- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480438584
感想・レビュー・書評
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思い当たることが多く、冷静に読むことができなかった。同じような思いを多くの男性に味わってほしい。それだけで世の中にプラスに働くと思う。遠回りと思うが、まずは知らなければ行動に辿りつけない。2時間ほどで読了可能
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決して貧しいわけでも、裕福なわけでも、前向きでも悲観的でも、スーパーウーマンでもない自分の頭で慎重に考え努力し夢や憧れを持った「普通」の女性の生い立ちだからこそ自分を含め多くの人が共感できるのだろう。
当たり前のように、時に色濃く感じながらも、どこか声に出せない、どう表現したら分からない、どう対処すれば良いかわからない女性が昔も今も背負い続ける問題をここまで淡々と、しかし残酷なまでにリアルに描写できる作品はなかったと思う。凄い。 -
読めば読むほど悲しいくらい、映画の何倍も何倍もずしんときた。「手伝うって何よ」って本当に共感。
オ・ミスクみたいな人たちの沢山の努力が、少しずつ世の中を変えてきているのかもしれないけど、まだまだ悔しいことがいっぱいある。
いろんな国の戸籍制度とか調べるきっかけにもなった。この名前で生まれてきたら、自分が死ぬまではこの名前で生きていきたい、ただそれだけのことなのに、少なくとも日本では女性の前にはまだ壁があるなあ -
30年ほど前には実際にこのような差別があったということに胸が苦しくなった。日本でもそのような時代があったことは理解しているが。。。
特にキムジヨン母の話。途中で読むのをやめようかと思ったが、最後まで見届けたい気持ちから読み終えることができた。
今でも女性であることでの生きづらさを感じることがあり、もっと生きやすい世の中になれば良いと思う。で -
もっと感情的に語ったっていいではないか、それだけの内容の重みがあるぞ、などと思いつつ読み進めていたら……
ラストのくだりでこの文章が単なる抑制的なトーンの小説ではなく、「共感を呼ぶ」ために書かれたルポの寄せ集めのような本でもなく、なるほどこれはとんでもない本だ、紛れもなく21世紀の文学だ、社会に対する劇薬だ、と。
わたしは今、「読んだ。で、そしてお前はどうする?」を突きつけられている感じがする。 -
強烈なフェミニズム小説。男性は最後まで読めないのではないか。女性の生きづらさてんこ盛りであり、男性の発言は良かれと思ってした発言でもこの小説では地雷踏みまくりなわけで。
さすがにジヨンの夫はまだ話し合いができる方だと思うのだけれどそれでも悶々とする感情。その感情すらも発出できない時代があったかと思うとこの小説はジヨンが強気で夫に自分の思いを伝えているだけまだ救いがあるのかもしれない。
同年代だからこそ、自分の幼い頃、母が生きていた時代はあまりにも女性の選択肢が少なすぎたと読んでいて感じた。
今はだいぶ改善されたとはいえ、まだ昔の価値観のままの人もいるのでそういう男性はどんどん捨てられ孤独になっていくし強くなる女性とは分断が進むばかりだ。
理解してくれる男性を選ぶことの難しさを知るからこそ、理解してくれる男性がいたならばそれは素晴らしいことだとは思うが、自分の経験上、男性に対して荒波を立てると良いことがないので、波風立てない様に伝えることで精一杯だったりする。その辺うまくやれてる女性も素晴らしく見習いたい。 -
サッカー女子W杯日本代表の試合を見て感嘆していた方の感想で「女子にしては〜〜がいい」というのを目にした
悪気がまったくないのが印象に残った
例えば実況解説の人がそんなこと言ったら袋叩きだろう
それともそんな小さなことを気にしていたら何も言えなくなる、たかだか個人の感想だし褒め言葉だろうと袋叩きにあうのは私ですかね
なんてことを読んだあとに思いました