関ヶ原合戦四百年の謎

著者 :
  • KADOKAWA(新人物往来社)
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784404028679

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  • 現代の関ヶ原認識は旧陸軍『日本戦史・関ヶ原役』と徳富蘇峰『近世日本国民史・関ヶ原役』の2著の2次史料に依拠しており、1次史料から両者を疑うという作業をしていない。ここに歴史の陥穽があると。主な主張は以下の通り。
    ・三成は家康屋敷に逃げ込んでいない。自分の伏見屋敷に帰っただけ。そもそも家康屋敷は当時伏見城内にはない。
    ・淀と北の政所は対立していた。
    ・家康は自軍の3万は守り専用で攻撃できなかった。よって東軍の攻撃部隊は豊臣家臣団。
    ・関ケ原の東軍勝利は大津城の奮闘により立花宗茂が参戦遅延が大きい
    ・秀忠遅参は秀忠に責任はないが、東軍が豊臣勢中心になってしまうという大きな意味を持った。

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著者プロフィール

国際日本文化研究センター名誉教授、大阪学院大学法学部教授。博士(文学)(京都大学)。専攻は日本近世史・武家社会論。主な著書に『主君「押込」の構造』(平凡社)、『士(サムライ)の思想―日本型組織・強さの構造』(日本経済新聞社)、『武士道の精神史』(ちくま書房)、編著に『徳川社会と日本の近代化』(思文閣出版)、『徳川家康─その政治と文化・芸能』(宮帯出版社)ほか多数。

「2020年 『信長の自己神格化と本能寺の変』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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