- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575523454
感想・レビュー・書評
-
3人の主人公と同世代なので物語の中に入っていきやすくて、あっという間に読み終えてしまいました。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
女性が社会に出て働く大変さ、専業主婦の大変さが描かれている。男性社会の中でリセットしてやり直しても、自分が考えていた生活は夢物語で、結局は自分の元の人生に責任を持って生きていくことの大切さに気づいていく。
-
自分の思いを代弁してくれているような共感小説。
私の人生、果たしてこれで良かったのか、もっと違う生き方があったんじゃないかとふと考える。
作中に登場する三人の女性の様に私も高3のあの日に戻ってみたいと何度も考えた。
でも待てよ。
そうすると将来会えるはずの息子に会えなくなってしまう。
その1点だけで戻る事を躊躇う。
ない物ねだりをする様に手に入れる事が出来なかった物事を数えるより、両親や息子からの愛情など与えられた物の大切さに気付かされる。
リセットしてもきっと不満は出て来るはず。
腰を据えて人生やっていくしかないのだ。 -
Audible より
-
3人の女性の今までの人生を知り、過去に戻りやり直したが上手くいかない人生。
過去に戻ることで色んなことに気付かされ、元の人生に戻り自分の力で最悪と思っていた人生を好転させる
とても面白く、人生において自分次第で変えれると思わせてくれるとても良い本でした -
「あの時に戻れたら…」そう思ったことがある人は多いはず。その思いが本当に実現して、しかもちゃーんと十数年過ごしちゃうのが驚きです。
結局は何を選んでも後悔はどこかで現れてしまうんだと思います。結婚した人生、独身の人生、仕事を辞めた人生、仕事に生きた人生、子どもを産んだ人生、色々な選択肢がある中で、自分が今いる道、選んだ道の良さにいかに気付けるか。うまくいかない時に、矛先を他人に向けるのか自分に向けるのか、どうにか踏ん張って頑張るのか諦めるのか。選択肢の連続で頭がおかしくなりそうになるかもしれないけど、きっと自分が選んだ道は自分にとってベストな道なはず。そう思って、後ろや隣を見ずに、前を見て進んでいきたい。
女の人生、振り幅が広すぎるよなー。 -
もし、もう一度あの頃に戻ることができたら・・
女性なら誰しも一度は思った(思っている)であろう願望をこの小説は疑似体験させてくれる。
47歳の知子、薫、晴美の3人が30年前(高3)に
タイムスリップして違う人生を生き直す。そして
その先には・・
スピード感溢れるストーリー展開に手が止まらず
一気読みでした。
垣谷さんの小説は身近な社会問題を取り上げながら
決して重くならない。
「あなた一人じゃないから一緒に頑張ろうよ!」
ポンと肩を押してもらって元気になれる。
知子がリセットを決める時に言った言葉
「母親にとって、娘は代理走者だった。母親自身が
実現できなかった夢を娘に託したのだから!
・・でももう逃げるのはやめた。あの時点から逃げないでもう一度自分の人生を切り拓いてみたい」
が、ずしりと心に響いた。
この本が出版されたら、人生にもう思い残すことはないと思った。やっと文章にすることができた。
(著者インタビュー)
これからも読み続けたい作家さんだ。