リスク 上: 神々への反逆

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532190798

感想・レビュー・書評

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  • 良書。読むべし。

  • リスク〜不確実性〜の定量化に挑戦した人類の歩みの記録。
    過去の天才、異才の面々がいかにリスクの解明に挑んできたか。
    数学的素養に乏しい自分にはかなり難解な部分が多く、「なるほど!」とはいかない内容。
    上巻を読み終えて、要点を掴み切れていないというのが実際のところ。
    難しいです。

  • 統計学がどのように生まれてきたのか、歴史上の人物を挙げながら、そのエッセンスを解説する。数式などがわからないところもあるが、目からウロコの名言も。

  • 特に・・・全ての金融機関(証券・銀行・保険・カード・リースetc...)に勤める人に是非とも、お勧めしたい1冊。


    『リスク』とは『選択』である。
    そして、リスクは全ての事象について離れぬもの。


    標準偏差、ゲーム理論、大数の法則、変化率、ランダム・ウォーク理論、統計、分散・・・様々な事象の誕生秘話と共に、歴史的観点から描かれている読み物。


    フェルマーの最終定理、フィボナッチ数列、ベルヌーイ、ケインズ・・・様々な歴史的有名な学者達の思考を垣間見る事が出来て、なぜリスクという概念、思考回路が生まれ得たのか・・・


    読みながらウンウンと頭を使う一方(俺にとっては難解な内容であったので、理解度は低い)、リスクは実は奥深い考え方であり、人類は戦いを挑み続けているのだと悟った。


    次は下巻いきまーす!

  •  金融、保険のみならず、天気予報、工業…。確率という概念は今や我々の生活から全くもって切り離す事が出来ない。そこにはリスクというものが必要不可欠だからだ。
    リスク=不確実性をいかに定量化するか?それを歴史的に見ていく本である。

     上巻は、ギリシャ時代から20世紀に入るまでを取り扱っている。
    なぜ、その時代に確率と言う概念が生じなかったのか?生じた所で、なぜ一般化しなかったのか?実生活になぜ浸透していかなかったのか?各時代のリスクを、発展に寄与した学者がどうやってそうしたのか、を書いている。
    そして、保険や証券の発展がいかに発展していくのか、もさりげなく述べている。

     読んだ感想としては、数学史の(というより、学者にフォーカスした)本といった感じである。20世紀がメインの発展の場だからであろう。なので、この学問が現在の形態にどのように発展していくのか?は下巻がメインになっていくであろう。

  • 最高の出来!!

  • この世で起こりうる事象は予測可能か。この、「事象が起こりうる確からしさ」というものは計測可能だ。が、それは「偶然」の範囲内のことであり、そこに人間の「選択」が加わると話は違ってくる。ということはなんとなくわかる。。

  • 統計を勉強したくなった,体系だって説明してもらうとドラマチックだ

  • ◎「お金は銀行に預けるな」(勝間和代)p.52で紹介。p.189【投資に関する名著×10】でも紹介。
    《〜リスク、リターンのバランス計算から自分の試算をリターンが得られやすいところに上手に配分して豊かになるには。》
    ◎「会社に人生を預けるな」(勝間和代)p.20で紹介
    《リスクコントロールが出来るようになって「近代」が「現代」に変わった。
    ギャンブル・相場・異常気象など、それまで髪のみしか知りえないと考えられてきたものに対して人間がどの様にリスクを軽量し、リスクを能動的にコントロールしようとしてきたのかについて詳細に記述。》 

  • 金融商品に関連して、リスクに興味があったので読んでみました。

    なかなかたいそうな題とダイナミックな表紙絵がなんとも乙です。

    内容は上巻は人間はリスクをどうやって測ろうとしてきたかを解説しています。具体的には神のみぞ知るとおもわれていた勝負の結果や生活習慣と死亡の関係などを数々の数学者たちが確率や統計を駆使して解明しようとしてきた歴史を書いています。

    ある学者は友人のギャンブルのため、ある学者は遺伝の法則性を見つけるためにと、いろんなエピソードを交えながらかかれており、リスクの解明に挑んだ人々がいきいきと描かれており、面白いです。

    アルキメデスやメンデルといった中学校の教科書でお馴染みの方から、理工系の人にも同じみなベルヌーイや、カルダノやフェルマーといった数学系の難しい本でしかお目にかからない人までさまざまです。

    なかでもフェルマーは「フェルマーの最終定理」を発見しときながら「余白が少ないので書き記す場所がない」とのこしたまま死んでしまい、何百年も世の数学者の悩ますなんて・・・そんな粋な死に方をしてみたいもんです。

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