脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術

著者 :
  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479795827

感想・レビュー・書評

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  • 時間を捻出する=今の自分のパフォーマンスを上げる
    という、少し変わった目線で時間術が書かれている。
    確かに目から鱗の発想。
    小手先だけの仕事のコツとかではなく、もっと大本の話。
    真の仕事効率化というものを別のアプローチで迫った本書は、仕事人間必読の1冊と感じた。
    ただ、樺沢紫苑さんの本なので、本質は他の著書とだいたい同じことが書かれてます。
    いつも通り、復習するように読みました。

  • 本書のなかで、ブックレビューのおススメとして「3ポイント・アウトプット法」(一行で気づきを3つ書く)が紹介されていたので、今回はこの法に則ってレビューします。


    ・時間を面積で考えることにより、時間はつくりだせる。

    ・集中力(質)が上がる時間、方法を自覚する。

    ・自分に合う合わないがあるので考えて活用する。

  • 一流の仕事人=一流の趣味人
    自分にとって「楽しい」時間を知っている人が、ONとOFFを切り替え、仕事も効率的に進めることが出来る。緩急をつけた生活をしないと必ず病気になる。仕事をするのと同じくらい夜に休む、リラックスすることが重要。仕事人間が行き着く所は精神科。会社を出たら仕事のことは考えない。2分以内で終わる仕事は後回しにしないこと。30秒で決められない時は先延ばし期限の「点」を決める。

    自由時間で自己投資
    仕事を効率的に進めるには自分の関わる仕事のメインスキルを磨く。

    朝起きる時の生活習慣で1日が、
    夜寝る前の生活習慣で人生が決まる。
    始業後To Doリストを確認し、集中仕事から取り組む。非集中仕事は午後に取り組む。
    朝の30分=夜の2時間

    人間は寝る前に考えた人間になる。
    今日あった楽しい出来事を共有する。

    様々な時間活用術が紹介されているが、究極は自分自身の「好き」を明確にし、そのために使う時間を必死に確保するために時間術を磨くことになる。

  • 作者は精神科医。アウトプット、インプット大全でもあったが、網羅的なアドヴァイスに長けた作者で頭がさがる。結論としては、適度な運動、朝活、即断則結といったような内容。家族と過ごすことの大切さ、リラックスの重要性も学びたい。寝る前にスマホを手放せるようになかなかならないんだよなぁ。

  • 三男の部屋を覗いたら、この本が落ちていたのでパラパラと読んでみた。

    三男は兄弟の中ではけっこう真面目な方で、大学生になっても机に向かったりする。

    私が大学生の時とエラく違うなとは思っていたが、こんな本を読んでいるとは知らなかった。

    三男にどんな本なのって聞いたら、

    「どれだけ短い時間で質の高い勉強ができるかが大事。朝に勉強しちゃうのが効果的。それで空いた時間で遊びまくる、っていう内容の本だったよ」

    とのこと。

    だいぶ都合良く解釈している様な気もしたが、
    一言でまとめれば、たぶん三男の言う通りなのだろう。

    本には下記の様なことが書いてあった。

    ◯朝一番が脳が働くゴールデンタイム
    ◯朝に重要な仕事や勉強をこなす
    ◯時間と集中力の積算が質の高さに繋がる。
    ◯適切な休憩を入れて集中力を維持することが大切。
    ◯睡眠時間は何があっても絶対に削らない。
    ◯疲れた脳は有酸素運動でリセットする。
    ◯自由時間は能動的な楽しいことをする。

    私は毎朝4時台に起きているが、家事をしたり運動したりしてるので、朝のゴールデンタイムを有効に活用する為には、もっと工夫が必要みたいだ。

    ちなみに三男は、同じ本を読んだ友だち同士で、
    朝6:30にLINEビデオ通話で集合するグループを作ったが、1ヶ月持たずに消滅したと言っていた。

    そりゃそうなるだろうな。

  • 一番おすすめの趣味が読書、一番おすすめしない趣味はテレビ。

    今を楽しめない人は永遠に幸せになれない。今の我慢の先に幸せがあるわけではない。今の幸せを大切にすることが重要。

    頭使う作業は午前中。

    寝る直前に食べない。

    睡眠をしっかりとる。仮眠も上手に利用する。20~30分の昼寝は効果的。

  • 時間を有効に使うということは、集中力を有効に使うということ

    ①集中力×時間=仕事量
    時間術だけではなく、集中力を効率的に使う術が仕事には重要。
    時間が限られているのであれば、集中力で時間当たりの効率を高める。

