- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408536125
作品紹介・あらすじ
ひとりの少女が恋をして、仕事に就き、母になるまでの二十数年間。濃密な日々-。要注目の新鋭が「母と娘」の圧倒的な本音をえぐり出した、著者初の長編小説。
感想・レビュー・書評
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本題の面白さが掴みにくい作品で
私には向かないと感じた詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
心の底にある何かを搔き乱してくれる朝比奈さんの作品。今回は読みながら、登場人物に嫌悪感を抱き、怒りで読み進む。私より少しばかり若い世代の女性の大学から子育ての時系列の物語。時代の価値観を反映し、主人公の女性がしがみついたもの、手放したものが流行りものや当時の空気の中でとても細やかに描かれる。好きになれない。でも読まずにはいられない。柚木麻子さん、角田光代さん、窪美澄さんの作品のどこかにも繋がる女性の闇の部分。妬み、虚栄がじわじわと。私はあんな生き方は嫌い。子どものりんちゃんはたまったものではない。
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一九八九年から二〇一二年までの時間の流れの中で、はじめは大学生だった主人公のひとみが結婚したり母親になったりしながら仕事をして生きていく様子が、膨大な波のようだった。馴染みのない時代の描写は興味深くもあった。幼児の頃の娘のりん目線のパートが切実で胸に刺さる。その分もひとみのことはすきになれなかった。
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挫折しました。。
また時間のあるときに。 -
朝比奈あすかは誰もが持っている人の黒い部分を嫌みなく書きだせる人だなと思う。ひとりの女の大学入学から、就職、結婚、そして子どもの巣立ちまでを描いた半世紀。ひとみには共感できないけど、彼女は彼女なりに必死に生きてきたんだと思う。朝比奈あすか作品の中でいまのところこれが一番良かった。朝比奈あすか面白い。2013/016
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女性の本質が詰まった作品だと思います。
後味が割とさっぱりしていました。 -
娘が大きくなった頃(ほぼ最後)の感じは少し好きにだったけど、始めの方はいつになったら面白くなるかなーならないなーと思いながら読んでました。
特にオススメはしないかな。 -
共感は出来ませんでしたが、同世代のお話で懐かしく感じました。
しかし、皆思うがままですね。
ある意味羨ましいけど…。 -
第七章より~
ぽろっとこぼした本音が、文字になって拡散してしまう怖さがインターネットだ。(中略)気軽に発信できる時代だからこそ、ボタンひとつであなたという人間性を全世界に「つぶやき」続けていることをお忘れなく。
ストーリー(もちろん、とても興味深かったけれど)よりもこの部分に心が残ってしまったようだ。時をあらためて読んでみたい。