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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488501013

感想・レビュー・書評

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  • 違うところでも書いたが、怪奇小説は国産に限りますな。
    訳のせいかもしれないが、読みづらい作品が多く、話がよく見えないものも多かった。

    とりあえずのお気に入りは、「エドマンド・オーム卿」かな。これはちょっといじれば、現代でも通用しそうな話しになりそう。

  • 面白かったのは「猿の手」、怖いのは「炎天」。

  • 別名、海外版・世にも奇妙な物語。読んだのは53版である1988年版。「あそこ」が「あすこ」になっていたり、簡易な漢字もひらがなになっていたりと訳がわかりづらいことこの上ないが、慣れてくればそれなりに読めるようになる。翻訳ものは20年に一度のアップデートが必要であることを教えてくれるだろう。
    さて各話について。

    「幽霊屋敷」
    後日談が本編。

    「エドマンド・オーム卿」
    チャラ男が美人な娘の母親と共通の秘密を共有することになり、役得でお近づきになる。

    「ポインター氏の目録」
    解説にあるように、得体の知れない毛むくじゃらに触れた瞬間のシーンでぞわっとした。

    「猿の手」
    xxxHolicや化物語で登場した猿の手の元ネタ。発想は秀逸だが話自体はもう少し面白くできたように思う。

    「パンの大神」
    本命。ラヴクラフトが影響を受けた作品と聞いて、これ目的でこの本を読んだ。なぜ彼女は自殺したのか、いったい全体何だったのか、よくわからないまま終わる。

    「いも虫」
    あれは夢かうつつか。千匹以上の30cm前後のいも虫とか怖すぎる。

    「秘書奇譚」
    スタイリッシュ秘書。2階から逃げて終了とかクトゥルフ神話TRPGの跳躍卓すか。猶太人=ユダヤ人。最初からユダヤ人と表記してくれたらいいのに! 結局主従は何で争っていたのか。下男はなぜ隠れていたのか。隠れ場所はなぜ「真空」と呼称されていたのか。すべてが謎である。

    「炎天」
    この暑さじゃ、人間の頭だってたいがい変になる(原作より)。

    「緑茶」
    猿である。他人には見えない猿がまとわり付く。果たしてこの猿は何だったのだろう。

    総評。
    全体的に、突出して面白い作品はなかったかなと。

  • 全5巻からなる「怪奇小説」アンソロジーシリーズの第1巻。解説によれば国内で最初の本格的なホラー・アンソロジーだとか。

    初版発売が'69年と、30年以上前ということからもわかるように、収録されている作品は言うなれば「古典」。英米編ということで、ジェイコブズ「猿の手」やマッケン「パンの大神」などの作品が収録されている。少々時代がかってもいる(そこがまたいいのだが)平井呈一氏による訳・解説も含め、じっくりと雰囲気を堪能したい一冊。おすすめは上記2作の他、TVの「世にも奇妙な物語」に出そうな掌編「炎天」。

  • 全5巻の古典怪奇小説のアンソロジー。英米を中心に、仏独露を満遍なく網羅。
    幻想文学への入り口としてもいいんではないでしょうか。

  • 所有しているのは言うまでもなく文庫版の旧版。

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著者プロフィール

1869年、英国ケント州に生まれる。20歳からの10年間をカナダとアメリカで、牧場、金鉱山、新聞社などさまざまな職を経験したのち帰国。1906年に小説家としてデビューし、『ウェンディゴ』(アトリエサード)『心霊博士ジョン・サイレンスの事件簿』(東京創元社)『ケンタウルス』(月刊ペン社)『人間和声』(光文社)など数々のホラー、ファンタジーを発表。1951年歿。

「2018年 『いにしえの魔術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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