蝦蟇倉市事件1 (ミステリ・フロンティア) (ミステリ・フロンティア 50)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488017354

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと連作短編ぽいところもあったけど、最終的には舞台が同じというだけで、話の繋がりはなかった。残念。
    後半2つはわけ分かんなくて読まなかった。
    格闘技は…見る分にはおもしろいけど、文章で読んでもわけ分かんないな。

  • 5名の作家で作り上げた「がまくら市」!
    それぞれの登場人物や場所がリンクして
    おもしろかった。

    昔こんな架空都市の連作もあったけど
    今回は短編がそれぞれ趣向がバラバラで格別によかった。

  • 道尾さんのいけないを読んだあとに連作だという本書を発見して手に取った
    伊坂幸太郎さん大好きなので期待に胸を膨らませ読んだが、伊坂さんのターンは既に読んだことがあり新鮮さはなかった、がやはり久しぶりでも浜田青年は面白かった。ジャイロスコープまた読もうと思う

    全部読み終えて、一番気に入ったのは福田栄一さんの大黒天
    自分が知っている祖父と他者が語る祖父との大きな隔たり違和感、山の上の家を訪ねるときのドキドキ感とても面白かった
    最後に姉と同じ職場のあの人は道尾さんのところの人と同じかなと思いぞわっとしたけど濁点があったりなかったりだから別人なのかな?
    もう少し長い話しも読みたいので、福田さんの他の著書を読んでみたいと思う
    アンソロジーは好きな本だけ読んでる私には出会えない作家さんに出会えるのでとてもよい

    蝦蟇倉市、住みたくはないけどふらりと訪れてみたい街

  • 不可能犯罪が多発する蝦蟇倉市という架空の土地を舞台にした、五人の作家による作品。
    それぞれの作品げ他の作品と関連しているところは面白いくて遊び心満載。
    ただ、なんというか、読了後の満足感は薄いというか。

  • 13:架空の町を舞台にしたアンソロジー。事前にどういった協定(?)があったのか、それぞれの作品が互いに関連している心憎い演出。ただ、どこか少し遠慮ぎみというか、企画としての面白さはあるけど、各作品がめちゃくちゃ面白いかと言えばそうでもなく……。執筆陣のファンなら一読の価値ありかと。

  • 海と山に囲まれた、風光明媚な街、蝦蟇倉。この街ではなぜか年間平均十五件もの不可能犯罪が起こるという。自殺の名所に、怪しげな新興宗教や謎の相談屋。不可能犯罪専門の刑事や、とんでもない市長、そして無価値な置物を要求する脅迫者ー。様々な不可思議に包まれた街・蝦蟇倉へようこそ!今注目の作家たちが、全員で作り上げた架空の街を舞台に描く、超豪華競作アンソロジー第一弾。,"弓投げの崖を見てはいけない


    道尾 秀介


    幼稚園児探偵の人かな?

    たぶん


    仏像の遺影は優しく笑いかけていた



    この言葉にそりゃ騙されるわ!

    確かにナオヤとか「なんで知ったんだ!」とか、


    邦夫がこの世で見た最後のものとなった・・・。



    確かにな!!!

    確かに騙そうという意図はありありとあるけど

    けして正直に書いてあるわけではなくてですね

    あああああ、作者のドヤ顔が目に浮かぶは!


    みたいな作品。


    事故を起こした少年が殺されたあたりから

    あの宗教との関係とか主婦の動揺とか、刑事と昔付き合ってた女が今回の事故の被害者の妻だったり

    そんなバックグラウンドにに騙されて普通にミステリー楽しもうと思ってたら案の定これだ!!


    けど最後の大きな音は誰が起こしたものなのか

    分からなかった

    あれ以上奥さんかわいそうにしたくないんだけど。


    浜田青年ホントスカ


    伊坂幸太郎


    だよ☆



    この人の名前があったから借りたようなもんだよね


    相談屋さんの需要教えてきぼんぬ



    協力いたし〼


    このキーワードが気に入りましたの。

    あとね普通に存在している流れの殺し屋とか

    完璧に伊坂ワールド全開ww


    最近の伊坂さんの話を読んでないので何も言えないんだけど

    どっかで出てきそうだよね

    普通に平凡でぼんやりしてて口癖が「本当っすか」な殺し屋とか



    不可能犯罪係自身の事件



    大山誠一郎


    真知博士

    この人が出てきたの


    あとあと何回かお名前登場します


    真実を知るって意味で真知博士なのかは私の想像ですのでしりません



    みんな不可能犯罪ってところにこだわりすぎて

    人殺すことが当然みたいになってて

    もう目的のために手段選ばすってことわざあるけど

    このひとたち手段の為に目的忘れてるからね!


    スレイヤーズでいうならサーペントのナーガ!!



