パラサイト・シングルの時代 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
3.17
  • (8)
  • (21)
  • (74)
  • (6)
  • (6)
本棚登録 : 277
レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480058188

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • パラサイトシングルが社会や経済などに悪影響を与えているということを説明するために、ちょっと無理やりこじつけだなあという印象をうけた話もありました。

  • 少し前の本ですが、今の少子化の原因の一つについて詳しく分析されている本。
    図やグラフが多く用いられており、わかりやすい。
    パラサイト・シングルのなかでも著者は特に女性のパラサイト・シングルの比率が多く、また、問題も多いと分析している。
    結婚や仕事、子育てに対する女性の多様な考え方の原因を少し見ることができた。
    後半具体例がでてきてぐんと面白く読めた。

  • 20~35歳で実家暮らしをするパラサイトシングル(以下“PS”)
    フリーター・会社勤めでも自立しないPS
    昨今最も経済的に豊かなPS

    学芸大の人気教授によるPS撲滅書だ。

    教授によるものなのでデータの引用や格式高い文章で
    少し読み辛いところはあるが内容はとても勉強になる。
    そして以下に著者の主張が集約されている。


    この状態(PS)を説明するために、私はよく「ぬるま湯」の比喩を使っている。
    心地よいぬるま湯に浸って非常にいい気分である。ぬるま湯から出ると寒い。自分で服を着ればよいのだが、そこに行くまで寒いのでなかなか出られない。だいたい、外にどうやって出ればよいのか分からない。服を着せて、外に連れ出してくれる人が現れるまで待とうとする。ただ、ぬるま湯はぬるま湯である。徐々に冷えていく。いつかは、水風呂になることは確実である。それは、いつかは分からない。出なくてはならない、しかし、出ると苦労することは目に見えている。そんな状態が、典型的なパラサイト・シングルである。

  • パラサイトシングルが既得権であり、社会の閉塞感を生む原因とも捉えた結論には驚いた。喰うことに困らなくなったら、今度は皆に承認されたくなるという「承認欲求の肥大」についてが、なんだか胸に突き刺さった。
    満足度6+

  • [ 内容 ]
    三〇歳を過ぎても親元に同居して、レジャー旅行にブランドものに、リッチな生活を謳歌する気ままな独身男女―パラサイト・シングル。
    今の日本には、こんな連中が一〇〇〇万人もいる!
    いったいなぜ、こうした人種があらわれ増殖したのか?
    そして、自立と苦労を厭い現状維持を望む彼らがになう日本社会の未来像とは?
    パラサイト・シングルの生態を分析することで、未婚化・少子化現象、さらには経済不況まで、今の日本が抱える数々の問題を、すっきり理解することができる。
    精緻な社会調査をもとに、いつのまにか一大勢力となっているパラサイト・シングルの実態を探り、変わりゆく現代日本人の生活とその未来を鋭く洞察する。

    [ 目次 ]
    序章 パラサイト・シングルの時代
    第1章 リッチなパラサイト・シングル
    第2章 パラサイト・シングルと結婚問題
    第3章 未婚化不況―パラサイト・シングルの経済的影響
    第4章 依存主義の台頭―パラサイト・シングルの社会的影響
    第5章 低成長化とポスト青年期の出現―諸外国と比較した日本の若者
    第6章 パラサイト・シングルの形成―日本のポスト青年期
    第7章 パラサイト・シングル社会の未来―依存主義からの決別を

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • パラサイト・シングルとは成人・就職しても親元に住み続ける人のこと。

    この増加によって、生活の質が下がるため、晩婚化・結婚に踏み切れない人が増えるという。

    僕は「なるほど」と思うのだが、友達は「そんなこと無いよ」と。

  • パラサイトシングルの現況と、社会に与える影響をまとめた本。
    もうだいぶ古い本なので、今はまた違う話があるのかもしれない。

    少子化・不景気・晩婚化、全てをパラサイトシングルの増加に原因を求めているのはちょっと大げさだと思うけど、ある程度は賛成。

    著者なりの対応策をちゃんと提示している姿勢は好きだけど、ちょっとコスト・ペネフィットを考えたら微妙なんじゃないかな。
    なんでもかんでも、現金バラマキでは、長期スパンの解決にはならないと思う。

    文章は読みやすいけどちょっと簡易すぎる感。

  • データが古いからなんとも言えないのが残念だ。
    パラサイトしてるから未婚が増えているのは違うと思う。

  • 2008/10/09

  • 就職して実家に戻ったら、私もパラサイト・シングル?

著者プロフィール

山田 昌弘(ヤマダ マサヒロ)

1957年、東京生まれ。1981年、東京大学文学部卒。
1986年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。
現在、中央大学文学部教授。専門は家族社会学。コピーライターとしても定評がある。
NPO全国地域結婚支援センター理事

【著書】
『パラサイト・シングルの時代』『希望格差社会』(ともに筑摩書房)、『新平等社会』『ここがおかしい日本の社会保障』(ともに文藝春秋)、『迷走する家族』(有斐閣)、『「家族」難民』(朝日新聞出版)などがある。

【公職】
•内閣府 男女共同参画会議・民間議員
•文部科学省 子どもの徳育に関する懇談会・委員
•社会生産性本部 ワーク・ライフ・バランス推進会議・委員
•厚生省 人口問題審議会・専門委員
•経済企画庁 国民生活審議会・特別委員
•参議院 調査室・客員研究員
•東京都 青少年協議会・委員
•同 児童福祉審議会・委員
•内閣府 国民生活審議会・委員
などを歴任。

「2016年 『結婚クライシス 中流転落不安』 で使われていた紹介文から引用しています。」

パラサイト・シングルの時代 (ちくま新書)のその他の作品

山田昌弘の作品

ツイートする