蝦蟇倉市事件1 (ミステリ・フロンティア) (ミステリ・フロンティア 50)
- 東京創元社 (2010年1月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488017354
感想・レビュー・書評
-
五人の作家の競作アンソロジー!!それぞれそれなりに楽し♪
2012.4.28詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
伊坂と道尾以外糞
-
海と山に囲まれた、風光明媚な街、蝦蟇倉。この街ではなぜか年間平均十五件もの不可能犯罪が起こるという。自殺の名所に、怪しげな新興宗教や謎の相談屋。不可能犯罪専門の刑事や、とんでもない市長、そして無価値な置物を要求する脅迫者――。様々な不可思議に包まれた街、蝦蟇倉へようこそ!
今注目の作家たちが、全員で作り上げた架空の街を舞台に描く、超豪華共作アンソロジー第一弾。
------------------------
『弓投げの崖を見てはいけない』道尾秀介
『浜田青年ホントスカ』伊坂幸太郎
『不可能犯罪係自身の事件』大山誠一郎
『大黒天』福田栄一
『Gカップ・フェイント』伯方雪日 -
蝦蟇倉(がまくら)市-海と山に囲まれた風光明媚ながら、なぜか不可能犯罪が多発する街。この架空の町を舞台に、五人の作家が織りなすミステリー。
道尾秀介「弓投げの崖を見てはいけない」
一話目にふさわしい勢いのある作品。一番の王道か。
伊坂幸太郎「浜田青年ホントスカ」
安定感と驚きを合わせもつ。この短さで人物が生きているし引き込まれる。
大山誠一郎「不可能犯罪係自身の事件」
動機がちょっとねぇ。トリックは計算してるけど、大袈裟すぎてムリだろみ・・・たいな。
福田栄一「大黒天」
ほのぼのしていて、読後感は一番爽やか。
伯方雪日「Gカップ・フェイント」
これもトリックは大袈裟だけど無理あり過ぎて笑っちゃう。結構好き。一番不可能。
それぞれの個性が出ていて、少し関連があったりもして面白かった。 -
道尾秀介さんと伊坂幸太郎さんを読みたくて。他には福田栄一さんが気になった。
-
五人のまあまあ若手作家が、架空の街「蝦蟇倉市(鎌倉だな)」という舞台を共有して描くアンソロジー。伊坂の「浜田青年ホントスカ」以外はつまらなかった。浜田青年は、「ホントっすか?」が口ぐせで「俺の人生ホントにスカばっかり」とも思ってる。謎の相談屋と狭いプレハブで一週間を過ごすというだけの話しなのに、いろんな伏線が繋がって、「えー!そんな話しだったのー!」って。最後は「それからどうなったのよ!」ってとこもあることはあるが、「自分が死ぬまで物語が終わることはないのさ…」と悶々とした気持ちをどうにか納得させた 伊坂びいきの私でした。
-
5人の作家が架空の街を舞台に話を作るという少し変わった企画。
みんなそれぞれ面白かったが、一番は伊坂幸太郎。
福田栄一の『大黒天』もおもしろかった。 -
同じ舞台で起こるミステリー。話が意外なところつながってたり、不思議な登場人物など、設定がいいですね。伊坂さんの話が一番好きだなー。他の人のも面白かった。