「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ
- ダイヤモンド社 (2012年4月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478016879
感想・レビュー・書評
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戦略とは「目標達成につながる勝利」を選ぶこと。
「指標」の発見
《日本的》
・経験から偶然気づく。
→体験的学習で察知。
→勝利に内在する指標を理解せず、再現性がない。
《欧米的》
・敵・味方の行動うと結果を分析。
→勝利につながる効果的きな戦略を選ぶ。
→常に戦略があることで勝利の再現性がある。
⇒有効な指標を見つけることが重要で、競合と同じ指標を追いかけてもいずれ敗北する。
ゲームのルールを変える
①フィールドを支配する既存の指標を発見する。
②競合の使いこなしている指標を無効化する。
③支配的だった指標を凌駕新たな指標で戦う。
コンティンジェンシー・プランの策定詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
分かりやすかった。戦略の失敗は、戦術ではリカバリーできない。そうだね。
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日本軍の組織論の分析から始まり、「ゲームのルールを変えた者だけが勝つ」という法則を導き出している。日本は1つのアイデアを洗練させていく練磨の文化。しかし、閉塞感を打破するためには、ゲームのルールを変えるような、劇的な変化を起こす必要がある。という教訓が現状の日本にマッチしている点に共感したため。
ぐっさん -
ものすごく分かりやすい。日本てまだまだ個人とか現場とかが重要視されてないとわかる。
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No.489
「失敗の本質」で分析された日本軍とアメリカ軍のマネジメントの差を現在のビジネスに当てはめた事例の解説がとてもわかりやすい。
・ホンダのスーパーカブ:新たな指標を体験学習で発見
・家電メーカーの苦境。新指標で戦えない。性能重視では勝てない時代。
Appleの戦略は常に過去の指標を変更させてきた。
・購入する動機を変化させるサイズがイノベーション。ウォークマン。
・インテルがDRAMを手放した決意
戦略とは、追いかける指標。指標が変わることこそイノベーションである。
日本では型の伝承が重視されてきたが、型よりも本質の伝承が必要。
セミナーでツールを学ぶのが型。それを使う動機を引き出すのが本質。
あとがきで失敗の本質に書かれていたのは日本人論であるというのが印象的だった。 -
何度もうなずく事ばかりが出てきて、笑ってしまいました。
企業、特に大きい企業にありがちな組織のジレンマが日米の戦争という歴史的事実に基づく大変分かりやすい事例をもとに、ビジネスが組織の在り方、日本人として改めるべき考え方など様々な角度から明快に解説されています。特にリーダーのあるべき姿は納得することが多々。自分がそうならないよう何度も読み返しました。会社で働く中で「これっておかしくない?」と思った時に、立ち戻って確認することができるバイブル的な本です。 -
『失敗の本質』に挫折気味だったのでこっちを読んで正解でした!
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大東亜戦争における日本軍の6つの作戦を題材とし、失敗の原因について分析し、反省点を現代ビジネスにおいてどのように生かしていくべきかを論じた本。
名著『失敗の本質』の入門書。すぐに読めるので、是非ご一読あれ。