- Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396346591
感想・レビュー・書評
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これは、、、
我が旦那様に読んで欲しい。
世の中の男性陣にぜひぜひ読んで欲しい。
今まで、あんまりこういう気持ちになったことなかったのですが、本の内容の女性人の心情がまんま私。
この作者さんの本は日常の一場面を切り出したものが多く、あっという間に読み終わります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
女性は家事を回すべしという政府のプロパガンダはしっかり生きていて、確かに旦那にご飯を作らせるのは申し訳ないと思ってしまう自分もいるので、この風潮を助長しているのは男性だけではないんだと思う。
とはいえ、諦める気持ち、とてもよくわかる。諦めるから喧嘩もないのだ。
この本はジイジが自ら気がついてくれて変わってくれたので、救いがあって良かった。変わらない人の方が多いと思う。 -
個人的なことですが私は今度の誕生日で60歳になります、近年法律が施行されたことにより希望すれば65歳まで雇用延長ができる様になりました。同僚でその制度を利用した人もいればしなかった人もいます。私が社会人になったのは平成元年、その時から多くの先輩の60歳になった時のことを見て参りました。その時に備えて趣味を準備していた人、仕事ももう少し続けたくて数ヶ月でアルバイトで見かける等、人それぞれでした。
この本の主人公である「定年オヤジ」は、石油メーカに勤務していた設定となっております、転職する前には私も石油メーカに勤務していたので親近感が湧きました。近所に住んでいる息子の子供である孫を世話することになって、徐々に主人公が変わっていく姿が描かれています。私の娘は昨年結婚しましたが、近くには住んでいませんし、子供の話は聞いていませんが、いつ状況が変化するかもわかりまんので、その時に備えて自分はどうすれば良いのかを考える良い機会を得たと思います。
以下は気になったポイントです。
・会社に勤めていた頃は、一つのことをずっと考え続けることはなかった、デスクの電話がなったり上司からの指示や部下からの質問が飛んできたりで、考え事は途中で遮られるのが常だった。今となっては、それがいかに精神衛生上良いことであったかがわかる。そして昼前には腹ぺこになり、昼食を誘い合って社員食堂に行ったり、店に行ったりした。それが今では小腹が空くのを満たすために、1日中何かを食べているせいで腹ぺこ状態がどんな感覚だったかも思い出せない(p53)
・明日が土曜と思えば解放感でいっぱいだろう、解放感は多忙とセットになっているからだ(p88)
・最も大切なのは、退職する何年も前から準備しておくことらしい、定年を迎えてから慌てて何かをやろうったって、なかなかうまくいかない(p95)
・同じ15年間でもサラリーマン時代の3倍近くの自由時間(45年分)がある。(p97)
・ストレスが全てなくなると、乗り越えた時の喜びもないし、解放された時の晴れ晴れした気持ちもないし、終わった後の達成感も味わえない(p100)
・小さな子供を相手にするのは相変わらず苦手だったが、それでも毎日やらなければならないことがあるのとないのとでは大違いで、気づけば以前よりも時間を大切にする様になった(p227)
・話の途中で女が急に黙ったとしたら、それは納得したからじゃなくて諦めたから(p241)
・1985年に制定された男女雇用機会均等ほうは、女性であることを理由にした職場での差別を禁止した点では大きな前進であったが問題は、女性保護を段階的に撤廃し、男性並みの長時間労働に合わせることができる女性だけを「均等」の対象にするという、そのつくりにあった。不安定で低賃金なパートと、非正社員に転換していく女性が激増した(p373)
2023年4月26日読了
2023年6月17日作成 -
作者は本当にこの時代の主婦が言いたいことを全て代弁してくれてる作品だと思った。娘婿たちを見てると、本当に羨ましい限りの家族関係だもの。
そんな時代を生きたかったなぁ。 -
この定年オヤジさんに良い伸び代があって良かった。他人事とは思えない内容なので興味深く一気に読み終わり。
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女性が男性に対して感じていることをキャッチーに書かれている本。ジジイ→ジイジへの変化は、大きい。世の中の男性、特に30代ぐらいの方にご一読いただきたい本。
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さて夫は定年後をどう過ごすか。
定年された夫を抱え妻はどうは過ごすか。
今までの関係性がシビアに現れてくる。
ガラリと変わる時の過ごし方、家族との向き合い方。
考えさせられることは多いなぁ。 -
定年退職後の男が自分のこれまでの生き方を振り返り、
新しい生き方にチャレンジしていくお話しです。
この本では「定年小説」と書いてありましたが、
定年は気づきのきっかけであり、
ほんとうのところは、
もっと以前の考え方や対処の仕方からのお話しですから
「人生小説」なのかもしれません。
初めのほうは、定年退職後の状況が細かく描写されていて、小説のかたちをとったルポルタージュかと思いましたが、後半の部分は小説として話の展開に引き込まれて読むことができました。 -
面白かった。家族のために、知ろうと変わろうとするオヤジの奮闘劇。田舎に帰って気づく美化された母親像や、兄弟で違う母親像もリアルだったなと感じます。