世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた: グローバルエリートは見た!投資銀行、コンサル、資産運用会社、プライベート・エクイティ、MBAで学んだ15の仕事の極意、そしてプライベートの真実

  • 東洋経済新報社
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  • / ISBN・EAN: 9784492045176

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りて読んだ。
    軽い内容。頭がいいことと、人として高みにたどり着くことは、なんら関係性はないんだな、と感じた。

  • 世界のトップエリートに共通する7つの特徴
    ①勝つことへの意欲が強く、完璧主義者で細部にまで
     こだわりが強い。
    ②お金に驚くほど細かい
    ③大金持ちでも、身なりは質素
    ④信頼と評判を第一に大切にする
    ⑤若手時代は目の前の仕事に全力投球
    ⑥仲間内で「最強のチーム」をつくる
    ⑦「おやじころがし」がうまい

    p58 どんな素人でも感覚的にわかる「資料のきれいさ」が重要視される

    驚くほど、資料の正確さ、フォーマットの完璧さが求められれ、フォントの大きさひとつ、カラーリングひとつ、ロゴの位置が1ミリずれているかどうかを巡っても大騒ぎする。

    それは、売っているモノが形のないサービスのうえに、その仕事の質が顧客からはwかりにくい業態なので、いちばんわかりやすい、どんな資料とでも感覚的にわかる「資料のきれいさ」が重要視されるから。

    p76 教訓

    賢く強いことよりも、環境の変化に適応することが競争の勝敗を分ける。業界と自社の環境変化を先読みできなければ、乗っていた「タイタニック号」が氷山の一角にぶちあたったとき(あるいはぶつかる前に)、真っ先に逃げ出すことはできない。非常時に小舟で「脱出」するときも、「船長」と仲がいいと悠々自適の「脱出」ができる。

    IQよりもEQで差がつく。

    コンサルの仕事でより必要とされるのは、クライアントに一緒に働きたいと思わせるだけの「人間力」、より正確に言うならば「人好かれ力」だ。

    クライアントへのインタビューがすべての出発点

    コンサルのプロジェクトは、クライアント企業の様々な部門の人にインタビューし、会社への不満や問題点を述べてもらうところから始まる。聞く力が大切。

    仕事の極意⑦

    相手の期待値をうまくコントロールする

    顧客満足に大切なのは、仕事の質や量以上に初期段階で相手の期待値を下げること。

    コンサルファームの売り上げの、じつに9割近くが既存顧客からの継続受注だということ。

    長期的に顧客を満足させつづけ、強固な信頼関係を築き、引き続きリピーターになってもらえないビジネスはたいてい儲からないのだ。

    マーケティングはどの業界でも、新規顧客の獲得にいちばんお金がかかる。一度獲得した顧客にどれだけ「重ね売り」できるかが利益を生み出す肝になる。

    お客さんに満足してもらためには、初期の段階で、相手の期待値を実現可能なレベルより低く抑えることである

    自分が提供できるサービスよりも少し低い場所に相手の期待値をコントロールできてはじめて、相手は「期待以上の仕事をしてくれた」と喜んでくれる。
    開始時点では成果物のイメージが明確でない多くのコンサルプロジェクトの場合、なおさら初期段階で「相手の期待値をコントロールする」ことが重要になる。

    コンサル=医師 の例
    余命いくばくもない患者さんに対して、医師が本当は「あと1年は大丈夫」と思っていても、あえて「余命3ヶ月です」とというこちに似ている。仮に、半年後に患者さんが亡くなったとしても、「余命3ヶ月です」といっておけば、「先生のおかげで3ヶ月が半年に伸びました。。」と感謝してもらえるのと同じ構造。

    教訓
    別れ際が将来を左右することは多い。退社する人とも、自分が退社する古巣とも、円満な関係で別れること。別れ際こそ、信頼関係を強化すること。

    p118 公私の比重がヨーロッパではとくに「私」に寄っており、優秀な人なら会社もそれを尊重する。スペイン人やフランス人は「『人生の優先事項』が『仕事の優先事項』にとってかわらないように気をつけろ」とよく忠告される。

    p126 取引先のブランド価値は、BtoCの商品財市場以上に、BtoBのサービス市場で重要視される

    p141
    「他人が買うか」を気にせずに、自分が選んだ道に長期投資する大切さが必要井。

    p182 報酬制度を巡る学術研究では、「人は個人の利益を最大化する利己的な動物」という前提のもとに話が進むことが多い。個々人や国ごと利益配分の考え方は必ず異なるという前提の下、事前に十分な利害調整が必要である。
    p202 いわゆる世のエリート男性の多くは、驚くほど本質的には母性愛を求めている。いわゆるマザコン

