- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480062819
感想・レビュー・書評
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四方田犬彦という人は、確か映画評論家だったと記憶しているのだが、この本を読むとマスマス分からなくなってくる。話自体は面白いが、学術的かと聞かれるたら、たぶんそうではない。アンガールズを「かわいい」という友人に勧めてみたが、意外とそういう人は楽しめない本なんだと思う
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昔かわいいと言われる事に抵抗があった。それから色々考えたが、それと同じ様な事をアンケートなどを通し実際に研究する人がいるとは。自分の理解にも大きくつながった。「かわいい」が理解できれば人間関係ももう少し楽になるような気がする。
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課題で読んだのですが、なかなかおもしろかったです。
切り口が多くて、時間軸からも空間軸からも考察してます。
でも、あちこちから見すぎて、結局まとまりに欠ける印象がありました。
でも、今後研究しがいがありそうな感じ。 -
オタク学を語る上でも特に重要なキーワード、"萌え"。 この本では萌えの上位概念ともいえる、"かわいい"という概念について仔細に検討している。 肝心のかわいい論については、一部難解な部分もあるが概ね読みやすくまとまっているが、必見なのは第8章『「萌え」の聖地』。 短い章ながら、萌えとはなんなのかを手っ取り早く一般人に解説するには最適だと思う。すでに萌えを理解している人にとっても、男性中心のオタク街秋葉原と、女性中心のオタク街池袋の比較にとどまらず、ゲイの街歌舞伎町2丁目との比較を試みているのは斬新。
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未成熟なものに対する日本人の愛着って面白い。
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世界に冠たる「かわいい」大国ニッポン。キティちゃん、ポケモン、セーラームーンなどなど、日本製のキャラクター商品が世界中を席巻している。その市場規模は二兆円ともいわれ、消費社会の文化商品として大きな意味を担うようになった。では、なぜ、日本の「かわいい」は、これほどまでに眩しげな光を放つのか?本書は、「かわいい」を21世紀の美学として位置づけ、その構造を通時的かつ共時的に分析する、はじめての試みである。