生きる哲学としてのセックス (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344985124

感想・レビュー・書評

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  • 代々木忠監督の新刊ということで書店で購入。

    一度読んだくらいではとてもこの本の感想はかけない。だから、また繰り返し読みつつ、改めて書きたいとは思います。

    一つ何か言えるとすれば、文字通り身体を張って本能のままに探求した監督自身の生きる哲学が濃縮されているということ。思弁的な意味での哲学は一切無い。だからこそ、心の底から監督の言葉を信頼したくなるし、私自身も実践したいという気になりました。

    ヨヨチューの集大成と言えるかもしれませんし、どこか遺書のようにも感じました。

    第六章の呼吸法は今実践中です。

  • 代々木忠先生(愛称 ヨヨチュー)のご著書はこれで2冊目であるが、本当にセックスに対しての理解と執念が凄まじく、人生の先輩である偉大なお方であることを再認識した
    買って良かった。本棚に入れておきたい大切な一冊

  • 幼少期のトラウマからアブノーマルなセックスに逸脱してる自覚があったのだが何をしても満たされない気持ちがあった。この本を読んで、テクニックや思考に囚われないぶっつけ本番のセックスでオーガズムを感じてみたいと思った。不倫相手と本当のオーガズムを感じられれば他人に優しくなれる、不倫もやめられるというのは最初意外に感じたが、満たされればそういう行為に走らなくなるのだろう。満たされない女性が多く登場し、いいセックスをして意識の変化が起こるのが面白かった。

  • AV監督である代々木忠さんが、人生においてのセックスの在り方、真のオーガズムについて解説された本。相手の目を見て本能のままにするセックスが何より大事。セックスは考えてするものでなく本能でするものだ。

    現代は情報化社会であり、セックスの知識も簡単に手に入ってしまう。
    情報がたくさんあることで、本来知らないなら知らないでオーガズムを迎えたりセックス自体を楽しめるはずなのに、余計な思考が入ってしまうせいで、セックスが機械的になってしまう。
    機械的なセックスをしないためには、情報を蓄えるのでなく相手の目を見てたくさん言葉で愛情を伝え、本能のままにセックスすることが大事。
    本能のままありのままを剥き出しにしたセックスができれば、相手とこれ以上にない繋がりを得ることができる。
    たまに何百人にもセックスする人をネットで見るけど、その人たちは相手の体を使ったオナニーをしているだけだから、一生満たされることがなく、心が空洞になってしまっている。
    代々木さんの本から、セックスとは「本能のまま」、「相手のことを思い」、「言葉で伝える」ことが必要だと勉強になりました。

    AVよりこの本をセックスの参考にした方がよっぽどいいなと思います。

  • 何となく興味本位として買ってみた一冊
    結果としてはそこまで時間をかけずに中々楽しく読める内容であった

    一番のオーガズム(気持ちよさ)とは自分の内面を曝け出し、相手の全てを受け入れることが近道になるのではないかと解釈

    世の中はSNSが発達したこともあり、世間の目が一層と厳しくなった結果、本当の自分自身の欲求や感情を曝け出し辛い世界になってしまい、数ある性産業もインスタント的になってしまい、オーガズムとは程遠い形だけの行為になってしまっていることが危惧される

    大事なのは自分の欲求に従順になる"素直さ"と、相手の欲求に対しても受け入れる"寛容さ"の2つが重要なのでは無いかと、個人的には感じる

    この本からは著者はアダルトコンテンツ監督として、男女の営みを真剣に捉えてきたからこその言葉の重みを感じた

    根拠の無い話だと一蹴してしまうのは簡単ではあるけれども、一概にはそうは言えず実生活の中で自分の内面を曝け出せずに、どんな相手であれ目を気にしている自分がいることに気付かされた一冊

  • セックス論に括られるのかもしれないが、内容はもっと高次の話をしている。
    大きなオーガズムを感じるには、素の自分を見せる覚悟を持たなければならない。
    いのちがけの飛躍である。なかなかに難しい。
    大きなオーガズムを感じることは、ドグマ、常識、固定観念、自己への執着からの解放を意味するのでは。
    瞑想の効用、体感してみないと分からない。
    百聞より一見を優先させたい。
    人間を高めなければ、よいセックスはできないことを学んだ。
    ひとまず、オナニー断ちを決意し継続中。

  • SEX産業というのは社会の中では日陰というかタブー視されている感はあるが、人間の本質が最も現れる場所とも言える。

    半世紀にわたってAVを取りつつけた著者の言葉はどれもが直球で心に入ってきます。

    非常に面白かったので他の著作も読んでみたいです。

  • ●人間は欲があるからこそイキイキと生きられる。うつになると欲望が一切なくなってしまう。生きる活力が失われるということ。欲を認め、受け入れて、生きるエネルギーに変えていく。
    ●見つめ合うこと。感情を使うこと。
    ●何事にも片足だけを突っ込んで、客観的にそれを眺めている。自分のことでありながら、両足がどっぷりつかることはない。行動をともなった生の経験よりも思考が優先し、全てを頭で処理してしまうのだ。

  • この人知らんかったけど、なかなか面白くよめた。セックスをこのようにとらえているひとは初めてみたので、とても新鮮。

  • 愛だろ愛。

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著者プロフィール

代々木忠(よよぎただし)
一九三八年、福岡県生まれ。若き華道家として将来を嘱望されるが、親友に請われて極道となり、三代目を継ぐ。カタギに戻ってからは、ピンク映画を経てビデオの世界へ。AV監督としての作品は約六〇〇タイトル。心の奥まで写し撮るドキュメンタリーの手法で性と向き合ってきた。二〇二一年、監督を引退。愛称はヨヨチュー。著書に『プラトニック・アニマル』(幻冬舎アウトロー文庫)、『生きる哲学としてのセックス』(幻冬舎新書)などがある。

「2023年 『人生を変えるセックス 愛と性の相談室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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