    ②集中力を高め、とぎらせない
    1秒の雑念が15分のロス。精神論よりも、気を散らせない環境を作る(整理整頓、メモに落として忘れる)
    運動や締め切りを決めることが、集中力を高める

    ③今やる
    後回しにすると思い出してやることになるので、余計に時間がかかり、覚えておくことも無駄。
    2分で終わることならすぐやり、今できないことならリマインドをかける

    ◆所感
    集中力を維持するために中断を防ぎたいけど、仕事もプライベートも他の人を遮断できないジレンマ。集中する時間と邪魔されてもいい時間を区切れば良いのだが、相手に要望はしづらい。
    邪魔をされても集中力を維持するとか、集中しなくても仕事量を維持できる方法を教えてくれれば、うれしいのだが。実行が難しい。

  • 本書は以前に読んだ「アウトプット大全」で紹介されていた著者の前作。タイトルのとおり、著者自身が実際に取り組んでいる時間の活用術が記載されている。
    簡単にまとめると、朝活、運動、睡眠、集中力、そしてなによりも自分が楽しいと思えることを見つけることの重要性を伝えている。
    この手の本は他にもあるので、すでに読んでいれば新しい情報はあまりないが、人は忘れる生き物なので、思い出すという意味でこのタイミングで読んだのは自分としては良かった。


    ---------------------------------------
    ・30分程度の有酸素運動により、BDNFという脳を育てる物質が分泌され、意欲を高めるドーパミンも分泌されます。結果として、集中力が高まるだけでなく、記憶力、思考力、作業遂行能力など脳の多くの機能がアップするのです。

    ・娯楽には「受動的娯楽」と「能動的娯楽」があり、前者はテレビやゲームなどのただ時間を浪費するだけのもの。後者はスポーツや楽器演奏、ボードゲームなど自己成長を促すもの。

    ・アメリカ人は自分を大切にし、家族を大切にし、その上で全力で仕事にのぞみます。日本人のような仕事だけが人生ではありません。

    ・集中力の限界は40分。デスクワークでは、40~50分に1回は休憩を入れた方が良い。限界まで頑張って5分休憩するのではなく、定期的に休憩を入れる。

    ・いったん途切れた集中力が元に戻るには、15分かかる。

    ・作業をする際に、周囲に色々なものが散乱していると、そこから雑念が生じてしまう。身の回りは常に整理整頓し、作業するときには、必要ないものが目に入らないようにしておく。

    ・雑念が出てきたら、すぐに書き出して、書いたらそのことは忘れる。これで集中力が高いまま仕事を続けることができる。

    ・スマホなどのアラート音も消しておく。本人は気にならないつもりでも、脳は無意識に情報を処理するので、アラート音が鳴るたびに、集中力はリセットされてしまう。

    ・1日で最も集中力が高い時間帯は、朝6~7時。

    ・朝起きて、頭がボーっとしているのは、まだ副交感神経が優位の状態にあるからです。目は覚めているものの、頭も身体も「夜の神経」に支配されている。切り替えるためには、交感神経優位の状態、体温や心拍数の上がった状態にすればよいのです。効果的なのは、少し熱めのシャワーに5分間浴びる。

    ・人間の脳は、視覚情報の処理に脳のキャパシティの90%を使っていると言われている。したがって、休憩時間には、「見る」「読む」ことから脳を開放すべきです。スマホは厳禁。