    いい大学をでて、いい会社に入って、いい車に乗って多くの女性が寄ってくるようになると、なおさら「下心むき出しの有償の愛」ではなく、何があっても自分をサポートしてくれる「見返りを求めない絶対愛」を心の中で探し求める。「自分の社会的ステータスではなく、自分自身を愛してくれている」と深く安心させてくれるような女性である。
    多くの人にとって無償の愛といえば母親のそれが一番説得力と信頼性が強い。

    p275 ロンドンビジネススクールのルパート・マーソン教授
    「いまの先進国の教育は職業トレーニングの色彩が強すぎ、人間的な深みが欠如する一因になっている。20代前半まではリベラルアーツの教育課程で哲学や文学を深く学んだほうが自分自身や人間全般への理解も深まり、それがマネジメントの本当の基礎になる」

    メールを送っても帰ってこない人からの名刺はなきに等しい。

    ネットワークでは、自分が相手を知っていることではなく、相手が自分を知っていることが重要。

    p277 英語に「エレベーターピッチ」という言葉がある

     エレベーターで乗り合わせた上司やお客さんに、降りるまでの30秒間で自分をアピールする話をするというもの。

    成功した起業家に会うと、多くの人が「エレベーターピッチ」の一分版、3分版を用意している。

    社交パーティーには、事前に吉野家で特盛、マクドナルドであれば、クォーターパウンダーを食べたうえで食欲を抑えてのぞむことで、話が多くできる。

    一生懸命働くだけではダメで、いい働きぶりを周囲のキーパーソンに知らしめることが大切。『いい働きをすること』よりも『いい働きをしていると思わせること』のほうが出世のために重要なのだ」とは、国や会社によらず、多くのビジネスパーソンがよく口にしていることである。

    p281 出世の基本は「好き」を仕事にすること

    どこの国のエリートたちも「好きなことを仕事にするのが一番」といっている。

    仕事術や交渉術、人脈術、出世術など世にゴマンと書かれているノウハウ本を読み漁るより、この基本中の基本である「好きで、得意なことをやれ」をシンプルに実践するほうが、仕事に「成功」し幸せな人生を送るうえで、よほど効果があることであろう。
    「好きなこと、人生で成し遂げたいことを仕事にする」ことこそが、どんな仕事術や勉強術よりも「成功」に近づく道だとうことを忘れてはいけない。

    社会的名声でキャリアを選ばない
    社会的名声で仕事を選んではいけないし、仕事を選ぶときはプライベートの時間の大切さもお忘れなく。社会的誉の高い仕事はいいことだけれど、自分にとってその仕事が必要で、その仕事もあなたが必要な時だけ、その仕事を選ぶよううに ケタン・ボラ[インド/米系大手金融機関]

    自分の夢と信念に従う
    自分の夢と信念にしたがうこと。というのもあなたはそれから逃げられないし、夢や信念は常にあなたに付きまとうのだから。意志のあるところに道はあるもの
    ショウコ[日本/大手電機メーカー]

    お金でキャリアを選ばない
    お金のためにキャリアを選ぶのではなく、大きな夢をもって。あまたではなくハートに従って、好きなことを追求したらお金はついてくるものだから。あなたを幸せにしない仕事ならば、どれだけ儲かる仕事だろうとそれをえらばない勇気をもって。
    ウェンディ・ビッター[オーストラリア/弁護士]

    キャリアの罠にはまらないで
    キャリアばかりに集中しないこと。キャリアというのは罠なのだから。自分が好きなことにフォーカスして、それをできるだけきちんとやり切ること。
    シルヴィア・トレヴィン[ルーマニア/企業家]

    キャリアの最初の数年は、嫌いなことを理解するのに役立つ
    見つけ出すのに時間はかかるが、好きなことを仕事にして。最初の社会人生活数年は、自分が何が嫌いかを明確に決断するために使えると思えばいい。
    ロビー・ポブロス[カナダ/通信大手]

    プライベートの夢と職業上のビジョンを一致させる
    夢を大きくもって。そうでないと目標に案外早く到達してしまって、目標を見失ったり、それまでの努力を後悔するようになるから。職業上の夢を、プライベートな人生のビジョンと整合させること。それでこそ、現実的に自分の時間やリソースを長期的に全力投入できるのだから。
    ステファニー・ミトラーニ[イタリア・コンサルティング]

