ヒポクラテスの憂鬱

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396635046

感想・レビュー・書評

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  • コレクターを追う、短編連作集。
    犯人が意外な人物、というか、「この人を犯人にしちゃっていいのか?!」って思いました。
    続くのかな。

  • 市立中央図書館に予約してゐたのを受取りに行ってきた。
    --
    これから読む。

  • 「堕ちる」から始まって、「暴く」までの6話連作の短編集である。
    名解剖学教授 光崎藤次郎ひきいる法医学教室に持ち込まれる遺体の解剖によって、死因の解明が解き明かされていく。

    普通の死亡と、処理されていく遺体に、事件性が、次から次へと、明かされて行くのだが、「コレクター(修正者)」のネットへの書き込みで、県警と、法医学教室の人員不足、予算不足で、忙しくなる。

    最初の4話は、余りにわかり易く、遺体からの情報と、解明で、過ぎ去るのかと、思いきや、「吊るす」から、内容が、濃くなっていく
    ただ、164ページの1行目の「茜が、自殺、、、」これは「涼音」の間違いであろう。
    読んでいて、あれ!と、思ってしまった。
    しかし読み進めて行って、コレクターが、中学生ということに、腑が落ちなかったら、最後の「暴く」で、見事に、この小説の上手さに驚くことになってしまった。

    連続のドラマ化になった作品のようだが、、、知らずに読んで、とても面白かった。

  • 法医学教室のシリーズ第二弾

    6編の連作短編集

    解剖してみて初めて分かる死の真相。
    コレクター(修正者)と名乗る人物を法医学教室のメンバーたちが追い詰める。

    最後の作品は後味が悪かったが、他の作品は死者に代わって真実を導き出す法医学者たちの活躍がとてもよかった。

    登場人物たちも個性がはっきりしていて次回作にも期待

  • 「ヒポクラテスの誓い」の続編。
    法医学教室が舞台なので解剖シーンが多いが、あまりグロさは感じずテンポよく読めた。
    6つの連作短編から成り、最後の章でキーマンとなっていた<コレクター>の正体が明かされるが、被害者も加害者も主人公たちの身近な人間ということで、後味が悪かった。
    続編を期待。キャシー先生をもっと活躍させてほしい。真琴先生と古手川刑事の行く末も気になるところ。

  • 面白かった!けど、どの話も切なくてやるせなくなる。解剖シーンは相変わらず生々しい。

  • ◆堕ちる
    ◆熱中(のぼ)せる
    ◆焼ける
    ◆停まる
    ◆吊るす
    ◆暴く

    上記6編の連作短編集。県警のホームページに「コレクター」を名乗る者からの書き込みがあり、中にはその通り、解剖してみると死因が当初とは異なるものが含まれており、古手川が光崎や真琴の力を借りながら「コレクター」の正体に迫っていく。

     前回は学生だった真琴が、今作では浦和医大法医学教室の助教として登録され、光崎やキャシーと共に解剖にも関っている。古手川が意見を求めにくるのは前作と同様だが、真琴と2人でいる時の様子が他とは違っていたり、今作では渡瀬も登場して真琴とも対面し、ひやかし(?)の場面なんかも見受けられ、ほんのちょっと恋愛色も。しかしこのシリーズ、キャシーの存在異議があんまり感じられないのがもったいないかなぁ。そして渡瀬さんの人相や風体が、最初の頃の他作品での描写よりかなり悪い感じになっていっているのは気のせいか(^^;

  • 第二弾、期待通りの面白さだった。

    物言わぬ死体の声を聞く、
    と言えばかっこいいけれど やっぱり地味で大変なことなんだなぁと思う。
    登場人物のキャラがますます際立って、
    地味で大変なことも 色がつくような感じ。

    第三弾もでないかなぁ

  • 前半は微妙だと思ったが、やはり見事な結末でした。

  • 解剖ミステリというやや変わった医療系ミステリ。連作短編形式でこれだけ1つ1つの話も全体の謎も盛り上げられるのがすごい。面白かった。

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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