- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784490209068
作品紹介・あらすじ
朝日新聞の慰安婦報道・吉田調書を巡る誤報問題、池上コラム掲載拒否、社長の辞任―。いったい、新聞に何か起こっているのか。新聞にもう未来はないのか?一連の問題の真相と「新聞の役割」について、池上彰さんがとことん語る。
感想・レビュー・書評
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社内で力のある部署がその新聞の論調を決めている。新聞の論調が顕著に表れる論説委員が書く社説。論調を鮮明に表すことで背景となる収入源の広告は経営の面にも大きな影響を与える。池上さんのジャーナリズムへの気概を矜持がうかがえる一冊。真のジャーナリズムとは何なのか、表現の自由とは何なのか、新聞の意義とは。インターネットの普及に伴い新聞と言う紙媒体が危ぶまれる時代だからこそ、ジャーナリズムへの精神とその存在意義が本来何であるかがまさに問われているのかもしれない。
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かなり勉強になります。
新聞各紙の論調は?
CNNとFOXの違いは?
ウォーターゲート事件は、新聞記者がニクソンを退陣に追い込ませた。
などなど、新聞やメディアについて関心が高まり、かつ、批判的な目で情報を受け取る姿勢を保とうという意識を持てる本です。 -
2020/09/20
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ジャーナリストとしての池上さんの姿勢がわかる1冊。
新聞は民主主義を支えるインフラ。
という言葉が印象に残りました。
朝日、毎日、読売、産経など論調の違う新聞が存在する日本の言論の自由のすばらしさ。
一方で、新聞社の垣根を越えて守らねばならない価値について、十分には守られていないことへの懸念。
ジャーナリストが「国益」という言葉を使う違和感。
「池上無双」について池上さん自身がどう考えているか(政治の世界の常識を一般の人向けに説明しているだけで、過大評価されてる)。
おもしろかったです。 -
<b>池上さんの結局は「新聞」擁護論</b>
自分は、普段ネットに触れている人間なら持つであろうマスコミ批判スタンスである(決して過激という訳ではない)。
だから、本書の池上さんのマスコミ擁護姿勢は、ずいぶん違和感を持った。
?新聞の論調を非難するな
誤報だけを批判せよとのことだが、論調と誤報の内容は強く結びついていると解釈せざるを得ないものが多いことは無視できない。
誤報してでも大衆を論調になびかせようという「新聞」が恐ろしいのだが。
?新聞を国益に反すると批判するな。
この「国益」は何も政権メリットではなく、もっと広く国民が受益できるものなのだが(ex.国際社会での評判とか)
「売国奴」も、ネットでポピュラーな用語であって、戦時中の用語とかぶせては使っている意識はないのだが。
なんか、池上さんと言葉狩りをやり合うつもりもないが、どうも用語の用法でズレを感じてしまう。
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貞許礼子 先生の推薦図書です。
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http://mcatalog.lib.muroran-it.ac.jp/webopac/TW00356974 -
自分の中でこれはニュースだ、記事にした方がいいと思えば取材して紙面に取り上げられるような記事を書く。それが記者、ジャーナリストの仕事。
テレビは電波を使っているので中立でなくてはならない。限られた資源dさから。国民の共有財産だから。 -
2015/12/17
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2015年6月刊。新聞と放送では報道のスタンスが違う。◆【引用メモ】同じ報道機関であるテレビやラジオ、これは(新聞とは)事情が違います。(中略)放送メディアは中立の立場を守らなければいけません。それにも理由があります。それは、電波という"限られた資源"を使っているからです。(中略)これは放送法という法律でも「政治的に公平であること」「意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること」などと定められています。(中略)新聞は偏っていいけれど、放送は偏ってはいけない。(p.81)
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池上彰さんらしいわかりやすい解説。新聞を読み始めた中学生、高校生にお勧め。
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2015/11/22
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新聞と電波メディアの違いやジャーナリズムの立脚点に関しては共感できる部分がほとんど。分かりやすい本なので、メディアに接触する人には広く読んでいたただきたい。
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吉田証言について。
記事の書き方の批判はもっとも。
論調の批判はまた別問題。
テレビは公共の周波数を使ってるので
偏ってはいけない。
種々のメディアの登場で
新聞社は偏らざるをえない。
公共性を忘れている。
基本精神は忘れるな。
新聞記者は煙たがられろ。
特定の人にいい顔をして書くな。 -
ニッポンの今の新聞は冴えない、読売はとくに酷いのが分かった
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マスコミ関係者は、必読の本だと思います。
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各々報道の捉え方は違ってよい。
新聞が同じ報道をすると極端な思想がうまれやすいと思うから。 -
インターネットや新聞離れ、発表ジャーナリズムなど、新聞を取り巻く問題がコンパクトに分かりやすく書かれている。新聞の読み方が変わるかもしれません。