インテリジェンス武器なき戦争 (幻冬舎新書 て 1-1)

  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344980112

感想・レビュー・書評

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  • 2006年の本なので政局については隔世の感があるが、国の方向についての対談は今でも喫緊の提言として通用する。逆に言えば5年以上、何も進展していないといえる空寒さ。

  • がらにもない本ですが、一応!

  • インテリジェンスと聞くと、ふつう知性とか頭がいい人のような意味を連想する。しかし、この本に聞くところによると、また一部一般的にも、別の意味を持っているらしい。

    この別のインテリジェンスという概念をまったく持っていない人は、知っておくべき。世の中には、このインテリジェンスという見方をもとに仕事をしたり、現実を見たりしている人がいるのだから。

  • 4.5

  • 「秘密情報の98%は公開情報を再整理することによって得られるという」という冒頭のフレーズだけでも読む価値があるのではないか。

    国際諜報の読み物としてもめちゃくちゃ面白いが、私は情報センスを磨くための経営書として読んだ。

    本書とは関係ないが、途中藤巻幸夫さんが、私が円安の進行を強く主張するのは私のポジションに有利だからだ、と言っていたことを思い出した。情報発信もそうしたものだということである。

    ありていにいえば、凄くいそがしいときに、僕は忙しい、とアピールすることの得失を考える、ということだ。

    なお、佐藤優は、情報センスについてこう言っている。「これは資質の問題なので、訓練しても治りません」。

    • nagano64さん
      新書はジャンルを問わず良書が多いですね。
      新書はジャンルを問わず良書が多いですね。
      2012/02/18
  • どこまでがフィクションでどこまでがノンフィクションかは分からないが、日本人の感覚からかけ離れた現実があるのだと思う。日本がインテリジェンスの途上国というのは、今の有様を見てると納得できる。

  • こんな世界もあるんだなという感じ。

  • 2012/1/26読了。

    少し、政治の見方が変わった。全てを鵜呑みにすることはできないが、知って損はない視点を得ることができると思われる。

  •  外務省のラスプーチン、鈴木宗男衆議院議員の事件で有名になった佐藤優氏との対談集。著者がテレビで口にする、インテリジェンスというものが何なのか良く分からなかったので読んでみた。要するに、諜報活動で得られた情報、ということですか。それならそうと言ってくれれば良いのに。
     このインテリジェンスが国家にとってどれほど重要か、ということは本書を読めばよく分かります。そして、このインテリジェンスにかかわる人間が、どれほど賢く、慎重で、思慮深いかということも。インテリジェンスはむやみに公開されるものではなく、その行使には責任が伴うということも。

     しかし、ここで疑問が一つ。文中では、対談されているお二人は、今後もインテリジェンスの世界にかかわっていく気が満々のご様子。それなのに、こんな表舞台で内幕を明らかにしてしまっても良いのでしょうか。ご自分のキャリアをフイにして、日本国民を目覚めさせようとしているのでしょうか。
     それとも、お互いをほめ殺しにし、功績をたたえあうこの本自体が、インテリジェンス活動の一環なのでしょうか。すると、これを読んでいるボクもそれに巻き込まれていることに…
     主張には数々うなずけるところもありますし、読んでいて面白いです。

  • まあまあ面白いと思うけど、
    業界全体が、よくいえばロマンチック、悪く言えば中2病だよな。
    本質的な世界観が、ゴルゴ13と変わらない。

    世界に先駆けてアンドロポフの死去を知ったと手柄顔でいうが、
    それがそんなに大切なことなのだろうか。
    経費をかけてつかむに値する情報なのだろうか。

    ロマンのかけらもない物言いで、
    「インテリジェンスに対するセンスが足りない」と怒られてしまいそうだけど、
    この二人の対談にはなにかが本質的に欠けている。

    それは戦略だ。
    「なんのために」というのが抜けている。
    何を国益として定義し、それをどのように守るか、というのが決まっていないと、インテリジェンスも何もないだろう。それがなければ、そんなものゴルゴ13きどりの「業界」になってしまう。
    そこを書いていないから、なんだか違和感がある本だった。
    一つ一つは、なるほどとも思うし、面白いものだとも思うけど、
    読み終わったときに、業界よもやま話というか、・
    歌舞伎の世界での襲名だの確執だの誇りだの芸だのをえんえんとドヤ顔で語られたような気分になった。
    「ふーん」だけど、「いや、おれ、歌舞伎に興味ないし」と。

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著者プロフィール

手嶋龍一  Teshima Ryuichi 外交ジャーナリスト・作家。9・11テロにNHKワシントン支局長として遭遇。ハーバード大学国際問題研究所フェローを経て2005年にNHKより独立し、インテリジェンス小説『ウルトラ・ダラー』を発表しベストセラーに。『汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師』のほか、佐藤優氏との共著『インテリジェンスの最強テキスト』など著書多数。

「2023年 『ウクライナ戦争の嘘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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