夜明けの図書館(2) (ジュールコミックス)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 767
感想 : 86
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (151ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575335149

感想・レビュー・書評

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  • 新米司書ひなこ、2年目。
    「ごちそうは森の中」の奔放な姉の気遣い、中高一貫の進学校料理部の彼ら、小唄の彼女、恩師、一筋縄ではいかないのだけれど、どれもいい話だった。家族愛はすれ違ってしまうけどお互い想い合っていたことが分かった。友だちのあり方は進学校の彼、元芸妓のおばあちゃん、東京からの転校生と立場は違えど、レファレンスを通してそれぞれに相手のことを考えるいいきっかけになったよう。

  • 2年目になった図書司書の葵さん。
    親身なレファレンス素敵だな。
    葵さんの考察が相手の心を安心させる。
    感動を人に伝えて、共感してもらって、その先の世界が広がる感覚…すごく幸せだよね。

  • 本を通じて
    廃部になりかけて仲違いしていた男の子達の悩みも
    芸姑時代からのライバルだったお友達がボケてしまって、施設に入る前に知りたかった思い出の唄の正体も
    転入したてでなかなかクラスに馴染めない女の子の悩みも
    全部解決!
    司書になりたくなる漫画!

  • 葵ひなこ図書館司書二年目。
    絵がとっても綺麗と思っていたけど
    本当にすごい時間をかけて発表しているんですね。
    2年4か月で8話。

    四つともとても良いお話でした。
    「ありがとうのおと」が好き。

    ところで「学校行けない子は図書館に行ってみて」
    みたいなこと聞いたことがある気がするんだけど
    その後どうなったかな?

    〈……ムダって……そうかな

    ちょっと気になった本を手にするだけでも
    何かに気づいたり考え方が広がる事もあるし

    それって
    ムダじゃなくて機会(チャンス)だよ〉

  • 1巻にまとめて感想記載 very good!

  • 埜納タオ著『夜明けの図書館2』(双葉社)
    2013.5.16第1刷発行

    2021.12.23読了
     2年目新米司書・葵ひなこがレファレンスサービスで奮闘するお話。

     2010年に雑誌『JOURすてきな主婦たち』(双葉社)で連載が始まり、2021年にコミック7巻で完結。

     2021年に「Library of the Year 2021」ライブラリアンシップ賞を受賞。
    「Library of the Year」は、“良い図書館を良いと言う”を合言葉にかかげ、これからの図書館のあり方を示唆するような先進的な活動を行っている機関に対して、NPO法人「知的資源イニシアティブ」が授与する賞のこと。漫画のための賞ではない。このうち、ライブラリアンシップ賞は、長期的な図書館活動を行ってきた機関に対して贈られる賞で、マンガに授与されるのは異例である。この受賞がきっかけで品切れだった既刊本の増版が行われた。

    第5話 ありがとうの音
     昔読んだ絵本の内容から特定の一冊を探しだす話。この手のレファレンスサービスはかなり難しい。図書館員の知識やOPACの検索能力の良し悪しで決まってしまう。しかし、子どもの頃に読んだ絵本の記憶は大人になっても残っているものだ。私も一冊だけ題名の思い出せない絵本の記憶がある。絵本は子どもにダイレクトに影響を与えるのはまさにその通り。児童図書館員が求められる所以である。
    第6話 男子の自立
     廃部寸前の料理部の男子3人が、部の存続をかけて文化祭の出し物を調べる話。第6話ではヤングアダルトサービスを取り扱っている。近年、読みたい本をインターネット予約して、館内を見回らずそのまま帰ってしまう利用者層が多くなっている。それだけに魅せるコーナーづくりが課題となっている。第6話は、ひなこのコーナーづくりがブラウジングにつながり、結果的に最適な資料を見つけ出す構成になっている。
    第7話 〽こおろぎや
     歌モノに関するレファレンスサービス。歌詞から該当する一曲を探し出す。第7話では、国立国会図書館の歴史的音源サービスが紹介されていて、胸アツだった。歴史的音源サービスは、2011年5月から提供されるようになったサービスで、SP盤などの音源をデジタル化して一般公開している。著作権法の関係で公立図書館でしか視聴できないものも多い。著者の丁寧な取材がよく分かる話だった。物語もいい。
    第8話 笑顔のバトン
     小学生5年生からの樹木の種子に関する質問。現物の種子と図鑑を突き合わせて調べる。花に関する調べものならインターネットでも簡単に調べられるが、樹木の種子となってくるとインターネットは役不足である。そこで図書館の出番となる。図書館は樹木関係の図鑑も取り揃えているので簡単に調べられる。第8話は、児童サービスを取り扱っており、読書の楽しさ、調べ学習の楽しさがよく伝わる構成となっている。それが友達づくりのきっかけになっている所もいい。

  • 装丁/熊谷千春

  • 私も司書になったらこんなレファレンスができるような人になりたい、、
    断片的なものから見つけ出すのって難しいけどやり遂げた時の達成感はすごいだろうな。

  • 2021.06.05.ピッコマにて読了

    図書館のレファレンス使ってみたいけど、
    やっぱり忙しそうでなかなかハードル高いな。
    特にこの緊急事態宣言の間は
    図書館に留まることができないようになってるしね。

    透子先生のお話を読んで、
    リファレンスのような、
    図書館での調べることは教えてもらわなかったけど、
    小学校の時、本の面白さを教えてくださった松岡先生を思い出しました。
    感謝だな。

  • ちょっとだけ成長した新米司書の葵さん。

    今回のレファレンスも
    実際には受けたくないけど他人事だと楽しそう(笑)

    絵本のレファは記憶が断片的なことが多いから
    本当に大変っすよね…。
    自分で自分の記憶の児童書探したときも
    思い違いだった部分があったし。

    粋な姐さんの小唄のレファレンスも難しそう。
    「こんなの」って歌う人…マジでいます。
    さがしものをする裏にはドラマがあって
    見つかってよかった…(T〜T)

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著者プロフィール

漫画家・イラストレーター。
講談社mimi&kiss 新人漫画賞入選でデビュー後、漫画、イラストなどで幅広く活躍中。
著書に、『華物語』『百花日和』『夜明けの図書館』ほか。

「2021年 『学校図書館 ここはいつでもぼくの場所』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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