人生の土台となる読書 ーーダメな人間でも、生き延びるための「本の効用」ベスト30

著者 :
  • ダイヤモンド社
3.56
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本棚登録 : 827
感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478111550

感想・レビュー・書評

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  • ブクログと最も相性の良い本。
    『ぼくが小さい頃。幼稚園から帰ったらいつも遊んでくれる近所のお兄さんがいた。幼稚園の友達たちに色んな遊びや、虫のこともたくさん教えてくれた。僕が学校に行くようになると次第にお兄さんと接する機会は減っていった。そのうち、道であってもよそよそしく避けてしまうようになった。
    あのお兄さんはどこへ行ったんだろう?と思ったらこんな本を書いていた。あの頃みたいに、またたくさんのことを教えてくれてありがとう。わくわくした午後の太陽を思い出す。』
    そんな再会を感じさせる本。

  • 著者とは読書範囲がしばしば重なるので読まなくていいかな、と思ったけど読んでみた。結果として読んでよかった。本の概要を端的に説明していてわかりやすい。興味を惹かれる本がいくつかあったので機会を見て読んでみたい。

    ただ、ここで紹介されているような、自分の感覚や考えを言語化して補強してくれるような、自分に都合のよい解釈をしてくれる本ばかりに浸っていていいのだろうか?自分もそういう本を読む事は多い。しかし、自分の価値観を否定したり壊しにかかってくる不愉快な本に出合うのも大事な気がする。そして世の多数派は、世界をこんな風には解釈していない。そこを勘違いすると痛い目に会う気がする。

  • 人生の土台となるさまざまなジャンルの本を紹介してくれている。チョイスが面白く自分の知らない世界を覗かせてくれた。面白そうな本はメモして読みましょう。

  • サブタイトルに「ダメな人間でも生き延びる
    ための”本の効用”ベスト30」とあります。

    著者はどちらかというと「アクセク働きたく
    ない」というニート系です。

    自由に生きたいという願望を常に持っていま
    す。しかしこの現代社会で生きる為には自分
    の言葉を持つ必要があります。

    そうしないと自由に生きているつもりでも、
    誰かの作った言葉に縛られているだけで、そ
    こから逃れられない状態に変わりないです。

    その縛りから逃れる為には、読書をして自分
    の言葉を探し当てる必要がある、と著者は主
    張します。

    この世界も人間も言葉によって作られていま
    す。

    自分の言葉を得るための読書の道標べとなる
    一冊です。

  • 共感しすぎて嫉妬してしまう本として穂村弘の『世界音痴』が挙げられていた。よくわかる(^^)
    「世界への違和感なんて僕だって生まれたときからずっと持っている。なのに、どうしてこの本を書いたのは僕でなく穂村弘なんだろう。」

  • 著者がこれまでに読んだおすすめの本を紹介する本。
    本文中でも言われるように、実用書やライフハックではなく、小説やエッセイ、学術書など「ゆっくり効いてくる」本がメインで取り上げられている。

    既読の本もあったが、なかなか興味深い本が多かった。また本の「効用」別にまとめられているのでその点もわかりやすい。

    ちょくちょく挟まれる著者の自分語りが鬱陶しいが、読書量と書き手へのリスペクトが感じられる。

    また積読本が増えてしまった。

  • 広範なジャンルでの紹介があり、その中の何冊かは読む予定です
    社会学の見方が少し変わりましたね
    自分の言葉を持ち自由に生きるために役立つ読書、僕も実践していきたいです

  • 2021 pha

    ダメ人間の、生き延びるための 本の効用ベスト30

    ということで、ブックリストなのだが、ちょっと変わった本が多いような気がする

    救われる本は人それぞれなんだろうと思う
    そして、人が救われる本は興味深い

    読みたい本がますます増えて困ってしまう、わ

    すぐに効く
    ゆっくり効く

    1人生を本当に変えたい
    2子どもの視点を取り戻す
    3知識を得るの本当の意味
    4自分と同じダメさを持った人をみつける
    5難しいことを簡単な言葉で
    6アイデンティティを奪うほど嫉妬させる
    7心の中を率直に書く人は強い
    8挫折した話、負けた話
    9何事もユーモアで受け流す
    10社会の外側を知っておくと心のお守り
    11社会学は自己責任論から解き放ってくれる
    12人間はただのアルゴリズム
    13しょせん、たまたま
    14進化心理学
    15虚無感から脱するための考え方
    16切実なことだけを考え続ける
    17社会に疲れたら、宇宙の本
    18何も起こらない日常の尊さ
    19豪華な食事より普通の食事について語った
    20人間は不健康
    21お金以外の価値観を、持っておこう
    22なぜ家族と暮らすのか
    23ノンフィクションの知らない世界が視野を広げる
    24人生を振り返る時間を作る
    25私小説
    26勝手に頭の中で物語を作るのを止めてみる
    27意見の違う人がいる意味
    28死を考えさせてくれる読書
    29体の声が聴こえるか
    30自分の意見を持ちながら、自分は間違っていると疑い続ける

    「わからない」という方法 橋本治
    短歌という爆弾 穂村弘

    ユーモアは現実に立ち向かうための武器
    p68

    学問で人は優しくなれるp89

    人間至上主義を疑うp96

  • 読書って何のためにするのだろう?という疑問を解決してくれる本だった。私の中で読書は多くの知識を授け、好奇心を満たし、暇つぶしにもなる。が読書の意義。しかしこの本では、その先にあるものを教えてくれた。今後の読者がより有意義になりそう。

  • 著者が本を紹介してくれる本、自己啓発本ばかり読んでたが、色んな視点で本を読みたいと思った時に参考にしましました。

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著者プロフィール

一九七八年大阪府生まれ。作家。著書として『どこでもいいからどこかへ行きたい』『しないことリスト』『夜のこと』『人生の土台となる読書』など多数。大学生のときに京大短歌会に少しだけ参加。第5回笹井宏之賞では最終選考に残る。文学系ロックバンド、エリーツの一員としても活動。東京・高円寺の書店、蟹ブックスでスタッフとして勤務している。

「2023年 『おやすみ短歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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