Happy Box

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569802947

感想・レビュー・書評

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  • 14/10/7

    伊坂幸太郎/weather☆4
    小路幸也/幸せな死神☆...
    山本幸久/天使☆4
    真梨幸子/ハッピーエンドの掟☆5
    中山智幸/ふりだしにすすむ☆3

    山本幸久さんは他の作品読んでみたくなった。
    幸せ雰囲気な中、真梨さんを読んだので度肝抜かれてインパクト大。
    伊坂さんは伊坂イズム出てた。

    サラッと読めるので手軽に。

  • 名前の幸せという字が入る5人の作家さんによる幸せをテーマにしたアンソロジーである。
    伊坂幸太郎さん以外は初読だったが、どの話もハズレがなくて良かった。
    幸せというのは、目に見えないものであり、人によって価値観が違うものであり、形にするのが難しい話であるが、それをうまく文章に表現されているのが良かったのである。
    改めて色々な幸せの形があると感じさせた。
    ハッピーエンド系から、ちょっと意表を突かれるものまで、バラエティーに富んでいる。幸せの裏には、不幸せもあり、そこには、妬みなども入り混じって存在しているんだと思う。
    小路幸也さんの幸せな死神は、伊坂さんのある作品を意識しているのかなと感じる作品だったと思う。死神は何も感情を表に出さないのだと思っていたが、心の中には感情を持っているんだと、それを引き出すのがうまいなと。
    Weatherと、ふりだしにすすむという話が好き!である。

  • 名前に「幸」の字を含む作家たちによる「幸せ」をテーマにしたアンソロジー。ほっこりする「幸せ」もあれば意表をつく「幸せ」もあり、どれもハズレなしでした。イヤミスは苦手なので真梨さんは初めて読む作家さんでしたが、これぐらいの内容だったら大丈夫でした。むしろ面白かったです。

  • 幸せ五連発!と言いたいところなんだけど、〆の最後の物語は他の本で読んだことあるので、そこだけが残念でした。
    あと、違う人の話に続くと、気持ちがついていくのに時間がかかるかな?

  • ばあちゃん掏摸師が良かった。悲しいかな世相を反映しているなぁと。

  • 名前に『幸』がある作者の“幸せ”をテーマに書いた短編集。
    どれもライトで電車で読むのに最適。

    初めて読む作家さんもいましたが、ハズレナシでした

  • 名前に「幸」のつく、5人の作家による短編集
    20140405

  • 井坂さんの「Weather」には泣かされました。涙で完全に文章が読めない程度になるほどこの手の話には弱い…ミステリー的要素がありつつもそれを感動系に持っていくところが井坂さんの素晴らしいところですね。
    井坂さん以外は初読なのですが、次に好きだった話が真梨幸子さんの「ハッピーエンドの掟」。主人公が描いた絵本のような結末。幸せは人によってカタチが違うものなのに、「幸せとはこういうものだ」という周りの固定概念や、「悪い奴は報いを受けるべき」という、本人の事情を無視した勝手なイメージに振り回され、何も悪いことはしてない無力な主人公は幸せをどんどん引きはがされてしまう。隣の子が主人公に恨みをもつのは仕方ないにしても、先生が胸糞悪く感じた。「幸せ」のテンプレートに当てはめることで、安心してるんじゃないか。本当に主人公の事を心配してるのかも知れないが、子供視点で考えるとやはり、学校の先生が生徒一人一人を理解するなんて無理だろうなって思った。
    中山さんの「ふりだしにすすむ」では「魂は可逆的」の説明に、ねーよwwwと思ってしまった辺りおそらく私にSFは向いてないと思うのですが、仮に可逆的であるにしても、りりこの言うように、同じ魂が同じ時間軸に同時に存在することってありえないと思うんですよ。って、魂の話をしたところで着地点は無いのですが。そして、石樺の正体がラストで明かされるワケですが、だったら、初めて会ったときに話したりりこしか知らないであろうエピソードを何故知っていた?って疑問に思いました。昔のブログがあるにしても、そんなことまで書いてあったんですかね?無いとは言い切れずとも、考えにくい。あと、りりこが石樺宅に来ることで来世の証明になる、これがよくわかりませんでした。輪廻転生しても二人が結ばれた事を証明できた、それによって、来世もきっと結ばれる事が予想されるだろうって事でしょうか。その保障は無いと思います。夢が無くてスミマセン!
    小路さんの「幸せな死神」は、死神の出てくる物語をこれまでに結構読んできたこともあって、あまり好きになれませんでした。この本のためにテーマに沿って書かれたような話だなあと思ってしまった。説得力に欠けるかな。けど、この作家さんの他の作品も読んでみたいなあと思いました。

  • 名前に「幸」がつく作家によるアンソロジー。自ら手に取らないであろう作家さんの作品にふれられるからアンソロジーは結構好き。伊坂さんはもちろ良かったし、女掏り師の話、イシカバカバの話も素敵だった。

  • 名前に「幸」という字が入った作家が描く、様々な形の幸せの物語。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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