- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480023926
感想・レビュー・書評
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各国の神話再読キャンペーンを自分一人で開催中なのだけど、ついにケルトに突入。ケルトものは一時期はまっていたので結構沢山あるのだけど、これが入門編として一番概要がわかり親切かな。
民話の類は不思議と全く離れた土地でも共通していたりして面白いけど、日本でいう「浦島伝説」や「羽衣伝説」とよく似た話がアイルランドにもあるってなんかすごい。浦島的なオシーンの話は、妖精の国から元の世界に戻ってきたら、キリスト教が布教されてたっていうのが、妙に現実的。
アンデルセンの童話(白鳥の王子)の元ネタっぽい、継母に白鳥にされちゃった四人の姉弟の話も、人間に戻れた途端に老人になっちゃうのが切ないな。
一番有名な英雄ク・ホリンは、愛馬が主人思いで健気。恋愛系は女性がわがままなパターンが多くて悲恋でもあまり同情的になれなかったけど、動物が健気なのは泣ける。 -
ケルティックな視点での歴史。
うんうん。 -
ケルト民族に伝わるケルト神話の数々。36年前発行の本とは思えないくらい読みやすく、面白い。妖精たちと交流し、英雄が活躍し、神々は人と交わり・・・。ケルト民族を残された出土品などとともに紹介し、そして神話へと繋げていく。ケルト神話初春者にも優しい一冊でした。
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ケルト全体の神話を収録しているせいか、アーサー王伝説にかんしては殆ど…否、ほぼ語られていなかった。
一度読むのを断念したことがあった本だけども、時間をかけて改めて読むと面白いですよね!
光と太陽の神・ルーが持つ剣「応酬丸(アンサラ―)」って今思うと、漁船の名前みたいだ。 -
ケルト神話の入門書として。
手に取りやすく、読みやすい本だと思います。
ファンタジー系の小説やゲームなどでケルト由来の固有名詞が使われているのをよく見かけますが、原典を知っているとより楽しめるのではないかと思います。 -
古本。文庫版。二度目の購入。一冊は実家(ないかも)。
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神話好き過ぎてこっちにも手を出してた。クリドラ好きでしたし。
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2008/04/01:トゥアハ・デ・ダナーン、赤枝の騎士団、フィアナ騎士団の大体三つの神話伝説が入ってます。ケルト民族についての説明もあるので結構初心者には優しい感じ。問題は、名前をどれだけ覚えられるかですよ……ね。ダーナ神族が一番ページ割かれてるんですけど、まぁ、人数多いからな。そしてク・フリンだけで何ページ使っているのだ……! 好きだからいいのですけれど! それにしても、ケルト民族のぶっとびようは良いですね。
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ケルトの神話の入門に最適。
白鳥の話は「リヤ王」でしたっけ?
魔法が解けた四人の王女王子たちはすっかり老人ですぐに老衰、
死ぬ寸前...
白鳥の話は「リヤ王」でしたっけ?
魔法が解けた四人の王女王子たちはすっかり老人ですぐに老衰、
死ぬ寸前に一番上の姉が「私たちを葬るときには、私の右腕に〇〇、左側に△△を寝かせてください。白鳥だったとき毎晩そうして寝ていましたから」という話を読んだ覚えがあるのですが、ケルト神話だったのか。
”リア王”と言われると白鳥のほう?荒野をさまよってピエロにからかわれるほう?となってしまう(笑)
そうです、それです、長女の白鳥が弟たちをいつも庇っていて(泣かせる…)死ぬときも同じように葬って...
そうです、それです、長女の白鳥が弟たちをいつも庇っていて(泣かせる…)死ぬときも同じように葬ってくれってお願いするやつです。
この本では「リール王」という表記になってました。綴りは「Lir」かな? 発音難しそうですね、リアともリヤとも・・・
しかし白鳥の姿で900年、そこまでは魔法が有効なのに、人間に戻ったとたんに老衰で死んじゃうって・・・なんとも切ないです。