社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!

著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 2030
感想 : 326
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479793489

感想・レビュー・書評

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  • ちきりん著「世界を歩いて考えよう」大和書房(2012)

    でもその本当の正体はいまだ不明の社会派ブロガーと呼ばれるちきりんさん。「自分のアタマで考えよう」は読む価値あります!

    *異国で働く人々。海外にいくと他の先進国は圧倒的に多様な人種で構成されていると気がつきます。多くの移民が住む国、海外から多くの人が働きに来ている国とはどういう国なのか。彼らが異国で生活している背景とは何で、その生活はどのようなものなのか。異国でたくましく生きる人々の姿からは多くのことを感じ取ることができます。
    *豊かであるという実感。海外に行った時、そして帰国したとき、日本は本当に豊かな国だとしみじみ感じます。まずしいとはどういうことで、豊かとは何なのか。それは、お金んの保有量だけから感じれることではありません。

  • 著者は外資系金融機関のOLをしていたが、世界50カ国以上を旅する旅行好き。色々な国々の話は勿論面白いのだが、印象深かったのは、今日本では若者の海外旅行離れが良く取り上げられるが、これは悲観することとは違うとの視点だ。我々が若い頃は頻繁に海外旅行に行っていたが、それはその年齢の人たちは海外にようやく行けるようになり、まだまだ日本にとって外国や舶来の物は憧れであった。だから円高になったこともあり、良く海外旅行をするが、今の若者にとって外国とは特に日本に比べて憧れの対象ではない(日本が発展した)ため、海外旅行に興味を持つ人が少ないと分析している。現に欧米でも海外旅行に良く行くのは北欧・イギリス(天候が悪い)やドイツであり、それに比べてアメリカやフランス・イタリアの海外旅行人口はかなり少ないようだ。面白い視点だ。

  • 2015年読書その①
    世界と比較することで、いかに自分が生きている日本が恵まれたものであるかを知りました。
    あとがきにかえて の「若者の海外旅行離れについて」がかなりちきりんさんらしさが炸裂していて素敵です。

  • 旅に出たくなる

  • ハーハード・ビジネス・スクールのロザベス・モス・カンターさんの講演を聞いたことがあるが、彼女も、物事は多面的に見る必要があるということを言っていた。

    確かに、一方からみて三角形であっても、上下から見ると丸に見える円錐形の様に、物事は多面的に見ないと、実態は明らかにする事はできない。

  • ミャンマーでのタクシーのエピソードや、フィリピンで紅茶を注文したエピソードなど、ちきりんさんらしい視点での考察がすごく面白かった。
    また、4章「共産主義国への旅」は冷戦の頃の様子も克明に書いてくださっているので、共産主義の国の民衆レベルでの経済状況や、どんだけ「書記長万歳」の国であるかがよくわかりました。
    終章の「旅するタイミング」は参考になります。これから海外で旅行を楽しみたいかたは必読です。

  • 目の付けどころが鋭く、いろいろ考えさせられた。
    行動力と、文章も面白いのであっと言う間に読めた。

    他の方も書いていたと思うが、自分のことをちきりんと書くのはどうかと思う。
    二十歳そこそこの人ならまぁ...と思っていたのだが、結構いいトシした女性みたいなので若干イタイ。
    「私」と書いてある箇所もあるのだから、普通に書けばいいのに、と思った。

    あと、「ビビッド」使い過ぎ。
    ブログを本にしたものだから仕方ないのかな?

  • ユニークな旅行本と考えることもできますし、社会分析や考え方を学ぶ本と捉えることもできます。本書は、ちきりんさんがこれまでに行った国で経験したことをベースに物事を考えていく過程を垣間見ることができるようになっています。

  • 私のモノサシをどう変える?、を気づかせてくれる本。

    旅が好きなため、事前に歴史・文化を調べて行くことは
    あっても、それは自分の中で旅の費用対効果を上げたいという目的が強い。

    ちきりんさんのように、美術館1つでその国の主張したいことが透けて見えたり、共産主義体制の前後で、国民の商売に対する考え方がガラリ(*1)と変わったり、インドの寄付1つで、小さな政府としての国の体制(*2)を感じたりと、そう考えるかという視点を提供してくれます。

    分かりやすい文化遺産より、国民と土地に触れる事で、
    その国の性格を知れる所が旅行の楽しみであることが
    改めて分かります。

    海外旅行もLCCの登場によって安くなってきた時代、何かしなきゃ、ではなく、「ビーチにねっころがって、本を読む」でも良いんだとあまり構える必要もないんだねとそこはそこで、気持ちを軽くさせてくれました。

    *1 中国の例。朝9時から夕方5時まで座っていれば、切符を売った枚数が1枚だろうと100枚だろうと同じ給料がもらえる。同じ列車の2等が満席で、1等が空いていても提案はしない。それが今は売る気満々。

    *2  インドの例。個人が個人に現金を渡して富の再配分を図ろうとする社会とアメリカが好む「小さな政府」が日本と対比づけて記述されている。

    #個人的に興味を持ったエピソード
     人生観が変わる場所(イースター島)
     北欧系の人たちが旅行を好む理由
     「人と自然」の関係が観れる場所

  • 世界を見るということは、自分の置かれた生活環境を客観的に見ることに繋がる。とは思うけど、著者はとんでもないところに行ったもんだ。

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著者プロフィール

ちきりん

関西出身。バブル最盛期に証券会社で働いた後、米国の大学院留学を経て外資系
企業に転職。2005年に書き始めた社会派ブログ「Chikirinの日記」は日本有数の人
気ブログとなり、ツイッターのフォロワーは30万人を数える。2011年からは独立
し、文筆活動に専念。デビュー作となった本書のほか、『自分のアタマで考えよ
う』(ダイヤモンド社)、『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう』(大和書房)、
『未来の働き方を考えよう』(文藝春秋)などの著作がある。

ブログ    https://chikirin.hatenablog.com/
ツイッター  https://twitter.com/InsideCHIKIRIN

「2013年 『ゆるく考えよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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