- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488209056
感想・レビュー・書評
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刑事ヴァランダーシリーズ、第4弾です。
前回、人を殺めてしまってから、
心を病んでしまい、休職しているところから
話は始まります。この辺りを丁寧に描いてくれるところが、この小説の好きなところ。
知り合いの弁護士が殺された事件をきっかけに刑事に復職してからは、キレ味のよい捜査を見せ、ラストはいつものあまり格好良くないアクションシーンがあって解決。
バイパとの関係も気になるし、次回も期待です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スウェーデンの南端イースタ警察署の警部クルト・ヴァランダーシリーズ第4段です。
前回の事件で南アフリカ大統領の暗殺を企てている一味の1人を銃殺したヴァランダーは精神的に不安定になり一年以上も休職していたが警官を辞める事を決心した。
イースタ署に最後の出勤をする朝に新聞で友人弁護士が殺された事を知ると、辞職の決心が霧散した。殺される数日前にトーステンソンは静養中のヴァランダーを訪ね、弁護士の父親が交通事故に見せかけ殺されたと相談されていたからだ。
捜査の進展が捗々しく無い時に、トーステンソンの秘書ドゥネールの自宅庭に地雷が埋められ、ヴァランダーの車は爆破される。更に役所の担当者の不審な自殺や証拠品から伺われる臓器売買の疑い。全ては関連した事件で背後に居るのは誰なのか?
一年半ぶりにイースタ署に復帰したヴァランダーに新たな仲間が加わった。警察学校で優秀な成績を収めたフーグルンドは、正義感、行動力、思考力等優秀な警官としての資質を備えていた。
ヴァランダーの推理力と行動力やチームを纏める能力には関心します。一方でいつも卑屈な態度で接する父親と事件で知り合ったリトアニアのリガに居るバイバへの恋慕と娘リンダへとの冷めた付き合いには、今回は進展が有った様だ。次作には、バイバ・リエパとの進展やフーグルンドの成長に期待をします。 -
前作の事件で心身消耗して警官をやめようという寸前まで行ったクルト・ヴァランダーが友人の弁護士父子の思わぬ殺害事件をきっかけに立ち直って復職する。もともと内省的でうじうじ考え込むタイプなので職を投げ出してしまってもちっとも不思議ではないが、それでは人気シリーズが終わってしまうので無理やり復活させたと(笑)。そのあとはいつも通りの捜査方法で巨悪の正体に迫るというお話。同僚にフーグルンドという優秀な若い女性捜査官が加わったところが多少新展開だが、他のおなじみのメンバーは相変わらず。驚いたのは心の恋人バイバ・リエパとの関係が進展しそうなところか。ねちねちとしつこいアプローチが功を奏したかな。前作の「白い雌ライオン」もそうだけどタイトルがもうちょっと何とかならないものか。中身の魅力が表せていないと思う。
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(後で書きます)
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図書館で。
個人的に思ったのは身近で言うと千葉県警が日本を背負って立つような大企業の創立者に挑むような話なのでどうするのかなあ〜こんなのとやりあえるのかしら?と思っていたのですが。思った以上に悪い人がおしゃべりでびっくり。まあいいですけど。
続きもあるみたいなのでまた借りて読んでみようかなと思います。 -
2月12日読了。図書館。
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友人の弁護士が父の死に腑に落ちないところがあると休職中のヴァランダーを訪ねて来た。
警察を辞める決心したはずのヴァランダーはその友人の死をきっかけに現場に復帰することになる。
シリーズで一番いやーな気分にさせられる話だわ。
ヴァランダーの心情に重きを置いて、犯人の背景が語られていないことが原因だと思う。
地味で面白いんだけど、好きではないな。-
いよいよ新作が9月に出ますね。最近、北欧だけでなく他の国のミステリもどんどん出ていますが、本命ヘニング・マンケルの作品の翻訳ペースをもっと上...いよいよ新作が9月に出ますね。最近、北欧だけでなく他の国のミステリもどんどん出ていますが、本命ヘニング・マンケルの作品の翻訳ペースをもっと上げてほしいです。2012/07/29
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>take9296さん
新作、楽しみですね~。
マンケルをたくさん読みたいのは山々ですが、翻訳者が変わったりするのはどうかな?と思うので、こ...>take9296さん
新作、楽しみですね~。
マンケルをたくさん読みたいのは山々ですが、翻訳者が変わったりするのはどうかな?と思うので、このクオリティを保てる速度でできるだけ早くと贅沢なことを考えてしまいます。
いや、新作が出るだけでも十分なんですが…。2012/07/29
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四作目ともなると、シリーズをリピートしている読者ならではの感覚が芽生えてくる。ヴァランダーの思考パターンや、時折見せる無謀な捜査にも慣れてくるし、サブキャラの特徴から、好きな人物と嫌いな人物に差ができる。
今回の敵は「笑う男」。早い段階で彼に辿り着くのだが確証が持てない。事件の闇はどこまで拡がっているのか──犯人の裏側にある真相を追う展開は緊迫感を含んでおり、非常に読み応えがあった。また、捜査に対する圧力や、組織内部の確執など、「警察ミステリ」を認識させる要素がシリーズ中でも一番多かったのではないかと思う。