- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396338909
感想・レビュー・書評
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こちらも上町63のマスターにご紹介いただいた作家さんの作品です。
映画化 役所広司 岡田准一 めちゃめちゃ良かった
付箋
・疑いは、疑う心があって生じるものだ。心を変えることができるのは、心をもってだけだ。
・この世に生を享けるひとは数え切れぬほどおりますが、すべてのひとが縁によって結ばれているわけではございませぬ。縁で結ばれるとは、生きていくうえの支えになるということかと思います。あのように美しい景色を目にいたしますと、自らと縁のあるひともこの景色を眺めているのではないか、と思うだけで心がなごむものです。生きていく支えとはそのようなものだと思うております。
・ひとは哀しいものです。たとえ想いが果たされずとも、生きてまいらねばなりませぬ。されど、自らの想いを偽ってはならぬと思うております。
・友達のことは覚えとかんといけん。忘れないのが友達だ
・ひとは心の目指すところに向かって生きているのだ 心の向かうところが志であり、それが果たされるのであれば、命を絶たれることも恐ろしくはない。
・未練がないと申すは、この世に残る者の心を気遣うてはおらぬと言っておるに等しい。この世をいとおしい、去りとうない、と思うて逝かねば、残された者が行き暮れよう
・若いころの思いを、ともに語れるひとがこの世にいてくださるだけでも嬉しゅうござる -
人は誰でも限られた時間の中で生きている
終焉は明日かもしれないし10年後あるいは50年後かもしれない
もし明日命果てようとも恥ずかしくなく志も優しさも偽りなくありたいと思った
丁寧にひたすら言葉をつなぐ葉室麟の世界は居心地が良かった -
ずっと積ん読になっていた。
ふと発見して読んで、感動。。気づいてよかった -
娘の出産直前に読んだので思い出深い。静かで深く、美しい。
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これぞ武士の生き様なのでしょうね。
いや死に様でしょうか… -
この生き方が武士道なんですかね。真っ直ぐ過ぎて…せつない。
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命を区切られた時に何を思い、いかに生きるのかという問いに、読み進めていく中で答えられる気がした。武士の覚悟を感じた、時代小説だった。