- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488739041
作品紹介・あらすじ
創元SF短編賞正賞・優秀賞(佳作)受賞者が勢揃い。〈時間編〉では松崎有理(第一回正賞)、空木春宵(第二回佳作)、高島雄哉(第五回正賞)、門田充宏(第五回正賞)、石川宗生(第七回正賞)、久永実木彦(第八回正賞)、八島游舷(第九回正賞)の七名が競演。正統派のタイムリープものから、古典落語をモチーフにした幽霊譚、VR世界での”引っ越し”騒動まで“東京創元社生まれ”の気鋭・新鋭作家たちが贈るアンソロジー。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
創元SF短編賞の受賞者によるアンソロジー。それぞれに時代も舞台も異なり、違った雰囲気を味わえる。
久永実木彦『ぴぴぴ・ぴっぴぴ』がおもしろかった。手軽に過去を変えられるようになり、理不尽な事故や犯罪を「なかったこと」にする仕事が生まれる。仕事の成果が「なにごともなかった」という状態であることを、人はどう受け止めるのか・・・。
SFっぽくはないと思うけど石川宗生『ABC巡礼』も、いつかこういう現象が起こりそうでおもしろい。 -
2019年10月創元SF文庫。創元SF短編賞受賞作家達の書下ろし。東京創元社文庫創刊60周年記念の2冊同時刊行の内の時間SFアンソロジー編。松崎有理:未来への脱獄、空木春宵:終景累ヶ辻、八島遊戯:時は矢のように、石川宗生:ABC巡礼、久永実木彦:ぴぴぴ・ぴっぴぴ、高島雄設:ゴーストキャンディカテゴリー、門田充宏:Too Short Notice、の7つの短編を収録。松崎さん、八島さん、門田さんが良かった。この3つは、いずれも、余韻が多くあり、じーんときます。
-
とても楽しみだったアンソロジー
なんだけど、苦手な古典風ありとかなんやかやで、乗り切れず断念。期待したんだけどなぁ。少し残念。
敗因は、ふりがなが多すぎる文体かな。新語や造語が多くて、読み進める途中で引っかかってしまうから、リズムに乗れない感じ。
久しぶりのSFだったし、テーマの良かったし、冒頭の松崎作品が良かっただけに残念。 -
どの著者も下手。言葉遊びだけで、トリックも稚拙、科学知識もいい加減。
海外もののアンソロジーの方が100倍まし。 -
松崎有理が圧倒的に上手い。
-
『時は矢のように』『Too Short Notice』が良かった。
-
ときどき難しいなあと唸りながらも読了できて良かった。
「未来への脱獄」「ABC巡礼」「ぴぴぴ・ぴっぴぴ」が好き。
累ヶ淵のネタが被るのは不思議な心地になる。偶然とはいえ興味深くて、これを機にネットであらすじを調べた。