赤い刻印

著者 :
  • 双葉社
3.16
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本棚登録 : 346
感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575239638

感想・レビュー・書評

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  • 親族や病気に疲れた女性たちのミステリアスな短編集。

    「赤い刻印」
    「秘薬」
    「サンクスレター」
    「手に手を」
    の4編収録。
    「傍聞き」の羽角刑事母娘の続編収録ということもあり、期待して読みました。
    菜月ちゃん、大きくなったね。
    素直に成長していて、また続編が出るとうれしいです。
    全編に暗いムードやイヤミスの雰囲気が漂っていますが、そこは長岡さんです。
    ミステリーとしてはいまいちですが、人情落ちでほろっとさせてくれます。
    ただ、シチュエーションとかがあり得ないっぽいのと落ちの切れがサクッとしていないので読み取るのが面倒でした。

  • やるせないミステリ短編集。
    生きている中で自分が直面するかもしれないけどしないかもしれない、あまり「日常」とは言えない問題たち。謎が解かれていくなかでのひっかかりがどれもやるせない。
    読みながら主人公たちに対して、単純に批判的な目を向けた自分の浅はかさに毎回、「やられたね」と息をつく。
    読んだ後、もれるため息が安堵の色をしている。

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著者プロフィール

1969年山形県生まれ。筑波大学第一学群社会学類卒業。2003年「真夏の車」で小説推理新人賞を受賞し、05年『陽だまりの偽り』でデビュー。08年「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。13年刊行の『教場』は「週刊文春ミステリーベスト10」の1位、「本屋大賞」6位などベストセラーとなった。他の著書に『線の波紋』『波形の声』『群青のタンデム』がある。

「2022年 『殺人者の白い檻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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