007/ロシアから愛をこめて (創元推理文庫) (創元推理文庫 M フ 10-4)
- 東京創元社 (2008年11月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488138080
感想・レビュー・書評
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記録。
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「007」シリーズの第5作。
ソ連の諜報機関が、西側の諜報機関に打撃を与えようとして、エースであるジェームズ・ボンドの殺害を企てる。亡命を装った美人刺客を、ボンドに(オリエント急行で)護送させるという筋書きを立てるが・・・という話。
60年前の作品だからなのかどうなのか、今読むとすごい緩いスパイ小説。
前半、なぜボンドを狙うかの説明(ご託)長すぎ。ボンドは簡単に敵を信じ、ピストルまで渡しちゃう。敵、襲う前にわざわざ眠っているボンドを起こす。最後、敵組織のボスにやられ、死にそうになってそのまま終わる(決着ついてない)・・・などなど、どうも小説的なご都合が多いようだ。映画のイメージではもっとドンパチが多いのかと思ったら、それも意外に少ない(「カジノ・ロワイヤル」よりはあるが)し、ボンドガールのその後の運命も宙ぶらりんだし、なんだか「?」が飛び散らかって終わる。
正直面白くなくて、読了まで長くかかった(投げ出さなかったのは、スタンダードなんだから一応最後まで読もうと思ってサ)。 -
訳:井上一夫、解説:戸川安宣、原書名:FROM RUSSIA,WITH LOVE(Fleming,Ian)
計画◆執行 -
From Russia, With Love 1957
井上一夫訳、最後に厚木淳氏の「ノート」がついている。
『ムーンレイカー』や『ダイヤモンドは永遠に』は展開がかなり荒唐無稽だったが、それにくらべると『ロシアから愛をこめて』はしっかりとしたスパイ小説だった。
ボンドの自宅での朝食やトルコでの食事の描写が細かく良い。泊まるホテルなどの描写も細かい。
だが、肝心の物語をもう少し練って欲しかった。 -
ジェイムズ・ボンド第5作。
ド派手な映画とは違い、発端から結末までじっくりと描いており、前半のソ連情報部の長いパートにボンドは登場しない。特に一匹狼の殺し屋には力を入れている。ラストでは、あっさりとやられてしまい、殺し屋の狂気が巧く生かせていないのが残念。
トルコでのジプシーらとの交流、オリエント急行の旅など、印象に残るシーンもあった。
けれども、終わり方が尻切れトンボだ。 -
【ブックテルメニュー】ボンドマティーニ
ご存知、ジェームズボンド愛飲のマティーニ。あらゆるモノにこだわりを持つボンドのマティーニは、”ウォッカを使ってシェイク”するマティーニだった。
ドライ・ジン
ウォッカ
キナリレ
シェイク
ソ連情報部は、このところの失策続きをなんとか挽回しようとしていた。そこで槍玉に挙げられたのが、英国秘密情報部の腕利きスパイ、007ことジェームズ・ボンドだった。陰謀の舞台は、トルコのイスタンブール。ソ連情報部の美女との、豪華なオリエント急行での逃避行。二重三重に仕かけられた罠に、さしものジェームズ・ボンドも次第に搦めとられていく。シリーズ最高峰の傑作。