リセット(新装版) (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575523454

感想・レビュー・書評

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  • 近頃、読書が進まずにいたけれど、久々に一気に読めた。40代後半の女性3人が高校生の頃にタイムスリップする。高校生の彼女達だったが心は40代のまま人生をやり直しするのだけれど、思った様ではなかった。タイムスリップした場所は、まだその時代には無い事を知り出来る日を待ち3人はリセットする。終わり方で、トーンダウンしてしまうかなと思ったけれど最後まで面白かった。

  • 垣谷美雨さんの本は どれも一気に読んでしまいますね。
    女3人の生き方

    それぞれに現実味があります。

    みんな やり直したいと思っている。

    私は 40代で 自分はこう生きたい こう思ってる だから これは嫌だ!

    これを亭主や亭主の親 親戚に言う力は なかなかなかったですね。

    今 もっと年を取って 60代になり 今なら言える

    というのは あります。

    この40代の主人公たちの 母親の世代も 頑張って人生を変えている。

    この主人公たち 一度 18歳に戻って 違う人生を歩んでみるけど

    それをリセットして元に戻す。

    リセットはしたけど 前とおなじにはならないぞ!

    という明るい 力強い 頑張った話しです。

    女三人 奮闘記

    いい終わり方でした。

  • 高校時代の同級生とデパートで偶然に会った。
    暫くぶりの再会に近くのお店に入り、そこで現在の生活の愚痴をこぼした事で知子、薫、晴美の3人は高校時代にタイムスリップする。
    これまでの人生の記憶があるのは有難いことだ。
    失敗を繰り返さないようにして新しい人生を切り開きたい。
    結婚していた知子は一人で生きることを選び、独身でキャリアウーマンとして働いていた薫は結婚する。
    高校時代に妊娠の経験があった晴美はその経験から逃れ、医者の男と結婚する。

    けれども思ったようにはいかない。
    多分、何度やり直しても満足する人生なんて無いのだ。

  • 面白くて、小説の中の世界に引き込まれた
    著者の伝えたいところも良く分かり、考えさせられる面もあり、凄く良い小説だと思った

  • 目の前に人生のリセットボタンが現れたとしたら、私はそれを押すのだろうか。

    今の私は31歳。
    もう31歳なのか、まだ31歳なのか。
    それは人によって捉え方が違うのだろうけれど、とりあえず私は31年という年月を過ごしてきた。
    『あの時ああしていれば…』と思うことがないわけではないけれど、今の自分の人生にそれなりに満足している気がする。

    3人の人生を見て、本当に人生を変えたいと思うならまずは自分で行動するべきだなと思った。もう何歳だからとか、女性だからとか、そんなことで逃げ道を作らずに果敢に挑んだからこそ、あの結末なんだろう。

    ただただ高校生からやり直してハッピーエンド、という話じゃなくてよかった。

  • 47歳の3人の女性が高校時代にタイムスリップして、人生をやり直しながら自分の人生について考え直す話。
    何歳からでも心構えさえあればやり直せるし、自分の人生を生きて行くことができると伝えてくれる心強いメッセージを受け取りました。

    進学クラスの女子は、ほんま根本的なとこが抜けとるからあかん。と、突っ込んでくれる晴美さんが面白かった。

  • 著者の2作目とのこと。
    最近の「結婚相手は抽選で」等ほどの面白さはまだないように感じたが、社会問題を提起しつつ小説としての面白さもある、ベースは同じだった。

    人生をやり直すことで多くに気づく主人公たち。
    やり直しは実際には叶わないけれど、やり直したつもりで人生を振り返り、今を変えることはきっとできる。

  • 06月-08。3.5点。
    高校の同級生女性3人、40代後半になるが、人生に後悔が多い。偶然の再会からお店に行くと、タイムスリップできることに。高校生からやり直す三人。。。

    面白かった。お互い羨ましいポイントが違うが、やり直しても問題が。読みやすく、一気読みした。

  • 読者に希望を持たせるという意味では良かったんだろうけどちょっと最後は上手く行き過ぎじゃない?とは思ったな。それでも面白かったけど

    結局未来が変わったとしてもその変わった未来でまた新たな問題が出てくるから人生に正解なんてないなと

    前向きに生きていきたい

  • 人生をやり直したい。誰もが思うことが描かれている。

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著者プロフィール

1959(昭和34)年、兵庫県生れ。明治大学文学部卒。2005(平成17)年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『後悔病棟』『嫁をやめる日』『女たちの避難所』『四十歳、未婚出産』などがある。

「2023年 『うちの父が運転をやめません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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