精神科医が教える 60歳からの人生を楽しむ孤独力 (だいわ文庫)

著者 :
  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479307877

感想・レビュー・書評

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  • 孤独力。

    造語だが、56歳の自分にはこれからますます必要になる。

    「孤立する」のではなく、周囲とある程度、協調性を保ち続けながら、「一人きり」も楽しむ。

    家族や友人とも付き合うけれど「依存」はしない。

    自分に不要な人づき合いは切って行く。

    カメラマンの幡野広志さんもそんなことを書いていた。

    この本は、「定年後、男性はどう生きるか」というテーマで精神科医が書いたものだが、前半は、団塊の世代(1947〜1949年生)向けの、少し古い感じがした。

    でも、自分も結局、「同じ」老化の道を辿るかもしれない。

    •余分なものは捨てる
    •本当の意味で自立する
    •一人も楽しむ
    •今の自分にもできる新しいことを始める

    これらをちょこっと意識しておくようにしよう。

  • さらさらと読了。う~ん、特に心に響くことは書かれてなかった。このての本は誰が書いても同じような内容になりますね。

  •  ①「生涯現役」という気持を捨てる:はい、捨てています ②「生きがい」「生きがい」とあせらない:あせってはいませんが、気をつけます ③「人は人、自分は自分」で生きる:そうしてるつもりですが、時々、人が気になりますw ④「いい加減にできる人」になる:努力中です ⑤「いまさら」は禁句、「いまから」と言ってみる:頑張ります! 保坂隆「60歳からの人生を楽しむ孤独力」、2020.1発行。

  • 自立しましょう!

  • 孤独と孤立は違う。
    60歳以上に限らず、多くの人達に言えることの数々。
    孤独で寂しいのではなく、孤独は自由なのだから楽しむ、そんな風に思えたらいいなあと思う。

  • 記録によればコロナ騒動が始まって数ヶ月が経過した、令和2年6月頃に読み終わった本ですが、今年GWの部屋の清掃時に部屋の隅っこから発掘された本です。

    今年3月末に58歳を迎え60歳まで2年を切りました。私が社会人になった頃には、60歳といえば定年退職でしたが、この10年くらいでかなり変化してきました。私が転職した15年程前には、雇用延長で定年後に数年働く人もいましたが、従来通りに定年を迎える方も多かったので大きな変化です。

    60歳以後も働くかどうかはともかく、娘達が社会人となり独立した今となっては、人生を楽しむ孤独力を身につけていおきたいものです。60歳以降も悔いのない人生を送れるようにしっかりと準備をしようと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・好感を持たれるのは、やっぱり笑顔を絶やさない、腰が低い人、逆に敬遠される人は自己紹介をするときに必ず職歴をつける人(p16)

    ・年上だろうが年下だろうが正しい指示なら従うのが仕事、素直に受け入れるしかありません(p38)

    ・会社以外の行き場所を作っておくことを推奨する、新たな趣味を始めても良いし、ボランティア活動に参加するのもいい、ただし「みんながやっているから」「手近にあるから」という消極的な理由や周いに流されて始めないこと(p74)

    ・今まで以上に配偶者を思いやること、夫も孤独力を発揮して自立することが大事(p82)

    ・この世の中に強要できないものが2つある、それは「愛」と「尊敬」であると心理学者のアドラーは言っている(p94)

    ・何かをして助けてあげたときには「私が困ったときに助けてもらうこともあると思いますので」と言うのが良い(p98)

    ・60歳を過ぎたら誰にでも好かれたい、という気持ちに振り回されるのはやめて、周囲を傷つけない範囲で自分の気持ちや考えを正直に伝えたほうがいい(p118)

    ・非言語コミュニケーションとは表情や「仕草」など外見的なこと、初対面の相手に良い印象を与えたいと思ったら、こざっぱりとした服装をして、できるだけ笑みを浮かべていましょう(p146)

    ・沈黙は金、雄弁は銀(Speech is silver, silence is golden)の格言が成立したとき、その地では、金より銀の方が価値が高かったそうである、つまり本来は「沈黙するよりも雄弁な方が価値のある行いだ」という意味であった(p158)

    ・元気で長生きできるということは、なるべく周囲に迷惑や世話をかけずに過ごす、つまり孤独力が求められる(p166)

    ・最初に老化し始める脳の領域は感情のコントロールなど高次の精神活動を司っている脳の前頭葉という部分、つまり加齢とともに感情のコントロールが難しくなり、些細なことに腹を立てて大声を出しがちになる(p176)脳の老化を防ぐにはセロトニンを増やすことになる、朝日を浴びると良い(p185)

