勉強ができなくても恥ずかしくない 1 どうしよう…の巻 (ちくまプリマー新書 6)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (107ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480687067

感想・レビュー・書評

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  •  今から何十年も前に生まれたという設定の「ケンタ」くんが、小学校に入り、学校では問題児として見られながら、それ以外の部分では、よさを発揮していきながら…という小説。

     学校での問題は、実は周囲の大人の関わり方に原因があり、ケンタくん自身は、ごく普通の男の子であるという設定になっている。

     作者の橋本治さんは、<a href="http://blog.livedoor.jp/j036/archives/50105342.html">『上司は思いつきでものを言う』</a>の筆者。あの本では、「埴輪の製造販売」という極端な例を挙げて、上司の発言がどうして思いつきになってしまうかを論じていたが、この本でも、いささか極端な話の展開が繰り広げられる。

     つまり、学校では何をやってもうまくいかず、それ以外の部分では、それなりに成果が出ていくと。

     その極端な展開が、客観的に語られているような文体なので、どうも小説としては感情移入がしにくいのだが、3巻まであるそうなので、全部読んでみないとことには、見えない部分もあると思う。

  • 219/04/20

  • ああ、子どもの頃、私もそんなことを考えていたなぁと思い出しながら読んだ。胸が締め付けられた。主人公のケンタくんと、そしてあの頃の私が愛しくなった。

  • 子育て読本、として読んでみた。この主人公の子の抱える悩み、自分なら気づいてあげられるかな?きっと無理なんだろうな。でもそれならそれで、子供が自分なりに成長していく。やっぱりここでも、自分が思い描いている子育て像から大きく意識転換を迫られるような内容はなかった。

  • 読んでいて苦しくなってきました。ケンタくんを心の中で応援しながら、自分がお母さんだったらと考えてしまうのです。先生だったらとも考えてしまうのです。勉強をできれば好きになってほしいし、得意になって欲しいというのが大人でしょう。でも、子どもにとってはどうなのか、勉強より大切なことがたくさんあって、勉強がなんで大切か知りたくて、やっぱり納得しないと人は前に進めないんだなぁと思いました。ケンタくんのことをちっとも出来が悪いなんて思えないのです。人のことをよく考えています。上に伸びようとするところを摘まれてしまっている気がします。認めることやほめることは、単純に子どもをハッピーにします。

  • ケンタくんのお母さんひどい。ケンタくんかわいそう。あたしがケンタくんのお母さんになりたい。続きが気になる気になるー。

  • 面白かったです。

  • あまり活字慣れしていない私には、とても読みやすい本でした。
    子供の頃に少し戻れた感覚になりました。

  • おもしろい。時代背景含め・・・続きが読みたくなるね。

  • できないよりはできる方がよい。

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著者プロフィール

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説、戯曲、舞台演出、評論、古典の現代語訳ほか、ジャンルを越えて活躍。著書に『桃尻娘』(小説現代新人賞佳作)、『宗教なんかこわくない!』(新潮学芸賞)、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞)、『蝶のゆくえ』(柴田錬三郎賞)、『双調平家物語』(毎日出版文化賞)、『窯変源氏物語』、『巡礼』、『リア家の人々』、『BAcBAHその他』『あなたの苦手な彼女について』『人はなぜ「美しい」がわかるのか』『ちゃんと話すための敬語の本』他多数。

「2019年 『思いつきで世界は進む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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