- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575525625
感想・レビュー・書評
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'22年9月4日、Amazon audibleで、聴き終えました。柿谷美雨さん、2作目。
考えさせられました。そして、以前の悪夢のような日々を、思い出しました。
以前、家族の引っ越しを手伝った時に、今作の主人公と同じ事を考えました。「何故、物を集める?」「何故、不要物を捨てない?」と。やってもやっても目処が立たない引っ越しに、ノイローゼになりそうでした。
そして、考えました。「この全て(の物)が、この人そのもの、なんだな…」と。これが、この人の今迄の、人生。良いか悪いか、それはわかりませんが…最後は受け入れました。
あるがままに、相手を受け入れる…そこに、無上の幸せがある、そんなふうに、思えました。
本作を聴いて、その想いを、改めて強くしました。とても、良かったです。感謝。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
世の中にありがちそうな話題。死んでしまった姑の遺品整理をしに行くおばさんの話。そこから紐解かれるおばさんとの友人関係、実母との関係。子供が巣立つと私もこんなふうになるのかな、と思ったり。おばさんが思っていたのとはべつの姑の姿とか人にはいろんな立場と、見方があるんだなと思った本。
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私の姑も突然亡くなったため、片付けは大変でした。母は少しは片付けているようですが、日々生活している訳で物をすっかり無くしてしまうのは無理。近い将来、その日が来たら母を思いながら片付けするのだろうと想像しながら読み進めました。
私はシンプルライフを心情に生きていますが、残された者の心情を思うとなかなか難しいなと感じさせる本でした。 -
なかなかに面白い。
今まで読んだことのない感じの作品だった。
姑の遺品整理から見えてくる、家族の風景。
姑自身のこともそうだし、姑と関わってきた人たちのことも知る。
その人たちから見た姑の姿だったりも見えてきて。
遺品整理かぁ…。いつかは来るんだよなと。
捨てたくないけど、いつまでもとっておくわけにもいかないし。どうなるんだろう。
逆にしてもらう立場にもなるだろうし。
それまでには、この大量の本を何とかしないとな。
売りたくないんだよなぁ〜。でも、残しておいても迷惑だろうし、何の感慨もなくぽいっと捨てられたり売られたりしたらそれはそれで悲しいし。
遺言で、寄付して下さいって残しておこうかな。
と、いつかは考えないといけない事に気付けた作品でした。
垣谷さんの作品、他のものも読んでみたいと思いました。 -
遺品整理がテーマの話で近年問題になりつつある実家整理とも繋がる話だった。姑と実母の対比もあり同世代としては現実の話とも思える内容だった。性格はそれぞれでどちらがいい、悪いとは一概には言えることではない。それは分かっていても自分がどちらにより近い性格であるかによって感情は動くと思う。望登子さんは実母に近い性格でありながら、次第に明らかになっていく姑のことを嫌いではなく理解できるようになっている。我が身にも近い将来にあるであろう遺品整理はどうなることか。。。
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身近であり、深刻な問題を取り上げているのですが、軽いタッチで書かれていて読みやすかったです。
勉強にもなりました。
死がすべてを終わらせるのではないと、改めて思いました。
寧ろ、遺品整理の中で、隠していたもの、気づかれなかったもの、知らなかったことが暴かれて、死後に人間像が浮き彫りになるのかもしれません。
いつ死んでも大丈夫なように、しっかり生きていきたいものです。 -
幸いなことにまだ遺品整理という体験をしたことがありませんが、この本を読んでいて疑似体験をしたとともに故人の性格や思いなどを感じることができました。
姑さんの悪口ばかりで終始してしまうのかと思いましたが、そうではなくすっきりした読み心地でした。、 -
正反対の性格の実母とお姑さん。
遺品から何から全てにおいて正反対。
2人とも、いや人間は皆それぞれいい所も悪い所もある。
ラスト実母の手帳の一文に泣けた。
私も息子と一緒にいて常にそう思っているから。
お母さんは気難しそうな印象でしたが、一気に親近感です。
全体的にコミカルな文章でとても読みやすかった。
だが、しかし遺品整理はやっぱり大変。
そして青ちゃん最後よかった。^^
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姑の多喜が脳梗塞で亡くなった
嫁の望登子は姑の1人住んでいた団地の部屋の整理をはじめる
たくさんの物に溢れた部屋に困惑する
実母も他界していて
姑と実母を比べて嘆く望登子だが
遺品整理をしていくうちに知らない姑を知っていく
自分の未来を考えてしまった
私もついつい物を増やしてしまう
子供に迷惑がかからないように
年齢的にはまだまだ早いが色々なものを整理しようと思った
そして今健在の母達を大切にしようと思った
この物語の姑、実母
性格は真逆だけれどどちらもカッコ良く
愛された人