    ・ネガティブな言葉といえば、「たら」「レバ」「どうせ」である、これらは普段から使わないようにする、「たら・レバ」に続く言葉は、今更考えてもどうにもならないことが多い、「どうせ」には自分を正当化しようとする気持ちが見え隠れして、聞かされた人は不愉快になる(p210)

    ・「・・だからよかった」とすると、少なくとも悩み続けることに一旦は終止符を打つことができる(p237)

    ・健康寿命は男性は72歳、女性は74歳程度とすると、60歳の人には10年ちょっとしか残されていない。だからこそ「何かをやりたい」ということをどんどんしないと悔いが残る(p243)

    ・55歳からのヤングシニアに提案したいのが「車に乗らない一人旅」である、一人旅の良さは、いつもと違う環境に身をおくことで自分の内面と向き合い人生の意味を考えるなど、深い時間が過ごせる(p254)おすすめは「青春18きっぷ」を利用した旅(p255)

    ・「今更」と口にした途端、自分自身の思考や行動にブレーキがかかる、そこで「今から」と言ってみる、言霊というように人が口にする言葉の影響力は考える以上に大きいものである。自分が発した言葉が、ときには自分自身のブレーキになり、ときにはアクセルになる(p258)

    2022年5月7日作成

  • こちらの著書の直前に同じ著者が4年前に出版した
    【50歳からのお金がなくても平気な老後術】を読んだ。
    正直、期待外れだったので、こちらも同様かと思いきや、とても参考になり付箋の箇所も増えた。

    お金より歩数を稼ぐ仕事を見つける
    →シニアは男性は6,700歩 女性は5,900歩
    今の仕事はそれを上回り、散歩に行かずとも歩けているありがたい仕事と感じているので65歳までは働いた方が良いのかもと思わされた。

    自己肯定感=自分には他人より優れているところがあると信じる→謙遜ではなく
    「ありがとう」「そう言われると嬉しいな」
    孤独感を養い更に自信が持てるようになる

    この文を読む直前に、若い子に褒めたら満面の笑みでそのように言われたので、その子は意識的なのか無意識なのか?
    3倍近く生きている自分が出来ていないなんて‼︎

    平成28年の都内の孤独死:3179人

    孤高を楽しむ

    いい加減にできる人=程よい加減

    自分を客観視→ドラマのワンシーン
    「◯◯さん」と呼びかけて答えさせる
    明快な答えが見つかる
    落ち込んだ時に、心の中で近いことを行っていたが、今後は声に出して実践してみよう。

    「金言・各言」をネット検索

    「•••だから良かった」と自分との対話で言い切る

    【健康寿命】男性72歳 女性74歳
    ※【平均寿命】は寝たきりや痴呆症も含まれているため、まだまだと思わず、これしか残されていない

    老後は【川柳】良いこと尽くし

    とにかく、気持ちは楽しみつつ、生き急ぐ訳ではないけれど、更に毎日穏やかに大切に悔いのないよう
    過ごしたいと思えた。

    2021,10,16〜11,6 5時間22分

  • 不決断こそ最大の害悪(デカルト)。人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ(チャップリン)。涙と共にパンを食べた者でなければ、人生の味はわからない(ゲーテ)。もう終わりだと思うのも、さあ始まりだと思うのも、どちらも自分だ(フェリーニ)。歳を重ねただけでは人は老いない。理想を失う時初めて老いる(サミュエル・ウルマン)。好奇心はいつだって新しい道を教えてくれる(ウォルト・ディズニー)。いつかできることは全て、今日でもできる(モンテーニュ)。

  • 「私は「生きがい」や「楽しい人生」というのは、もっと身近ですぐ手の届くところにあるものだと考えています。」 という言葉が一番響きました。 仕事中心の人生でしたか、これからは頑固ジジイにならぬよう、より自分らしく生きていこうかと。取り合えず自分の時間を作るために、コンパクトカーと電子ピアノ買いました。どちらもGoodです。

  • 気をつけてやっていきたい。

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著者プロフィール

1952年山梨県生まれ。保坂サイコオンコロジー・クリニック院長。
聖路加国際病院 診療教育アドバイザー。
慶應義塾大学医学部卒業後、同大学精神神経科入局。1990年より2年間、米国カリフォルニア大学へ留学。東海大学医学部教授を経て、聖路加国際病院リエゾンセンター長、精神腫瘍科部長、聖路加国際大学臨床教授を歴任。
がん患者とその家族のメンタルケアを専門とするサイコオンコロジー(精神腫瘍学)の日本での第一人者。クリニックでは薬物療法のほか、個人カウンセリング、家族・グループ療法、イメージ療法、マインドフルネス瞑想などの治療法に積極的に取り組んでいる。

「2019年 『がん患者さんのためのマインドフルネス瞑想法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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