ケモノの城

著者 :
  • 双葉社
3.22
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本棚登録 : 1761
感想 : 281
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575238587

感想・レビュー・書評

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  • グロい。実際に起きた監禁殺人事件を元にした話らしいが、とにかくグロい。
    少し前に同じ事件を元にした櫛木理宇さんの『侵蝕』(改題前『寄居虫女』)を読んだ。こちらは不眠と恫喝、暴力で精神的に追い詰めていったけれど、本作は肉体的な苦痛を与える描写が多い。特に死体損壊シーンが生々しくて、グロいのには耐性のあるほうだけど、しばらく骨付き肉を遠慮したいと思うぐらいにはキツかった。
    そういう意味では、読む人を選ぶ作品かも知れない。

    物語は保護された女性から話を聞くベテラン刑事、捜査にあたる若い刑事、同棲中のある若いカップルの日常と3つの視点で進んでいく。
    保護された女性が語る事件の異様さに圧倒されるけれど、主犯と見られる“梅木ヨシオ”とは誰なのか、どこにいるのか、一応ミステリーとしての要素もある。
    一見事件とは関係なさそうなカップルと事件との関係が明らかになるにつれ、その要素は増してくる。
    ただ、ラストはちょっとすっきりしない。けれど、ホラー的な含みを持たせたと言えなくもない。そうなると「ヨシオは感染する」という一文がジワジワと浸透してきて怖さが倍増する。

  • 面白くて一気読み。

  • 読んでて、すっきりはしなかったけど、
    気になってドンドン読みたくなる本だったよ。

    表現はグロかった。
    読めなくはないけど、グロい。
    後から知ったけど、実際の事件をもとに
    作られた話だったんだね…。
    それを知ると、グロさが増したよー。

    本の表紙が最初は気にならなかったけど、
    読み終わったときに、
    「これって、浴室の壁のタイル…?」って思ったら
    怖かったよ。

  • ヨシオが気持ち悪い。
    事件解決しても、爽快感はなし。

  • 普通の人もケモノになるということがテーマなのかなぁ。
    読了感はかなり悪いです。

  • みなさん記載されてましたが、グロいです。。。
    こんな人間が実在してるのかと思うと、本当に気持ち悪いです。まさにケモノ。

  • 2.4
    いや〜、グロいですね。
    グロいとは聞いていたけど、こういう感じだったとは、ちょっと予想とは違ってました。
    内容云々というより、この気持ち悪さが耐えられるかどうか、という話かもしれません。
    オチも微妙です、残念。

  • 一気に読んだ。
    点と点が線になって、どんどん繋がっていくのが面白い。読む前からグロい表現があると心構えがあった方が読みやすいと思う。

  • 散らばっていたいくつものピースが、目の前でカツカツと音をたて、次々とはまっていくというフレーズがよく合う。
    最後まで謎は残るが、全てキレイに真相が判明しない点がよりリアルであると感じた。
    ただ、バイオレンス度が際立つ表現も多く、個人的にはもう少し抑えてある方が読みやすいとは思った。

  • 北九州の連続監禁事件を元にした作品。

    消された一家を積読にしていて、こちらを読み始めたら先が気になって、どんどん読み進めてしまった。

    結局…中本三郎が梅木ヨシオだったのか。
    最後の殺人は、どちらがやったのか。
    曖昧なままで何もかも終わっていった…。

    これを機に消された一家を読もうと思う。

    実際の事件では、弘夢くんくらいの歳の子も殺人に協力させられていたし、もっと救いのない話なんだろうな…。

    はぁ…。
    憂鬱になるな。
    こんな事件、もう二度と起きてほしくない。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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