牛乳アンタッチャブル

著者 : 戸梶圭太

• 双葉社 (2002年2月1日発売)

感想・レビュー・書評

[Ｑさんの感想 · 2008年10月23日]

食中毒事件を起こした牛乳会社内での大戦争物語。前半はノリもテンポも良くて最高におもしろい！でも後半は作者が飽きたのか壊れたのか、一転してハチャメチャなストーリーに…。なんでも詰め込めばいいってもんじゃない！キャラ崩壊ひどすぎる。完全に闇鍋状態。前半の感じを維持して終わらせて欲しかったなぁ。そして挿絵と文中の太字強調はいらない。

[blue_travelerさんの感想 · 2008年9月3日]

雲印乳業って・・・いまにも●印乳業ですね。丁度あの事件の頃の設定なんだろう。小説の世界とは云え、ドキュメンタリーなのか？と彷彿とさせられながら字面を追いました。　小説雲印乳業！は、すかっとさわやかに、豪快に起死回生の道を。おもしろかったわぁ。

[ジョヤじいさんの感想 · 2008年8月25日]

漫画並みです?

[みーしぇんさんの感想 · 2008年4月19日]

お下劣過ぎて好きｗｗｗ

[しろみさんの感想 · 2008年3月22日]

風刺パロディどんとこい！ちょっとだけさわやか風味。

[ldnbさんの感想 · 2008年2月3日]

このくされぎゅうにゅうがああああ

[メジさんの感想 · 2007年7月29日]

雲印乳業とは、当然実際にあったＹ印乳業のパクリであり、食中毒事件などもこれになぞらえて展開していく。

無責任な幹部や社長たちが消費者そこのけの醜態をさらし、リストラをするためのプロジェクトが組織され、従業員も責任のなすりあいだ・・。



もちろん実際のＹ印乳業の社員たちの描いているわけではない。

しかし、会社の緊急時にはその中にいる人たちのエゴが丸出しになり・・

それぞれの人間性も垣間見ることができるのかもしれない。



いつも思うのだが、消費者の口に入る商品を製造する会社って大変だと思う・・。

企業の危機管理を担当している人たちは、お堅いマニュアルを作るより先に、

反面教師の意味で、この小説を一度読んでみたほうがいいかもしれない。

[a16さんの感想 · 2007年7月11日]

なんか途中からめんどくさくなってないか？って感じの尻つぼみな展開にちょっとがっかり。

[sweetcakeさんの感想 · 2007年5月9日]

食中毒「寝てんじゃねえよ。経営陣」抱腹絶叫のサラリーマンバトル!戸梶圭太がブッ放す怒涛のエスカレーションノベル!牛乳会社を突然襲った、大地震!無能な経営陣を倒すため、社員たちは、決起する。

[井上濯さんの感想 · 2007年3月9日]

【2006.11.21.Tue】
雲印乳業の低脂肪乳で食中毒発生。被害が拡大していく中、無能な経営陣たちはろくな対応もせず保身に躍起になるばかり。そんな中、社員たちが特別調査班を結成し、今回の責任者たちに次々に粛清をかけてゆく。まず、雪印とかけた雲印。そこから、この作品の痛快度が見えてくる。ユニークな筆致で堂々と斬りさばく筆者に脱帽。正義と権力はいつの時代もぶつかり合う。そんな不変的なテーマをこうもおかしく表現できるとは!!ダメな男ぶりも悪い男ぶりも、馬鹿な男ぶりも熱い男ぶりも、全てが究極の形で描かれている。わかりやすさゆえの爆笑、ノンストップが読者を襲う。戸梶圭太はこの作品の合間に入る写真の撮影なども手がけている。彼の中にあるこの無茶苦茶なストーリーの実像が鮮やかに読者へと届けられているのだろう。

著者プロフィール

1968年東京生まれ。学習院大学文学部卒。98年『闇の楽園』で第3回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。作家活動と並行して『Ｊの利用法』ほか自主製作映画４本を監督。イラスト、写真、クレイアートにも才能を発揮する。

「2013年 『劣化刑事』 で使われていた紹介文から引用しています。」