疾風ロンド (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 7093
レビュー : 837
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408551487

作品紹介・あらすじ

強力な生物兵器を雪山に埋めた。雪が解け、気温が上昇すれば散乱する仕組みだ。場所を知りたければ3億円を支払え-そう脅迫してきた犯人が事故死してしまった。上司から生物兵器の回収を命じられた研究員は、息子と共に、とあるスキー場に向かった。頼みの綱は目印のテディベア。だが予想外の出来事が、次々と彼等を襲う。ラスト1頁まで気が抜けない娯楽快作。

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすく、気楽に読めました。
    暇つぶしにはいいかな~。

    大学の研究所で、秘密裏に開発されていた菌は、生物兵器になりうるものだった。
    盗み出した研究員が脅迫状を送ってくるが、なんと本人が交通事故で死んでしまう。
    主任の栗林和幸は、学部長から極秘捜査を命じられるが‥?
    残された写真をヒントに、生物兵器が埋められている場所を探すことに。
    スキーのできる息子の秀人と共に、スキー場へ向かうが‥

    村ぐるみスキー場となっている地域には、中学のスキー授業に来ている生徒たちもいた。
    もし菌がばら撒かれたらと戦慄しつつ、栗林はへたくそなスキーでうろうろ。
    監視員は、まさかの捜査に協力することに。

    東野さんなら~もう少し、どこかで書き込むこともできるだろうに‥ちょっと軽く仕上げすぎでは?
    読んでいる間は、それなりに楽しめましたけどね。

  • 「白銀ジャック」と同じ実業之日本社のいきなり文庫シリーズ。

    予想通り、いきなり文庫なりのB級ミステリー作品でした。
    二時間サスペンスドラマのような展開。
    軽すぎて、あっという間に読み終えてしまう。

    東野圭吾大先生、気合を入れて書く作品とそうじゃない作品とを上手く書き分け過ぎでしょう。
    或いは、はなからコミックミステリーや二時間ドラマの脚本を念頭に入れて書いているつもりでは? と疑いたくもなる。

    つい先日読んだ感動の新作「祈りの幕が下りる時」とは月とすっぽん。
    見事にキャラもストーリーもセリフもあまり共感しにくい底の浅い作品。

    大先生ともなると、ファンが多いので文庫の新作というだけで百万部?。
    東野圭吾の名前だけで売れるけど、この内容を他の新人ミステリー作家の名前で出版したら初版で終わってしまうのじゃなかろうか。
    まあ、読みやすいのでエンタメとしてはそこそこ楽しめるが、ミステリーとしても小説としてもツッコミどころ満載。
    その言い訳は無茶だろうとか、そんなすぐにその言葉を信じるかというようなのを疑いもなく簡単に信じて騙され、あまりにも都合良く物語が進みすぎ。
    登場人物全員が頭の悪い人間ばかりに思えてくる。
    炭疽菌の扱いにしても「みんなもう少し丁寧にせいよ!!」と言いたくなる。
    おいおい、そんなことでみんなを食中毒にさせるのかよ、と思わせる最後の中学生の動機にも切迫感が感じられないし。
    「どどめ色ってどういう色?」というセリフには笑った。

    権威を傘にきた阿保のような所長とそれに脅かされる気の弱すぎる部下。
    「白銀ジャック」でも登場した根津と千晶の軽いラブロマンスも会話文に重みがなく、全く胸ときめかない。あーあ。
    東野先生、手抜きし過ぎじゃないの?

    それでも、軽い暇つぶしにはなるので、また実業之日本社文庫で出たら読むとは思うけれどね。

  • 読んでてスカッとしました。
    構成と展開が素晴らしく飽きることなく一気読みでした。

    しかし登場人物が良い味を出していて物語に絶妙なスパイスが効いている。
    雪煙チェイスの後に読んだので尚更です。

  • 「白銀ジャック」に続く雪山ノンストップシリーズ。
    なんて勝手に命名してしまったけれども、ほんとにあっという間に読めてしまうし、あんまりいろんなことを考えなくてすむ。
    この作品の前に「祈りの幕が下りる時」を読んで、その重厚さに打ちのめされていたので、より一層軽く感じられたのかもしれない。
    めまぐるしく、慌ただしく展開していくストーリーで、いろんな要素がぶちこまれている。どれも、もうちょっと掘り下げて描いてもいいんじゃないかと思うようなネタばかりだ。
    最終的にはなんとか解決するんだけど、「あの家族はいったいなんであんなに意味ありげだったんだろう」とか、ちょっとしたもやもやが残る。
    難しいことを考えずに、スピード感を愉しめばいいのかもしれない。

  • キャラクター造形やフェザー級の読み心地は、もはやライトノベルといっても差し支えない。
    本腰入れて書いたミステリー以外はアッサリし過ぎで、小説ファンには不満要素が多いと思う。特にこの手のテーマだと敏感な人も多いのでは?
    しかしそれがこの著者の良さでもある。それは氏の人気が示すところだ。エンタメのツボをおさえていて、普段小説を読まない人を文字の世界に誘う上で、こんな小説もあっていいのかもしれない。大人が読むライトノベル作家の決定版。

  • 面白かったが…。
    内容としては、ほぼひねりもなく目新しさもなく。
    ただ読みやすくてあきることなく一気によみきれるところが、東野さんのすごさですね。
    なんとなく読むのにはよい作品ですね。

  • 本当にハラハラしてあっという間に読み終えました。登場人物がどう絡んでくるのか、も楽しいワクワクでしたが最後の結末が、関西人の私的にはオチがついて笑える場面もあり。

  • 白銀の世界を舞台にした長編ミステリー書き下ろし。

    大学研究所から生物兵器としても使用可能な炭疽菌「K-55」が盗み出され、あるスキー場に隠されてしまう。

    犯人は脅迫のネタに大学をゆするも、交通事故で亡くなってしまい、K-55の隠し場所が分からなくなってしまう。

    その発見を任された主任研究員・栗林は、犯人から得られた情報からスキー場を特定し、息子とスキー場へ向かう。

    スキー場のパトロール隊員や地元中学生たちが必死になって捜索するは、目印のテディベア。

    果たしてこの危機を乗り越えられるか!?


    いつもながらスッと文章が頭に入ってくる滑らかさは東野さんの才だと感心。

    最後まで何かどんでん返しがあるのではと期待しながら楽しく読了。

  • これは東野さんじゃなくても書けそうな軽い話でした。
    栗林さんは、渡辺いっけいさんのイメージで読んでました。
    やっぱ、東野作品はもっとひねりがあるか、思いものを読みたいです。

  • リミットがあると、
    人の緊張感は弥が上にも高まる。

    しかも、
    それが生死に関わる事となると尚更…

    犯人は恐ろしい『化学兵器』を山の雪中に埋め、
    「気温が上昇し、雪が解ければ
     <品物>は気化され、大勢の人間が死ぬ事になるぞ。」
    と、脅迫してきたのだが、
    なんとその直後に事故死。

    関係者は
    公には出来ない事情により、
    少数精鋭で
    この非常事態に挑むことになるのだが…。

    雪山滑降するスピード感で
    一気に読める面白さと、
    ほど良い抜け感のバランスが絶妙。

    最後の最後の一行まで
    楽しませてくれる娯楽小説。

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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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