    まああくまで小説で

    舞台は架空都市なので

    それはそれでいいのかもしれないですが


    一応警察もいるんだし


    ねぇ

    過去の殺人の犯人を捜すために

    新しい殺人を起こすとか


    大黒天

    福田栄一


    まったく価値のない手作りの大黒様がさまざまな手を使って奪われたのは何故なのか



    たぶん、一番驚きなのは晴美が刑事なのが一番の驚きだったんだけど。



    Gカップフェイント

    伯方雪日


    鳴海凪がイケメンすぎて


    これ絶対いい男だろwwwwww


    それしか言えないwww

  • 五人の作家さんの架空の街を舞台にしたアンソロジー?知ってる作家さんも知らない作家さんもわりと楽しく読めた。

  • 架空の都市を舞台にしたミステリ短編集。
    どの作品も読みやすく、なかなか楽しめた。
    道尾秀介「弓投げの崖を見てはいけない」にはしっかり騙された。
    個人的には、大山誠一郎「不可能犯罪係自身の事件」の雰囲気が一番好き。

  • 「弓投げの崖を見てはいけない」 道尾秀介
    「浜田青年ホントスカ」 伊坂幸太郎
    「不可能犯罪係自身の事件」 大山誠一郎
    「大黒天」 福田栄一
    「Gカップ・フェイント」 伯方雪日

    既読は伊坂幸太郎のみ。
    だけどこれ、作品同士がゆるく繋がっているので、まとめて読めてよかったな、と思った反面、作家のレベルに差がありすぎて、ちょっときつかった。

    「弓投げの崖を見てはいけない」
    これは上手い。
    わかりやすいトラップでちょっといい気持にさせてくれて、油断させられた。
    いくつかの出来事が並行して行われ、交差して、最後はリドルストーリー(結末は読者の判断にゆだねられる)と見せかけて、ちゃんと読めば分かるようにもなっている造り。
    ただし、大事な時系列の部分で誤植があり、付箋で正確な時刻が貼ってありました。図書館の本だから。
    私はリドルストーリーでよかったと思う。どのみち誰も幸せにならないような気がするから。

    「浜田青年ホントスカ」
    何回読んでも好き。
    そして、単独で読んだときには意味のなかった稲垣さんの行動が、あの事件のことだったと知り、思わずうなる。上手い。
    ダブルミーニング。ミスリーディング。匠の技。

    「不可能犯罪係自身の事件」
    蝦蟇倉市の警察には不可能犯罪係がある。
    市長の肝煎りで作られたそうだけど、警察って、県が管轄しているものなんじゃないの?
    それとも蝦蟇倉市はアメリカ合衆国に属していて、蝦蟇倉市警ってのがあるの?
    そしてミステリって、水鳥のようじゃないとダメだと思うのね。
    ものすごく苦労して作り上げたものでも、なんてことない風を装わなければならない。
    実はめっちゃ苦労して作り上げました、というのが透けて見えたら興ざめだから。
    そういった意味で美しくない作品。
    しかもなんとなく後出しじゃんけんのような読後感で、どうにも無理やり感がぬぐえない。

    「大黒天」
    好きか嫌いかで言うと割と好き。だけど上手くはない。
    探偵役の姉・靖美、弟・輝之と、父・陽司、母・奈津は名前がある。叔父はずっと叔父。名前は出てこない。ここにまず引っかかる。
    父と母は名前がなくても特定できるから名前の記載はいらないけど(あってもいいけど)、叔父は名前がないと、別人であったという記述トリックが成立するからなあ。なんで敢えて名無しの叔父にしたのだろう。
    かと思えば照子おばあちゃん。ここも名前は不要。(あってもいいけど)
    結局どうでもいいところに引っかかっていたわけだけど、スムーズに読めるようにもう少し表記に気を遣ってほしいと思った。
    そしてとある人物の登場で混乱。
    あれ?じゃあこの事件はあの事件より前に起きたってことになるのね?

    「Gカップ・フェイント」
    一番不可能犯罪でしたな。正解を知っても不可能だと思う。
    これはうすうす想像はつくんです。
    でも、「あり得ない」って理性が却下するの。そんな事件。
    バカミスってことでよござんすね。
    格闘技が好きな人はもっと楽しめるんだろうけど、技とか全然分からなかったので、それが残念。
    でもって、こんな事件、あり得ませんから。(笑)

  • 道尾秀介と伊坂さんくらい。
    印象に残っているのは。
    ただの寄せ集めにしていないみたいな
    売りのはずが弱い。

    ただの説明になっちゃうと
    なんにしろ、面白くない。

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著者プロフィール

1975年生まれ。2004年『背の眼』で「ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』が100万部超えのベストセラーとなる。07年『シャドウ』で「本格ミステリー大賞」、09年『カラスの親指』で「日本推理作家協会賞」、10年『龍神の雨』で「大藪春彦賞」、同年『光媒の花』で「山本周五郎賞」を受賞する。11年『月と蟹』が、史上初の5連続候補を経ての「直木賞」を受賞した。その他著書に、『鬼の跫音』『球体の蛇』『スタフ』『サーモン・キャッチャー the Novel』『満月の泥枕』『風神の手』『N』『カエルの小指』『いけない』『きこえる』等がある。

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