    ・瞑想のお薦めは「最高の休息法」や「マインドフルネスの教科書」。

    ・毎日運動するのが難しい人は、まずは週一回の運動(できれば1時間以上の有酸素運動)する日を決める。著者自身も週一回の運動で体調がすこぶる良くなった経験を持つ。運動すると「成長ホルモン」が分泌され、絶大な疲労回復効果が期待できます。

    ・人と交流することによって、脳下垂体からオキシトシンが分泌されます。オキシトシンは「愛の物質」と言われており、「愛し、愛されている感覚」を実感できる。さらに、細胞集副作用や免疫力亢進作用などがあります。

    ・寝る前の2時間は「ゆったりとしたい時間」「リラックスした時間」を持つ。音楽やアロマなど非視覚系娯楽でのんびりする、家族とのコミュニケーションをとる、ペットと戯れる、身体をリラックスさせる軽い運動、熱すぎない入浴、読書などです。これにより、交感神経から副交感神経に切り替わる。

    ・寝る前の2時間以内の食事は、絶対に撮るべきではありません。寝る前に食事をすると、成長ホルモンが分泌されません。通常は、入眠してから最初のレム睡眠で最も分泌されます。成長ホルモンは「疲労回復ホルモン」ですから、分泌されないと十分な疲労合服ができません。翌日に疲労が残ってしまうのです。

    ・寝る前の15分は「記憶のゴールデンタイム」です。つまり、「失敗体験」を振り返りながら眠ると、それが強烈に記憶されることを意味します。「人間は寝る前に考えた人間になる」という言葉がありますが、寝る前には「今日あった楽しかった出来事を1つ思い出す」ようにしましょう。

    ・休日の睡眠も、普段の起床時間から2時間プラスを限界と考えてください。2時間以内であれば、睡眠覚醒リズムに大きな影響を与えないからです。

    ・休日にたっぷり睡眠をとるというのは、身体の疲労回復にはいいかもしれませんが、睡眠不足の脳の疲れを取り戻すには不十分です。脳の疲れは、日々の睡眠不足を解消し、翌日に疲れを持ち越さないことが大切です。

    ・疲労は、筋肉や脳の同じ部位を反復させて、過剰に使うことによって生じる疲れのことです。休日に普段と同じことをすると、身体も脳も余計に疲れます。休日は普段していないことをするのが、身体を休めることになり、脳を活性化させることになるのです。普段デスクワークをしている人は、運動や美術鑑賞(感性を刺激)、映画鑑賞(感情を刺激)等をすべきなのです。

    ・人生は「楽しむ」ためにあります。自分の本当の「楽しい」が分からない人は、「自分だけの最強リフレっしょ時間」を持つことができないのです。

    ・自分にとって、心から「楽しい」と思えることを見つけるためには、日々の自分の心の動きを観察していれば、「ワクワクすること」や「楽しい」と感じる時間が必ずあります。そうした瞬間を見逃してはいけません。その瞬間を自分で意識することが大切です。そういう意識を常に持ち続けることが大切です。

  • 朝脳のゴールデンタイムを活用する
    集中できるときに集中できることをやる
    寝る前に暗記ものをやる、嫌なことを考えない

  • 時間の使い方系の本を始めて読まれる方には、読みやすく、よく整理されて、しかも著者が医学部卒なので、主張が科学的に裏打ちされている分説得力があり、役に立つと思います。
    この分野を飽きもせず何冊も読んだ者には、新しい情報は提供されなかった気がします。

著者プロフィール

1965年、札幌市生まれ。累計56万ヒット突破の人気Webサイト「札幌激辛カレー批評」(http://www.kabasawa.jp/)主宰者。2003年7月に著書『とっておき北海道 カレー50』
(アドネット刊)を刊行するなど、スープカレーをメインにカレー店の動向を精力的に追い
続けている。また、スター・ウォーズ研究家としても知られ、スター・ウォーズ研究のWeb
サイト「ホス・プレス」を運営。著書に「スター・ウォーズ新三部作完全解読本」(三一書房)、
「スター・ウォーズ完全基礎講座エピソードⅠ篇」(扶桑社、共著)などがある。

「2004年 『北海道スープカレー読本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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