  • 環境が違いすぎて参考にならない。
    それでもいくつか参考になる点を拾うと、
    ・ノンバーバルコミュニケーションを極めるべし
    ・早寝、早起き、即リプライ
    そういいながらこれを書いている今の時刻は11時38分。

  • 投資銀行・戦略コンサル・投資運用会社で働くエリートたちの働き方が書かれている本。
    「与太話の鬼にある」「どんな場合にも10分前に着く」「早寝・早起き・即リプライ」「プレゼン資料は数ページにまとめる」「レストラン選びは命がけ」「社内政治のプロになる」等、言うは易く行うは難しの項目が並んでいた。きっとエリートとは、当たり前だけど大事な基本事項をきちんとこなしている人なのだろうと思わされた。

  • 途中から流し読み。内容が軽い。
    あまり読む価値は無い。

  • 「そうだろうな」と普通に思えるようなことが書かれてある。功成り名を遂げたというほどの人が書いてるわけでもないので身近に感じてそれぞれに納得。いわば紹介文なのでそんな感想。

  • トップエリートは負けん気が強い上に完璧主義者で細部にまでこだわりが強い。
    大富豪のくせにマンゴープリンの数が間違っていないかとこだわるかというと、味方にしたら頼もしいと思わせるため。お客さんの投資家に会うときにそんないい生活はしていませんという堅実なイメージをおくるため。そういう機微が分からない2流の人は保守的な人からあきれられている。ジョブズは成功するほど質素な服装を好んだ。金融やコンサルの世界は上に行くほど人間関係がビジネスを決める。よって、おやじころがし上手な人が実に多い。三木谷と堀江の違い。
    投資銀行は案件を獲得し続けなくてはならない。資金調達や企業買収に関する提案書をつくるが、過去3年間の何々では世界一という切り方次第ではトップになる謎のランキング作りをする。この、ランキングはリーグテーブルと呼ばれマーケティング作りに膨大な時間を費やす。大型案件獲得に若手はひたすら資料作りに没頭する。
    トップアナリストの株価予想や売買判断は半分外れる。トップで居られる理由は顧客から海外出張の手配をやってくれるなど雑用の数で決まる。
    また、みんなが気になるニュースをいち早く送ってくれる。中身はどうであれ第一人者の称号を得られる。
    コンサルトは知的な水商売。いかに好きになってもらい指名してもらえるか。「人好かれ」する人でないと長期的には生き残れない。

  • エリート、と言っても金融やコンサルタント関連の仕事に関する方を中心にした話です。自分の仕事に置き換えて、取捨選択すれば役に立つ内容も沢山ありました。
    読みやすく書かれているので、さらっと読めました。

  • ミスのない資料を作る、とか会食のレストランは命がけでする、とか、自分の仕事ぶりが甘いことを突きつけられた気がする。全く接点のない業界なのでとても新鮮で、けれど自分の仕事にも応用できる内容が盛りだくさんだった。

  • 好きな事を仕事にするのが一番なんだなあと改めて実感しました。

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著者プロフィール

ムーギー・キム
京都大学経営管理大学院博士課程にて、日本と韓国を含めた企業の社会的責任(CSR)を研究中。投資家・コンサルタント・実業家。京都府生まれの在日コリアン3世。
慶大総合政策学部卒後、INSEAD(フランス・シンガポール)にてMBA取得。在学中は上海のCEIBSに交換留学。大学卒業後は、欧州系・米国系の金融機関およびコンサルティングファームに勤務し、日本および韓国のプロジェクトに多数参画。香港移住後は、日本および韓国を中心としたアジア一帯でのプライベートエクイティ投資業務に転身。その後シンガポール勤務、INSEAD留学、日本と韓国でのバイアウトファンド参画を経て、シンガポールおよび東京で起業。
ビジネス書作家・コラムニストとしても知られ、主著の『最強の働き方』(東洋経済新報社)、『一流の育て方』(ミセス・パンプキンとの共著、ダイヤモンド社)などは各国で翻訳され、著作の累計部数は国内外で70万部を超える。また、元駐英・駐日全権大使である羅鍾一教授の著書の邦訳などにも携わる。

「2022年 『京都生まれの和風韓国人が40年間、徹底比較したから書けた!そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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