- Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532190798
感想・レビュー・書評
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リスクというか、数学、というか確率についての記載が多い。数学ファンじゃない私には萌えポイントがよくわからない。
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単行本読了、文庫本で再読。
我々がサイコロに賭けるが如く、神は我々を賭けの対象とする。では我々を支配する公理とは?リスクに挑む人類の物語。
リスクの概念はギリシャやローマ時代に生まれたと思っていたが、たかだか200~300年の歴史しかないことに驚かされる。
ベルヌーイがリスク測定の礎を築き、ダーウィンの従兄であるゴールトンが統計学を確立させる。複数の秀才や天才たちが同時多発的に発生し、短期間で飛躍的に発展させるさまはどの分野にも共通するところで面白い。
上巻はリスクという概念を発見するまでの歴史が記されており、大数の法則と正規分布発見までが描かれている。 -
リスクにまつわるエピソードを軸に、リスクの本質に迫る。でも、エピソードが冗長。
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f jul 8,12
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アラビア数字・運命・自由意志・未来は過去によってどの程度決定されるか・不確実性・リスク・確率・期待値・効用理論・統計学・正規分布・カルダーノ・パスカル・フェルマ・グラント・ハレー・ベルヌーイ一族・ベイズ・ガウス・ゴールトン
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6年ぶりくらいに再読
やはり面白い -
リスクの考え方の大事さを痛感した。
数学的思考を身に着けたい。 -
日々の生活に通じるリスクマネジメントの実践的な指南書と思っていたが、
全く違っていた。
人々は、古代からリスクについてどう捉えていったかの歴史書だった。
確率論から入り、数学的なことがたくさん出てくる。
そういったことに興味がある方は、知的好奇心が刺激されると思う。 -
リスク概念についての発生論から啓蒙主義を経て確率・統計によりリスク・マネージメントに対する手法発見などの歴史を詳述しています。対数の法則とか正規分布などはもとより確率論って意外と新しい概念なんですね。原題である「Against the Gods」の通り、やはり神による運命論から呪縛はいかに強大だったかが窺い知れます。
残念なのは上下の区切りが中途半端な点。文庫本化に際して上下巻を頁数的に均一にしようとしたのでしょうが、どうせ上巻の方が売上大きいのだろうし、ちょっとは値段高くしてもいいから、「1700-1900年 限りなき計測」をきっちり上巻に収めて欲しかったです。 -
「偶然」についての様々な局面を、社会が抱える問題とあわせて論じたものでは、P・バーンスタインの『リスク』が最も面白いと申しましょうか、この一冊といった感じでございます。「人類は常にギャンブルに夢中になってきた。ギャンブルこそが与えられた運命から脱する機会を与えてくれる・・・と信じているからだ。」と述べ、株への投資も、トランプ遊びも、ギャンブルも、同じく「見えない未来」への賭けであると論じています。