蝦蟇倉市事件1 (ミステリ・フロンティア) (ミステリ・フロンティア 50)
- 東京創元社 (2010年1月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488017354
感想・レビュー・書評
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ちょっと連作短編ぽいところもあったけど、最終的には舞台が同じというだけで、話の繋がりはなかった。残念。
後半2つはわけ分かんなくて読まなかった。
格闘技は…見る分にはおもしろいけど、文章で読んでもわけ分かんないな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
5名の作家で作り上げた「がまくら市」!
それぞれの登場人物や場所がリンクして
おもしろかった。
昔こんな架空都市の連作もあったけど
今回は短編がそれぞれ趣向がバラバラで格別によかった。 -
13:架空の町を舞台にしたアンソロジー。事前にどういった協定(?)があったのか、それぞれの作品が互いに関連している心憎い演出。ただ、どこか少し遠慮ぎみというか、企画としての面白さはあるけど、各作品がめちゃくちゃ面白いかと言えばそうでもなく……。執筆陣のファンなら一読の価値ありかと。
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五人の作家さんの架空の街を舞台にしたアンソロジー?知ってる作家さんも知らない作家さんもわりと楽しく読めた。
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架空の都市を舞台にしたミステリ短編集。
どの作品も読みやすく、なかなか楽しめた。
道尾秀介「弓投げの崖を見てはいけない」にはしっかり騙された。
個人的には、大山誠一郎「不可能犯罪係自身の事件」の雰囲気が一番好き。 -
「弓投げの崖を見てはいけない」 道尾秀介
「浜田青年ホントスカ」 伊坂幸太郎
「不可能犯罪係自身の事件」 大山誠一郎
「大黒天」 福田栄一
「Gカップ・フェイント」 伯方雪日
既読は伊坂幸太郎のみ。
だけどこれ、作品同士がゆるく繋がっているので、まとめて読めてよかったな、と思った反面、作家のレベルに差がありすぎて、ちょっときつかった。
「弓投げの崖を見てはいけない」
これは上手い。
わかりやすいトラップでちょっといい気持にさせてくれて、油断させられた。
いくつかの出来事が並行して行われ、交差して、最後はリドルストーリー(結末は読者の判断にゆだねられる)と見せかけて、ちゃんと読めば分かるようにもなっている造り。
ただし、大事な時系列の部分で誤植があり、付箋で正確な時刻が貼ってありました。図書館の本だから。
私はリドルストーリーでよかったと思う。どのみち誰も幸せにならないような気がするから。
「浜田青年ホントスカ」
何回読んでも好き。
そして、単独で読んだときには意味のなかった稲垣さんの行動が、あの事件のことだったと知り、思わずうなる。上手い。
ダブルミーニング。ミスリーディング。匠の技。
「不可能犯罪係自身の事件」
蝦蟇倉市の警察には不可能犯罪係がある。
市長の肝煎りで作られたそうだけど、警察って、県が管轄しているものなんじゃないの?
それとも蝦蟇倉市はアメリカ合衆国に属していて、蝦蟇倉市警ってのがあるの?
そしてミステリって、水鳥のようじゃないとダメだと思うのね。
ものすごく苦労して作り上げたものでも、なんてことない風を装わなければならない。
実はめっちゃ苦労して作り上げました、というのが透けて見えたら興ざめだから。
そういった意味で美しくない作品。
しかもなんとなく後出しじゃんけんのような読後感で、どうにも無理やり感がぬぐえない。
「大黒天」
好きか嫌いかで言うと割と好き。だけど上手くはない。
探偵役の姉・靖美、弟・輝之と、父・陽司、母・奈津は名前がある。叔父はずっと叔父。名前は出てこない。ここにまず引っかかる。
父と母は名前がなくても特定できるから名前の記載はいらないけど(あってもいいけど)、叔父は名前がないと、別人であったという記述トリックが成立するからなあ。なんで敢えて名無しの叔父にしたのだろう。
かと思えば照子おばあちゃん。ここも名前は不要。(あってもいいけど)
結局どうでもいいところに引っかかっていたわけだけど、スムーズに読めるようにもう少し表記に気を遣ってほしいと思った。
そしてとある人物の登場で混乱。
あれ?じゃあこの事件はあの事件より前に起きたってことになるのね?
「Gカップ・フェイント」
一番不可能犯罪でしたな。正解を知っても不可能だと思う。
これはうすうす想像はつくんです。
でも、「あり得ない」って理性が却下するの。そんな事件。
バカミスってことでよござんすね。
格闘技が好きな人はもっと楽しめるんだろうけど、技とか全然分からなかったので、それが残念。
でもって、こんな事件、あり得ませんから。(笑) -
道尾秀介と伊坂さんくらい。
印象に残っているのは。
ただの寄せ集めにしていないみたいな
売りのはずが弱い。
ただの説明になっちゃうと
なんにしろ、面白くない。