「ズルさ」のすすめ (青春新書インテリジェンス)

著者 :
  • 青春出版社
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本棚登録 : 724
レビュー : 72
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413044400

作品紹介・あらすじ

厳しさを増すこの時代を生き抜くには、実直に頑張るだけでなく、ときには「ズルさ」を発揮することも必要だ──。社会全体が敵になるような大きな困難を乗り越えてきた著者が、「人と比べない」、「嫌われることを恐れない」、「問題から目をそむけない」など、誰でも直面する11のテーマを解き明かしていく。2014年上半期ベストセラー『人に強くなる極意』待望の第二弾。

感想・レビュー・書評

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  •  著者のいう「ズルさ」とは、社会で生き抜く「賢さ」のことだ。

     この世は必ずしも公平には作られていない。また、組織の中で勝ち残っていかなければならないにも関わらず、組織の中でうまくやっていかなければならないという、矛盾した状況にある。
     そんな中でよりよく生きていくには、教養と知恵を蓄えることにより直観力を磨く。ビジネスという経済的合理性を求める場以外に、地域、趣味、ボランティアなど仕事以外の場で信頼しあえる誠実な人間関係を築く。複数の価値観を持つことにより、どんな状況にも対応できるしなやかさを持つ。それが、著者の勧める処世術である。

     外交官という、文化も利害関係も異なる二つの国の関係を取り持つ経験をした著者による、実例をふんだんに盛り込んだ啓発書。参考になった。

  • 約束を破らない
    恩を仇で返さない
    失言しない
    酒に飲まれない
    時間に遅れない
    時間に追われない

    当たり前のことをちゃんとやることだなと思った

  • 外務省出身の佐藤優さん。いろいろあり、退官後、作家として活躍中の方です。

    「ズルさ」という日本語は、微妙な表現に感じる。
    でも、他国後では、肯定的な意味になると教えてくれる。

    ◆人と比べない
    ◆問題から目をそむけない
    ◆頭で考えない
    ◆時間に追われない
    ◆酒に飲まれない
    ◆失言しない
    ◆約束を破らない
    ◆恩を仇で返さない
    ◆嫌われることを恐れない
    ◆人を見た目で判断しない
    ◆上下関係を軽んじない

    1つ1つの章の内容に意外性はなく、常識的。
    ズルさって何?とタイトルを見直してまうほど。

    ただし、モスクワのトイレ掃除の話は、なんとも驚きましたが、やはり、外務省の序列環境の話も、予想はしていましたが、厳しい現実なのだと知りました。

  • 耳が痛い本だったなぁ。
    より良い自分になりたいと日々やってきてるけど、色々足りてない部分を突きつけられた感じだ。
    後回しにしてることいっぱいあるし、危機管理も不十分。
    やりたいことはあるのに結局日々の生活に流されほとんどができてないよね。
    若い時に無駄にした時間が本当にもったいない。

    外交の裏側がちらりと知れたのは面白かったです。外交官、経験豊富すぎてすごい。

    勉強とかじゃなくて人として生きていく頭の良さが欲しい…

    タイトルは別にもっとリンクしたものがあるのではと思ってしまった。

    第1章 人と比べない
    第2章 問題から目をそむけない
    第3章 頭で考えない
    第4章 時間に追われない
    第5章 酒に飲まれない
    第6章 失言しない
    第7章 約束を破らない
    第8章 恩を仇で返さない
    第9章 嫌われることを恐れない
    第10章 人を見た目で判断しない
    第11章 上下関係を軽んじない

  • タイトルから得られるイメージのような尖った内容ではない。まえがきに「本書には、もし私が企業か役所につとめていたら、あるときは職場の会議室で、別のときには居酒屋で、若い世代の人たちに伝えていたであろう内容を盛り込んだ」とあるように、若い人がこれから社会人として柔軟に生きていくために必要な心得について書かれている。大学生~20代向けだと思うが、中堅社会人でも、初心に帰りたいとき、ちょっと疲れてきたときにサラっと読める内容。

  • なぜか二枚カバー。
    佐藤さんの顔を全面に出したほうが売れるだろうっていう、マーケティング的な理由からだろうと、そんなことも推測してみた。

    元外務省主任分析官で、在ロシア連邦日本大使館に勤務。偽計業務妨害で逮捕された佐藤優さんの著書はたくさんあるけど、この顔は一度見たら忘れないと思う。いい意味で。

    佐藤さんの言う「ズルさ」とは、悪い意味のそれではなく、賢いとか、創意工夫するとか、すばしっこいとかいう意味をもつもので、言葉の使い方や言い回し、お酒とのつき合い方や上司との接し方が書かれてあった。

    内容は、本業と違う収入源をもって、心に余裕を持たせたり、仕事とは別のグループにも属して、違う人間関係を楽しもうっていうことは共感できるけど、期待した「ズルさ」とは少しちがってたかなと感じた。

    規律正しく、違ったことには必ず物申す、毎日一生懸命っていうのも素晴らしいけど、それだけでは疲れてしまって息切れして、自分の理想とすることは何一つ達成できないっていうことにもなりかねない。

    スポーツでも、教科書通り、基本に忠実なプレイより、どこかズル賢いようなプレイのほうが「巧い」と表現されることもある。

    人生の中に「ズルさ」を加えてみるのもいいと感じた。

  • 人として真っ直ぐ過ぎても良くないのだと。

  • 生き方を間違えたくない。自分がきちんと仕事を、よりよい生活を送るためには、何をすべきで、何をしてはいけないか。

    そういったところがわかりやすく書かれている。難しい本ではなく、等身大で生活する者としてはこれほどよい本はない、それぐらい参考になる本である。

    今後も、自己分析や反芻のため、おそらく1年に1回ぐらいは再読すると思う。

  • 読み終わり、タイトルにあるズルさという印象は持たなかった。
    スマートに生き抜くために、長いものに巻かれることへ折り合いをつけることとか、人間関係の泥臭さとか、そういった観点が随所にある。


    ★嫌われても自立して飯を食っていけるくらいの力があるかどうかが重要。その基本的な力がないまま、正論だからと自分の主張ばかりする人は敬遠される。
    ★違和感は直感力によるところが大きいが、直感力とは相手にしっかり向き合ってないと身につかない。関心を持って見続ける眼差しが直感力に結びつく。

  • 元外交官の著者が経験を基にまとめた現代社会の様々な課題との賢い向き合い方。ズルさと著者は表現するが、表面的なものでは無く概念として、いわゆるべからず集の様に生き抜く知恵を授けている。
    天引きで時間を設定するタイムマネジメントや酒の限界を知る、約束の履行と信頼の大切さは面白い。個人的には、直感や恩の大切さがある種の宗教的な面から見ても興味深かった。

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著者プロフィール

作家、元外務省主任分析官。1960年、東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。現在は、執筆活動に取り組む。著書に『国家の罠』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞受賞。『自壊する帝国』(新潮社)で新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞。おもな著書に『国家論』(NHKブックス)、『私のマルクス』(文藝春秋)、『世界史の極意』『大国の掟』『国語ゼミ』(NHK出版新書)、『十五の夏』(幻冬舎)で梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞。ほかにも著書多数。

「2020年 『人類の選択』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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