのことは…もごもご。